諸子百家―儒家・墨家・道家・法家・兵家 (中公新書)

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著者 : 湯浅邦弘
  • 中央公論新社 (2009年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121019899

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諸子百家―儒家・墨家・道家・法家・兵家 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 二千以上も昔の中国、春秋戦国時代。よろずの思想の最高峰だったであろう、「儒家」「墨家」「道家」「法家」「兵家」。 やはり、その思想の性質からある意味絶滅した「墨家」に興味を深く持ったが、これらの書簡が発掘されたのは近年。まだ日の目を見ない、数ある思想に思いを馳せるとロマンがある。『五十歩百歩』など、そもそもの意味を履き違えていた言葉などもあり、中華思想を辿る旅の奥深さをまた知る。

  • 儒家・墨家・道家・法家・兵家それぞれの思想の概略が、最新の発掘・研究を踏まえた上で解説される。

    諸子百家という言葉の存在は知っていたが、主要な思想について説明しろと言われると難しかった自分。本書は各思想のエッセンスが説明されており、概略を知りたい人にはうってつけだ。重要事項には原文(書き下し文)とその訳文を載せてくれているところも嬉しい。

    古代中国における思考が今も伝えられているということは、取りも直さずそれが時代を越えた普遍的な価値を持つものであるからだろう。そしてその種類はさまざま。単に思想内容を知るだけでなく、どの考え方が自分にしっくりくるか、自分に引きつけて考えるとより面白い。個人的には墨家のストイックな姿勢が気に入った。本書には「義の貫徹、さもなくば死。これが墨家の信条であった」とあるが、この思想を貫徹しようと思うと、現実世界において所謂"幸せ"を得ることは難しくなりそうだなぁ…。

  • 諸子百家について、近年新たに出土した文献を踏まえて、網羅的に分かり易く解説している。
    諸子百家が活躍したのは、紀元前722年から秦の始皇帝が天下を統一した紀元前221年まで約500年続いた春秋戦国時代で、各国が、自国の存立や理想的国家の建設のために、優れた思想家を優遇して招き、場合によっては宰相や将軍として抱える中で、思想家達が自由に自らの思想を構築し、諸国を巡って熱き夢を説いたという時代背景があった。
    諸子百家の時代を切り開き、人間の善性を高く評価して「天命」の思想を掲げた“儒家”。
    「兼愛」・「非攻」の理念を掲げて天下を駆け巡りながら、秦漢帝国の誕生と共に姿を消した“墨家”。
    「上善は水の如し」と説き、さかしらに振る舞わず、多くのものを持たず、宇宙の本源である混沌とした無の状態「道(タオ)」を理想の姿とした“道家”。
    為政者の仁徳ではなく、法による統治を説いた“法家”。
    「戦わずして勝つ」を唱えた“兵家”。
    現代中国の共産党が、その一党統治の正当性を儒家思想の「天命」に求めていることは間違いないが、2000年以上前の中国に中央集権的な国家が存在せず、群雄割拠の時期が長く続いたために、これほど多様な思想、思想集団が時を同じくして登場し、しかも、その多くが現代にも極めて大きな影響を与えていることは、驚くべきことである。
    (2010年3月了)

  • タイトルの如く諸子百家を解説。

  • 新出土資料をもとに、儒家・墨家・道家・法家・兵家の要点をわかりやすく解説。

    面白いのは彼らが口先だけでなく、その思想を実践したこと。理想の君主を求めて苦難の旅をつづけ、弱小国のために守城技術を開発・駆使し、あるいは無為が一番だと社会に背を向ける…。思想というものが高級な知的遊戯のようなものになってしまった現代からすると、ここまで自己の信念に従って生きる人たちを見るのは気持ちがいいです。

    社会の変化は加速するし、多様化してもうなにがなんだかわかりません。そんな時代だからこそ、二千年前の戦乱の世を生き抜いた変人(すいません!)たちから多くを学ぶことができるのではないでしょうか。

  • とっつきにくさを払拭してくれる初心者ま向きの本である。少なくても今の私のレベルにはちょうど良い。また、普段何気に使っている四文字熟語の成り立ちに触れているのも親しみをわかせる。
    人は一人では生きてはいけないが、集団でいることで起こる問題は今昔を問わずその関係性までに煎じ詰めれば同じであるようだ。故に我々はこの古い思想に真理を感じ、今になっても大事に読んでいるのだろう。
    結局のところ、過去に学ぶことで多くの困難は解決可能であるといえる。逃げずに向き合うとき、これらの箴言は大きな力になるのを痛感する。

