毒と薬の世界史―ソクラテス、錬金術、ドーピング (中公新書)

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著者 : 船山信次
  • 中央公論新社 (2008年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121019745

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毒と薬の世界史―ソクラテス、錬金術、ドーピング (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • ふと手に取った本だが、こんなに雑学に満ちた面白い本は初めてだ。本がメモと線だらけになってしまった。表裏一体である薬と毒。その歴史を原始~現代まで見た通史。アスベストなど最近になって人間に毒であることが分かったものも数多く、最後は少し怖くなってしまった。また、副作用が転じて正規の作用として治療に使われるようになったものもあり、まさに薬と毒の表裏一体性を感じた。色々な話の小ネタがいっぱいつまった良書。

  • 中公新書定番の○○の世界史シリーズ。テーマごとに掘り下げてくれるので、一般的な通史と違った視点で歴史を見ることができて面白い。
    一番驚いたのは、トウガラシの伝来は、中国、朝鮮、インドよりも日本が先、というくだり。和食にトウガラシを使った辛い料理が少ないのが昔からの疑問で、きっとトウガラシが伝来するのが遅かったからだろうと勝手に思ってた。でも、日本に先に伝来したとすると、なぜ日本で普及せず、アジアで普及したのか、ますます疑問が深まるばかりで。

  • タイトル通り、世界史から毒と薬に関するトピックを網羅的にピックアップ、現代も対象。だけに、断片的となるきらいがあるが、リファレンスとしては充分で、膨大な参考文献へのポータルになる。読み物としては教科書的で面白くは無い。

  • 私たちは農薬のような毒があるものであっても適切に使用すれば人の役に立つ事を知っている。同時に小さいケガや病気であれば絆創膏や痛み止めなどの薬を使用しているが、間違えた使用方法だと人に害をなすことも知っている。そんな毒と薬が歴史の中で人によってどのような変遷を経て来たのかが記載されていて、身近すぎて気にしていなかった薬がとても気になってきた。(第2閲覧室 491.59/F)

  • 時代ごとに薬に纏わる話が羅列されている。一つ一つの事実に深く立ち入る本ではない。医薬分業が日本で進まなかった理由についての記述が興味深い。

  • 大人のための読書全技術/齊藤考で紹介

  • 雑学本の一つであり、ある特定のテーマから歴史を読んでいくという本のつくり方自体は、それほど珍しいものではありません。コーヒーとか酒とか、いろんなものをモチーフに歴史を追いかける本は他にもたくさんあります。

    著者が薬学部出身ということもあってか、内容的にはそこそこ専門的です。医学、薬学、化学あたりを専攻している方であれば大半は既に知っている内容かもしれませんが、そうでもない方にとってこれだけの量の情報と知識をまとめて読める資料はそうそうないでしょう。

    面白かったんですが、星はやや低めに3つとしてます。理由の一つに、著者本人が後書きで断っている通り、著者が歴史の専門家ではないために「歴史的な連続性のある記述」ができていない、という点があります。この内容量でそこまで求めるのはやや酷だとは思いますが、各論が個別のテーマで終わってしまっていて、それが前の時代からどのようにつながってきたのか、そして次の時代にどのようにつながるのかが見えにくかったことから、少し評価を下げました。

    一方で、新書サイズの割に参考文献をしっかりぎっちり載せてる点は非常に好感を持っています(この程度のことができない新書が最近は多いように思えます)。この参考文献表からさらに各論に飛べるので、こういう丁寧な本のつくり方ができる著者は、本当にしっかりした「理系の人」なんだな、と思います。

  • そのタイトルが表す通り、「毒と薬」を人類史的な観点から追いかけた本。本書を読んでいくと、毒や薬物が歴史を動かした事例が、意外にも多いことに気づく。中国の歴代皇帝の水銀中毒しかり、ローマ皇帝の鉛中毒しかり、アヘン戦争しかり、クレオパトラの自殺しかり。
    雑学本としては、なかなか楽しめた。

  • おもしろい。特に、江戸後期〜明治までのシーボルトとビュルゲル、北里柴三郎の研究に関する記述が目を引いた。現在の薬剤師の立場についての改善を薬学部出身の著者が丁寧に指摘している。

  • 面白かったです。

  • 毒と薬の歴史であり、それを通じて見る社会の歴史でもある。
    歴史の知識がないと読み進めづらい部分もあるが、魔女狩りやアヘン戦争、公害のくだりは興味深かった。
    明治期の感染症の研究のところが一番おもしろかったかな。当時のエリートたちがいかにグローバルに活躍していたかがよくわかる。

