大学の誕生〈上〉帝国大学の時代 (中公新書)

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著者 : 天野郁夫
  • 中央公論新社 (2009年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121020048

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大学の誕生〈上〉帝国大学の時代 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 日本の大学の設立の経緯、特に東京大学がどのような経緯で誕生し、国立と私立がどのように位置付けられていたのが良く分かる。大学論考える上では必須本だなぁ。

  • コメントは下巻にまとめて

  • 教育社会学の第一人者の手による,日本の高等教育の本格的な通史.上巻では帝国大学の誕生から講座制の導入,それらに対抗する私学の動きを追う.

  • 日本の大学がどのように成立していったか,丁寧にまとめられていて,おもしろかった。新書とはいえ,2冊で重厚な内容ではあるが,大学職員なら読んでおくべき。

  • 【推薦文】
    これはもしかして大河小説かも?!日本の大学はどのように誕生したのか、帝国大学、私立大学に続いて、東京職工学校=東京工業大学などの専門学校はどのように生まれ大学へと発展したのか、現在に連綿と続く高等教育の歴史を知る上で、お勧めの本です。

    【配架場所】
    大岡山: B1F-一般図書 377.21/A/1
    すずかけ台: 3F-一般図書 377.21/A/1

  • 東京大学が帝国大学になり、また東京帝国大学になっていった背景でなぜ変遷を辿ったのか、その中で、教育とは?大学とは?で英米仏独など各国の大学を参考にしようとした背景・・・興味深いものがあります。そして明治時代の帝国大学の士族・平民別の学生構成割合などは当たり前でしょうが、士族が多いということに改めて新鮮な印象を持ちました。そして法学校が明治・中央・法政と誕生したが、各々が米・独・仏法を専門としていたということは全く初耳で、これも面白かったです。帝国大学以外の専門学校群が大学となる経緯も今から考えると不思議な気がします。帝国大学以外では札幌農学校と東京高等商業専門学校の2つが学士資格を与えていたという歴史も面白いですし、何から何まで勉強になる本でした。著者は各大学の「○年史」を引用しており、迫力があります。

  • 和図書 377.2/A43/1
    資料ID 2011200182

  • [ 内容 ]
    日本の大学はどのような経過をたどって生まれたのだろうか。
    本書は、その黎明期のダイナミックな展開を二巻にわたって、つぶさに描くものである。
    上巻では、明治一〇年の「東京大学」の設立と一九年の帝国大学誕生の成立から説き起こす。
    その後、帝国大学が自己変革していくさまと、帝国大学に対するかのように生まれる官立・私立の専門学校の隆盛へと物語は進んでゆく。
    人と組織が織りなす、手に汗握るドラマ。

    [ 目次 ]
    プロローグ 帝国の大学
    第1章 帝国大学以前
    第2章 帝国大学の発足
    第3章 帝国大学の整備
    第4章 専門学校群像
    第5章 「私立大学」の登場

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 通常の教科書ではほんの数行で済ませる過程を長編小説のように描いた大学制度のドラマ。
    大正7年に大学令が発布され、帝国大学以外の官公私立大学の設置が認められるまでが、上巻と下巻で書かれている。

    大日本帝国の財源が乏しい中、急速に高等教育制度を奇跡的に整備できたことが、臨場感を持って味わえる。

    最初はフランス・ドイツ・アメリカの大学のいいところ取りだったそうだ。

    わが社はたどっていくと当時でいう「低度大学」か。歴史は冷酷だな。


    日本型グランゼコールというネーミングがおもしろいと思う。
    グランゼコールはもちろんフランスの制度。

  • 大学は知識、学問の蓄積、伝達、創造の場である。変化は第一にその大学の知識、学問の創造、すなわち研究機能の重要性の高丸という形で起こった。カトリック教会の支配から抜け出した大学の中で、知識は四代にそれまでの古典学と神学を中心とした閉ざされた体系から開かれた体系へと変化していく。

