日本の仏像―飛鳥・白鳳・天平の祈りと美 (中公新書)

  • 45人登録
  • 3.70評価
    • (2)
    • (3)
    • (5)
    • (0)
    • (0)
  • 4レビュー
著者 : 長岡龍作
  • 中央公論新社 (2009年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121019882

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
みうらじゅん
いとう せいこう
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

日本の仏像―飛鳥・白鳳・天平の祈りと美 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 美術としての仏像ではなく、信仰の対象としての仏像を読み解いた1冊。自分自身、どうしてこれほど仏像に魅かれるのか、ただ美しいだけ、という理由では説明しきれなかった答えがこの本の中にあるような気がします。それは一言でいうと、いにしえの人々の「願い」が具象化されたものだ、ということ。さらにそこには「おこない」への意識が加わる、ということです。そして「おこない」は仏像を拝む私たち自身にも求められていることなのかもしれません。

    へぇっと思ったのは、東大寺戒壇院の四天王像の眼差しが2種類あり、前方の持国天と増長天は懲罰者として威嚇する眼差し、後方の広目天と多聞天は観察者として見晴るかす眼差しということ。中国の仏教は神仙思想に大きな影響を受けていて、おのずから日本の仏教にも神仙思想の世界観が含まれている、というのも面白かったです。

  • 仏像について書かれた作品は、仏像ガイドか美術論的な内容になることが多いですが、本作は少し変わった視点から書かれています。登場する仏像は、飛鳥大仏や法隆寺の釈迦三尊像に代表される飛鳥時代、薬師寺の薬師如来に代表される白鳳時代、奈良の大仏として親しまれている天平時代の仏像に的を絞り、なぜその仏像が作られることになったのかという当時の人々の願いや考えを中心に語られています。インドで生まれた仏教が中国を通じて日本に伝来した事が分かる神仙思想との融合や当時の女性の救済への考え方など、とても興味深かった。

  • [ 内容 ]
    仏教では、釈迦その人に出会うことが何よりの理想とされる。
    だが、真の釈迦には容易に会えないばかりか、建築・彫刻を司る神匠である毘首羯磨天でも写せないほどその姿は偉大だと、説話は伝える。
    釈迦に会いたい。
    そう願ったからこそ、仏を描写し現世に再現しようと、古来、人々は心を砕いてきたのである。
    本書では、造り、祈った人々に注目し、仏像の表情と荘厳を読み解く。
    日本の仏像の起源、祈りと美の原風景をたずねて。

    [ 目次 ]
    序章 仏像を造るとはどういうことか
    第1章 聖徳太子のために造られた仏像
    第2章 生身という思想
    第3章 釈迦に出会う
    第4章 仏はどこにいるか
    第5章 天の働き
    第6章 国土を法界にする
    第7章 救済のかたちと場所
    終章 重ねられる祈り

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 仏像が造られた意味とは? 人々はどんな祈りを仏像に捧げたか?
    内容は少々難しいものの、読み終わった後、感動できる仏像本です。

全4件中 1 - 4件を表示

日本の仏像―飛鳥・白鳳・天平の祈りと美 (中公新書)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

日本の仏像―飛鳥・白鳳・天平の祈りと美 (中公新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

日本の仏像―飛鳥・白鳳・天平の祈りと美 (中公新書)を本棚に「積読」で登録しているひと

日本の仏像―飛鳥・白鳳・天平の祈りと美 (中公新書)はこんな本です

ツイートする