河合栄治郎 - 戦闘的自由主義者の真実 (中公新書)

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著者 : 松井慎一郎
  • 中央公論新社 (2009年12月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121020338

河合栄治郎 - 戦闘的自由主義者の真実 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 『評伝河合榮治郎』(玉川大学出版部)、『戦闘的自由主義者河合榮治郎』(社会思想社)などの著作があり、河合栄治郎研究の第一人者として知られる著者による、新書サイズの評伝です。

    河合榮治郎という人物の形成過程をたどり、若き日の彼が悩まされ、『学生に与う』でも取り上げられることになった性欲の問題や、恩師である新渡戸稲造とキリスト教信仰への関わりなどにも触れられています。

    また、マルクス主義と国家主義の双方からの攻撃にさらされながらも、みずからの信じる自由主義の立場を思想的にも実践的にも貫いた河合の生涯についても、分かりやすく解説されています。

  •  「河合栄治郎」という戦前の「自由主義者」は名前だけは知っていたが、本書で初めてその詳しい生涯を知ることができた。
     本書は、新書にしては400頁近いボリュームの本であるが、「哲学」的な人間を「哲学」的に語るというか、ちょっとわかりにくい考察が多い。
     「大正デモクラシー」などでその歩みを追いかけているが、どうも人間「河合栄治郎」の顔が見えてくるようには思えない。
     「滝川事件批判」「5.15事件批判」「平賀粛学」なども、詳細に展開しているのだが、時代の状況や空気が見えてこない。
     この時代については立花隆が「天皇と東大」でその当時の空気がわかるような素晴らしい調査をしているが、本書はいまひとつ「時代」も「人間・河合栄治郎」も見えてこないように思えた。
     素材のせいか、切り口のせいか、いずれにしろ本書は、残念な本であると思う。

  • [ 内容 ]
    人格の成長を第一と考える理想主義を提唱し、昭和期の学生必読書『学生に与う』を著した思想家・河合栄治郎。
    彼の生涯は闘いの連続であった。
    中学校でのいじめにはじまり、保身に走る官僚、派閥抗争に明け暮れる大学教授、そしてファシズムに傾斜していく軍部に対し、彼は「戦闘的自由主義者」として、自らの信念を貫き通した。
    新発見の史料によって生涯・思想・後世への影響を詳説。
    いま明かされる真実の河合栄治郎とは。

    [ 目次 ]
    序章 いま、なぜ河合栄治郎か?
    第1章 理想主義者の誕生
    第2章 「大正デモクラシー」とともに
    第3章 左右勢力の狭間で
    第4章 戦時体制下の闘争
    終章 没後の河合栄治郎

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    [ 参考となる書評 ]

  • 2010.02.07 日本経済新聞に掲載されました。

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河合栄治郎 - 戦闘的自由主義者の真実 (中公新書)の作品紹介

人格の成長を第一と考える理想主義を提唱し、昭和期の学生必読書『学生に与う』を著した思想家・河合栄治郎。彼の生涯は闘いの連続であった。中学校でのいじめにはじまり、保身に走る官僚、派閥抗争に明け暮れる大学教授、そしてファシズムに傾斜していく軍部に対し、彼は「戦闘的自由主義者」として、自らの信念を貫き通した。新発見の史料によって生涯・思想・後世への影響を詳説。いま明かされる真実の河合栄治郎とは。

河合栄治郎 - 戦闘的自由主義者の真実 (中公新書)はこんな本です

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