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この作品からのみんなの引用
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独占による競争の欠如がもたらす損失を防ぐ努力が、ルールを設定する側には求められる。つまり、市場が常に競争的な状況に保たれるようさまざまなルールを作っていく必要が政府にはあり、また私たち消費者は、競争的な市場を形成するために政府が努力するよう監視する必要がある。
― 231ページ -
金融知識を身に付けたり、経済学的な考え方を学ぶことは、人間の本能的な思考方法を見直して、よりよい選択を可能にする上で有益なのだ。
― 228ページ -
真の貧困救済策はどうあるべきか。第一は、教育訓練を充実することだ。質の高い労働者なら、企業はそれだけ高い賃金を喜んで払うだろう。第二は、給付付き税額控除や勤労所得税額控除のような負の所得税を作ることだ。賃金規制という強硬手段で失業という歪みをもたらすのではなく、税と社会保障を用いた所得再分配で貧困問題に対応するのが筋である。
― 201ページ
みんなの感想・レビュー・書評
否応なしに付き合わざるをえない市場競争と、よりよく付き合うためにどうしたらよいかについて、かなり具体的に論じた一書。貧困、男女格差、高齢化、派遣切りなどの具体的な問題に対して、市場競争を前提に問題の解決策を提案している。それにしても、多様な分野を参照していて、その知見の広さたるや、瞠目してしまう。 おもしろかったのは、行動だけからはわからない人間の意思決定の仕組みを脳科学の手法を用いて明らか... 続きを読む »
あんまし頭に残らなかった。再分配は政府の役割で、市場にそれを求めて変に歪めるなということかな。
市場経済の本当のメリットは全体としては豊かになれることで、自分が豊かになれるかどうかは競争に勝てるかどうかにかかってくる。
勝てそうにもないと思うから市場経済を嫌うわけだけど、負けた時のために社会保障を充実させておこうとも思わない。
これはなにげに日本がそこそこの生活をおくれているから、実感がないからだと思う。
呆れるぐらいの額の赤字国債を発行しているけれど、国債の利率は殆んど上がっていない。利率とは信用度のことだから、利率が上がっていないということは信用力は落ちていないということ。
政府が体たらくであっても、勤勉さで培った日本の国力はいまだに世界一の信用があるということなのです。税収は落ち込んでいても、家ではたっぷり貯めこんでるんです。こんな状況で不景気だから競争をとか言われても全然ふに落ちないですよね~
経済学の面から、日本の現状の問題点についてを丁寧に抜き出し
ひとつひとつについて解説と問題解消への手立てを書いている本。
経済、ではなく『経済学』入門、という面ももっています。
専門用語は使わず淡々と積み上げているような文章ですので
読む人を選びません。
事実を積み重ねているだけなのですが
いい加減なことを言う人の声ばかり耳に入ってくる昨今ですので
読んだ後の気持ちよさ、爽快感がすばらしい。
きちんと問題をあるべき姿のまま把握している人がいる、という
それだけでも良かった感があります。
子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書) 阿部 彩
を併読すると
問題点、手立てするべきところ、やるべき事、が明確になります。
良書
日本人と外国人の、至上主義や貧困に対する捉え方の違いから、『最低賃金引き上げ』によって格差は解消するかという問題まで踏み込んだ作品。 日本人は「勤勉」よりも「運やコネ」を重要とする割合が増えているという少しショックなデータもあり、今まで知らなかったことが具体的に記されているので非常に興味深く読めた。
経済学の前提は、「人間は合理的に行動する」というのがあるが、筆者は「人間は必ずしも合理的に行動するとは限らない」というスタートラインから話を始めているのにも好感が持てる。
経済や、それに関わる日本人の感じ方、行動原理みたいな論点を短い区切りで紹介していく内容です。面白く読みやすい一方で、印象には残りにくい部分もありました。日本人は基本的に経済やお金、そして市場主義の価値について正しく飲み込めていないのだろうなぁ。
● 最低賃金の引き上げによって、運よく職を得られた人は、高い賃金が得られ、働いている人の間で格差が縮小する。しかし、最低賃金の引き上げは、仕事に就けない人を増加させるため、失業者と就業者の間の格差は大きくなり、それこそ運・不運の差を拡大してしまうのである。 ● 日本では年齢が高い人のほうが年齢層内の所得格差が大きい。人口高齢化によって日本人のなかで所得格差が大きいグループが増えてきたため、日... 続きを読む »
読んでる途中だが、経済とか、競争とかと関係が薄い話が多い。多面的と言えば聞こえはいいが、要するにまっていない
著者が喋りたいことを喋ってる感じがする。プロが書いた本とは思えない。
一つ一つの話題は面白いことは面白いけど、面白い雑学を読んでる印象。例えば、アカデミー賞受賞者が、ノミネートされただけの人に比べて平均4歳長生きって言われてもなー。ここから何かを導こうとするのはさすがに無理があるでしょう(本文では、不平等感が寿命に影響を与えることの例証となっている)。全編こんな感じです。
全編を通して何を言いたいんだろう?相当好意的に読まないと拾えないのでは?