    帝国大学なんて単なる官僚養成機関だった。
    専門教育を受けるためには学生はあらかじめ十分な外国語能力を身につけている必要があった。
    フランスと日本という2つの中央集権的な国家が早急な産業化、近代化の推進をはかろうとしたとき、高度の専門的能力を持った人材養成の場として選択したのが大学ではなく専門学校(グランド・ゼコール)という高等教育機関だった。

    私立大学といってもアメリカ的なリベラルアーツ型のカレッジの設立は、維新後に布教のために日本にやってきた、プロテスタント系の宣教師たちによっても試みられた彼らにとって最重要なのは神学校の設立だったが、文明開化とともに英語熱に応え、布教をはかる手段としての学校設立だった。立教、明治学院、青山学院などはプロテスタント系。しかしまだアメリカのカレッジにも遠く及ばなかった。

  • 090420 第一章「帝国大学以前」読む。帝国大学設立以前に「専門学校」が果たした役割が語られていて新たな発見があった。明治初期の留学生がその後の大学教育に果たした役割の大きさもはじめて知った。

  • 新書としては、かなり分厚く、しかも上下巻構成、という点にも惹かれて読んでみました。

    上巻では、明治時代の、現在の東京大学の誕生から、私立大学の誕生について、政府の教育政策の移り変わり等も含めて、書かれています。
    法律の条文や、当時書かれた文章の引用には、カタカナ交じりの文章が多く、慣れていないので、読みにくかったです…。

    〈読了日:2009.10〉
    〈所在:図書館(067200901336)〉



  • 「そもそも理系と文系ってのはどうやってできた区分なのか」を知りたいなあと思ってなんとなく調べて以来、日本の大学ってどうしてこういう制度になっているのかが結構興味がある。

    というところでこの本が図書館にあったので読んでみました。

    これはとってもイカした本であった。読んでよかった。

    個人的に面白かったのは大きく分けて3つで、

    * 近代日本の学校制度は、小学校から上っていく軸と高度大学=帝国大学から降りていった軸が別立てで成長し、その接合に非常に苦労していた点
    * 大学の学位付与権の位置づけはかなり曖昧で、アカデミア=帝国大学である中での高等教育機関卒業によって得られるものが何であるのかが初期はかなり不明瞭
    * 私立大学の揺籃期に関する、特に「官学-私学」の構成軸に関する議論

    特に私学出身者としては、私学の成立史はすげえ面白かった。初期の慶應ってやっぱ面白いな。一番出てくるの東京専門学校=早稲田だけど。

    いくつか印象的な話題。

    * 「X周年事業」で基金を集めてインフラ投資をして、その後の事業を回していくというビジネスモデルの起源
    * かなり初期の大学に対する文部省の「飴と鞭」として使われた道具が、兵役免除であったこと

    などもかなり面白い。

    ココロに響いた節を2つほど引用。

    P346「私学がまだ、『学歴』と無縁の自由な学習の場でありえた時代が、たしかに合ったのである」

    P374「国家は一切の財政的な支援をせず、ひたすら『アメとムチ』で私学の、まさに命がけの努力を引き出し、私的で個人的な負担による低廉なコストで、高等教育の機会の拡大と人材養成をはかる。現在に至る、巧妙とも狡猾ともいうべき高等教育政策の形は、明治36年という二十世紀の始まりの時点で、すでに作られていたことになる。」

    面白そうでしょ?面白そうじゃない?そうですか...

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日本の大学はどのような経過をたどって生まれたのだろうか。本書は、その黎明期のダイナミックな展開を二巻にわたって、つぶさに描くものである。上巻では、明治一〇年の「東京大学」の設立と一九年の帝国大学誕生の成立から説き起こす。その後、帝国大学が自己変革していくさまと、帝国大学に対するかのように生まれる官立・私立の専門学校の隆盛へと物語は進んでゆく。人と組織が織りなす、手に汗握るドラマ。

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