学歴・階級・軍隊: 高学歴兵士たちの憂鬱な日常 (中公新書 1955)
- 中央公論新社 (2008年7月1日発売)
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感想 : 19件
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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121019554
感想・レビュー・書評
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本書の考察を象徴し、かつ通底しているする一文が冒頭でこう述べられている。「岸野中尉は我々学徒兵が―つまり教育のある人間が憎いんですよ。」ただ、同じ高等教育機関の中でも歴然とそこで経験した「教育」に、区別がなされていた。学歴は軍・兵自身にとって、かなり依存度の高いファクターであったことが、本書全般から味わうことができる。
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趣味の問題なんだろうけれど、内容如何よりも文章の書き方が好きじゃない。だからとっても読み辛かった。
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【後半】軍国教育が生んだエリート意識やソレに対する「妬み」が
戦時中から生み出されていて、それは戦後の同世代間においても影響が出たとする
話が印象に残った。
社会の多様性、様々な考えがあって当たり前の時代であったことを印象づけた。
「徴兵退避」に対する「後ろめたさ」など、民衆の考えが見えて面白い。