- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121019400
作品紹介・あらすじ
七一〇年の平城京遷都は、飛鳥から奈良まで続いた「ヤマトの時代」のひとつのクライマックスだった。六世紀の仏教公伝にはじまり、天皇制の強化、隋唐・朝鮮との外交交渉をへて、のちの大仏造立まで続く、古代日本の国家戦略がなしとげた一大プロジェクトであった。激動の東アジア世界の中で、時々の政権はなにを考え、どう動いたのか。「ヤマトの時代」を象徴する女帝・皇后の動向に光を当てながら、古代史の壮大なドラマを描く。
感想・レビュー・書評
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奈良県立図書館館長による力作。史実を追いながら、文学的表現で伝える筆はすばらしい。この手の本でNo.1
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平安京に至るまで、というのは何度となくテーマとして見たような気がしたが、平城京への遷都、というテーマ自体が面白かった。
しかし、かなり不安定な時代だったのだなぁ。 -
完全に流された旅の中で、
素敵な古書店で買った1冊。
読みきれるかわからない。笑
奈良から京都へ帰る電車で少し読んだけど、
もう一回その辺の歴史を勉強してから再読しようと思います。笑 -
図版の多いことに惹かれるも、この無知な自分が読みとおせたことに驚く。本書の価値は博学な自分にはかたれないが、遷都への大きな流れは掴めたように思う。
万葉集、万葉歌の引用、言及多し。約12箇所程か。
興味いよいよ募る。
「あもりつく あまのかぐやま かすみたつ・・・」のかぐやまには香具山ではなく芳来山が当てられているのは道教の要素の一つである神仙思想の三神山の一つ蓬萊山になぞらえているのではないかと・・・。
うむむ、面白い。 -
2008/4/16