  • 現代は薬が麻薬として、間違った方向で使用されているのが残念。

  • 密な本。古今東西における毒と薬の逸話を取り上げていて、飽きない。
    『世界史』と銘打ってはいるが、日本史も多く登場したので、良い意味で予想が外れて楽しかった。

  • 薬は毒ありきの存在で、その二つの差は紙一重、というより書いてあるようにむしろ表裏一体。

    化学をもっと勉強していれば詳しく、深みもって読めたのだろうなあ。
    特に興味もてたのは、
    華岡青洲の麻酔手術世界一号の話と、
    世界的にみると、日本の薬剤師は医者の従属的な立場にたたされている。その理由は医・薬同一だった漢方医が中心だった江戸時代から急に西洋の制度を導入したため、
    という2点か。

    とある物質が「毒」と聞くと、同じ物質が薬もしくは別の場面で人の生活に役立っていても、毒のイメージが相当邪魔してしまう。

    中公新書らしくない手荒な編集だった気がする。
    毒と薬なんて、もっとおもしろいこと知ってそうなのに、
    話に厚みがないうえに同じことが同じ書きぶりで繰り返される。
    項目ごとに無理なまとめが目立つ。
    さらに脇に逸れる話がホントに関係なくて逸らし方があまり。

    おまけ。以下の項目はきちんと基本は理解できるようにしておこう、
    アルカロイド パラケルスス 本草綱目 抗生物質 高峰譲吉 リスターと消毒 ドラッグと伝染病各種

  • 毒と薬、世界史
    読むのに抵抗感を喚起させられる言葉がタイトルとなっているが、なんのことはありません。読むと、むしろ、学術的好奇心を呼び起されます。

    薬品トリビア満載の一冊。

  • [ 内容 ]
    毒にしても薬にしても、人類との関わりは、きわめて長く深い。
    古くから人類は毒を避け、効能のある物質は活用してきた。
    そして、それらを合成することが可能になってからは、良きにつけ悪しきにつけ、その使用法は無限に拡大している。
    しかし、実は、同じものが毒にもなれば薬にもなる。
    本書は、ソクラテスの飲まされた毒から、錬金術、ドーピングにいたるまで、古今東西の毒や薬をめぐる秘話・逸話を紹介するものである。

    [ 目次 ]
    第1章 古代の毒と薬(地球と毒・薬の誕生;古代エジプト・ギリシャ・ローマにおける毒と薬;古代インド・中国における毒と薬;古代日本における毒と薬)
    第2章 中世の毒と薬(魔女と毒草;大航海時代の毒と薬;ルネサンス・錬金術・科学と化学の曙 ほか)
    第3章 近世の毒と薬(『本草綱目』と本草学の発展および南蛮医学の導入;近代医学・薬学黎明期における毒や薬にまつわる発見・事件;近代有機化学への出発)
    第4章 近代の毒と薬(病原微生物学の誕生と発展;近代薬学および有機化学の誕生と発展;種々の疾病に対抗する療法の黎明)
    第5章 現代の毒と薬(抗生物質の再発見と発展;精神を左右する毒と薬;科学の発展と毒と薬;公害と薬害、毒や薬による犯罪)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 世界は古代エジプト、日本は養老律令の時代から今日までの薬の歩みと、学者のエピソードがまとめられていて歴史物としても面白い。化学的に「薬」と「毒」を表裏一体として捉える視点も素人にも分かり易く斬新に思えた。
    あと、トウガラシが鉄砲伝来の時期にポルトガル宣教師が日本に伝え、秀吉の朝鮮出兵の際に、目つぶしの武器として朝鮮半島に持ち込んだのが最初。中国やインドに伝わったのはさらにその後ってのは結構驚いた。

  • 名前があれですが笑
    面白いですよ。興味深い本です。
    こーいう面で世界史をとらえてみるのも、新鮮でよいと思います。

  • 毒と薬の歴史を、現代から地球誕生までの
    あらゆる場面で取り上げ、人類がいかに
    毒や病を克服してきたか、また、今新たに
    医療が迎えている危機がわかりやすく書かれている。
    それに、身近な話題から、知識として面白いエピソードなども
    沢山載っているので、関心のある方には良いかもしれません。

  • 毒と薬というのはおんなじものなんだなぁ歴史の流れの中で薬とか医療とかを考えるのにいい本でした

  • 薬に酒を含めて菌の話をしたり。医療史・化学史に近い内容でした。

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