感染症の中国史 - 公衆衛生と東アジア (中公新書)

  • 30人登録
  • 3.50評価
    • (1)
    • (3)
    • (3)
    • (1)
    • (0)
  • 7レビュー
著者 : 飯島渉
  • 中央公論新社 (2009年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121020345

感染症の中国史 - 公衆衛生と東アジア (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • S498.022-チユ-2034 300061702

  • 切り口に脱帽。近代中国史を感染症撲滅の視点で見ていく。近代中国史、感染症撲滅というテーマは、どちらも読み物として面白い題材なんだけど、そこに関わった日本人も含めて、生々しい「時代の空気」みたいなものが伝わってきます。

  • [ 内容 ]
    一九世紀末、列強に領土を蚕食されるなか、中国では劣悪な栄養・衛生状態、海外との交流拡大によって、感染症が猛威を振るう。
    雲南の地方病であったペストは、香港や満洲に拡大し、世界中に広がることになる。
    中国は公衆衛生の確立を迫られ、モデルを帝国日本に求める。
    本書は、ペスト、コレラ、マラリアなどの感染症被害の実態、その対応に追われる「東亜病夫」と称された中国の苦悩とその克服に挑む姿を描く。

    [ 目次 ]
    第1章 ペストの衝撃(ペストのグローバル化―雲南・香港から世界へ;感染症の政治化―列強の思惑と国際ペスト会議)
    第2章 近代中国と帝国日本モデル(公衆衛生の日本モデル―植民地台湾と租借地関東州;中華民国と「公衆衛生」)
    第3章 コレラ・マラリア・日本住血吸虫病(コレラ―一九世紀の感染症;台湾のマラリア―開発原病)
    終章 中国社会と感染症

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 公衆衛生において中国は「小さな政府」の方式、つまり民間に任せるやりかたをとっていたのがわかった。

    それを国家がコントロールする「大きな政府」の方式に舵を切ったのが、日本の影響だったというのも興味深い。

    中国史を感染症から眺めたとても興味深い内容。

  • 歴史の影にこういった伝染病というか感染症があったというのは非常に面白かったです。理系はやや苦手ですが、そんなことは気にせずにスラスラ読めました。特に、公衆衛生が植民地支配と一体となっているという指摘は、今さらながら改めて日中近代史を考える上で目から鱗の指摘だと感じました。

全7件中 1 - 7件を表示

感染症の中国史 - 公衆衛生と東アジア (中公新書)を本棚に「積読」で登録しているひと

感染症の中国史 - 公衆衛生と東アジア (中公新書)の作品紹介

一九世紀末、列強に領土を蚕食されるなか、中国では劣悪な栄養・衛生状態、海外との交流拡大によって、感染症が猛威を振るう。雲南の地方病であったペストは、香港や満洲に拡大し、世界中に広がることになる。中国は公衆衛生の確立を迫られ、モデルを帝国日本に求める。本書は、ペスト、コレラ、マラリアなどの感染症被害の実態、その対応に追われる「東亜病夫」と称された中国の苦悩とその克服に挑む姿を描く。

感染症の中国史 - 公衆衛生と東アジア (中公新書)はこんな本です

ツイートする