  • 孔子、孟子、墨子、老子、荘子、韓非子、孫子~諸子百家の体系がわかる。今までごちゃごちゃになっていたことが少し整理できた。201311

  • どの思想も表面をさらっただけという感じ。

  • 図書館で借りました。有名な中国古代の思想家がいっきに理解でき、さらに最近の竹簡の発見をもとにした、オリジナルがどんな内容であったかの最近の学説の説明がとてもわかりやすかったです。高校のときにはなんだか面白くないと思っていた二千年以上も前の漢文が、急に身近にわかりやすい自己啓発やハウツーものの元祖みたいな感じになる。
    それと、孔子って、親や王様、上司には絶対的服従で、礼儀ばっかり重んじてて女性蔑視って印象で好きじゃなかった。この基本路線は理解としては間違っていないと思うんだけど、王様がちゃんとした人でなかったら、それはもう王様になる資格がないので、倒しちゃってもいいのだ、としているらしい。これってかなり革命的だ。君子じゃない人が王ならば天命はないのだ。天命をうけた人が倒してもよいのだ。単純などんなことがあっても絶対服従なんて思想が二千年以上も生き残ることはないってことだろう。親でも王様でも、子供や民から敬われるには、それなりの人物でなければならないのだ。結構厳しい教えだ。孔子がどの王様にも雇用されず、諸国を放浪しなければならなかったり、秦の始皇帝が焚書坑儒で儒学者を殺しちゃった理由がわかる気がする。治世者にとってもこれは穏やかではない学問なのだ。
    この諸子百家の中では、墨子が魅力的だ。兼愛、非攻をとなえ、求められればどこにでも赴いて城を守り、忽然と姿を消してしまった思想家集団って、伝奇小説みたいだ。ダン・ブラウンみたいな作家が、現代にも続く秘密結社と墨家をミステリー小説にでもしてくれないだろうか。
    この本は入門書っぽいので、各思想家のもう少し詳しい本を読んでみたくなった。「墨攻」っていう小説も。

  • 墨攻で墨子に、出口社長のブログで韓非子に興味をもって。

  •  諸子百家前史。春秋戦国時代、理想国家を建設しようと各国は思想家を招いた。始皇帝は書を焚き儒を坑して、多様に花開いた諸思想を撲滅した。新たに出土した古代文献にもとづいて、灰燼に帰したはずの諸思想が甦る。王を訓戒し王子に諫言する教訓として語られてきた説話が、その思想に署名がなされ、自らの思想として熱く語られ始めた。諸子百家の登場である。

  • [ 内容 ]
    春秋戦国時代、諸国をめぐって自らの主張を説いた思想家たち。
    彼らの思想は、その後の中国社会の根幹を形づくったのみならず、日本をはじめ東アジアにおいても大きな影響力を持った。
    一九九〇年代には大量の古代文献が発掘され、これまで謎とされてきた事柄も解き明かされつつある。
    新知見をふまえ、儒家(孔子・孟子)、墨家(墨子)、道家(老子・荘子)、法家(韓非子)、兵家(孫子)などの思想と成立の過程を平易に解説する。

    [ 目次 ]
    序章 新出土文献の発見と諸子百家
    第1章 諸子百家前史-新出土文献の語るもの
    第2章 君子とは誰か-孔子の思想
    第3章 人間への信頼-孟子の思想
    第4章 特異な愛のかたち-墨家の思想
    第5章 世界の真実を求めて-道家の思想
    第6章 政治の本質とは何か-法家の思想
    第7章 戦わずして勝つ-孫子の思想
    終章 諸子百家の旅

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    [ 参考となる書評 ]

  • 『諸子百家― 儒家・墨家・道家・法家・兵家』(湯浅邦弘、2009年、中公新書)

    紀元前の古代中国で活躍した思想家である諸子百家の思想を簡潔にまとめたものである。この数十年の中国における新たな文献の発見により諸子百家研究が進んだそうなのだが、従来の研究と何が異なるのかも解説していて、今日の諸子百家研究の現状(それはより真実に近いものとなろう)がうかがい知れると同時に、諸子百家の思想を学ぶことができる。

    (2010年12月26日 大学院生)

  • 入門者向けの内容。主要な思想・人物を一通り押さえてあるので取っ掛かりとして読むには良いと思う。

  • 新書にぎっしりつまった諸子百家のエッセンス。一家に一冊置きたい。

  • 非常にわかりやすく初心者にもやさしい。

  • レッドクリフ・ブームで、なぜか興味をもって読みました♪
    かなりミーハーな動機です。。。

    内容は、新書らしく、サーッと紹介されていて、何も知らない僕には、大変読みやすく興味の持てました。

  • 諸子百家のふるさとは山東半島

  • ここ十数年来の考古学的成果も取り込んで、手際よく諸子百家の思想がまとめられています。

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諸子百家―儒家・墨家・道家・法家・兵家 (中公新書)の作品紹介

春秋戦国時代、諸国をめぐって自らの主張を説いた思想家たち。彼らの思想は、その後の中国社会の根幹を形づくったのみならず、日本をはじめ東アジアにおいても大きな影響力を持った。一九九〇年代には大量の古代文献が発掘され、これまで謎とされてきた事柄も解き明かされつつある。新知見をふまえ、儒家(孔子・孟子)、墨家(墨子)、道家(老子・荘子)、法家(韓非子)、兵家(孫子)などの思想と成立の過程を平易に解説する。

諸子百家―儒家・墨家・道家・法家・兵家 (中公新書)はこんな本です

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