うーん、新書は外れが多い
統計と結論の結びつけ方とか、えっそれは強引でしょと思うところは多いものの、〈経済学〉の考え方が分かりやすく理解できた。
読んで分かったのは、やっぱり経済学まったく知らない、ということ。2012年は経済学と物理をざっくりでも知る年にします!
なんだか色々共感するところもあった気がするのだが忘れてしまった。
残業の話(平は率先して働くのがいい、でもそのまま上司になってしまうと困ったチャンになる…上司はあんまりバリバリ仕事しないけど楽観的な人だといいよねー)やらなんやら。
さて。翻って、日本では『公平感』はどのように醸成されてきたのだろうか。日本の社会は『成功者』について何を認め、何を求めるだろうか。『成功者』はどのように行動するだろうか。といったことを少し考えただけでも、アメリカなどと全く異なる行動原理があるだろうことは明白である。それはきっと”成金”という言葉の持つイメージにも関係してくるだろう。
筆者の専門 労働経済学 の話はおもしろい。ワーカホリックな管理職の意欲を累進課税で削ぐ、とか。
市場経済のメリットとは「市場で厳しく競争して,国全体が豊かになって,その豊かさを再分配政策で全員に分け与えることができる」ということ.この本によると日本は主要国の中で市場経済への信頼が最も低いらしい.何かある度に,市場経済を批判すればいいと思っているレベルの低い政治家が多いからか・・・.
タイトルの通り、さまざまな統計などを使いながら
日本人は競争についてどんな印象をもっているか
日本人はどんなときに不公平感を感じるのか
といった点を投げかけてくる
統計によれば、私たちは競争型の社会を歓迎しないが
かと言って政府など国の役割にも期待しない
という先進国の中ではまれなケースらしい
結論としては、市場競争そのものを毛嫌いするのではなく
健全なルール・管理のもとでの競争は人びとを豊かにする、
ということのようだ
そして、もっと経済というものを勉強しなさいと
たしかに、自分は経済学部出身にもかかわらず
経済システムや金融にはとんと疎くなってしまったいる
せめて単利・複利については正確に知っておこう
夏休みの宿題を最後にしていた人ほど週60時間以上の長時間労働をしている傾向がある。。。ナルホドね。
大体は既知のことを確認する内容だった。ただ、選挙に高齢者の意向が大きく左右されている可能性についてはなるほどと思った。参議院はより「大所高所から良識ある民意」が反映されるようにすべきかもしれない。
読もう読もうと思っていた本がやっと読めた。研究結果がたくさん乗ってるし、日本の現状と経済学のつながりが比較的良く分かった。例えば、移民労働者の問題の経済学的論点など。そして、数的データの処理の大切さ、因果関係が見せかけのものでないか、観察対象、現象の選択の重要性も気づかされる。こう言うことも、勉強して見た
い。

市場競争そのものを問題だと結論し、競争を否定するようなルールを設定するのではなく、市場競争そのものがうまく機能するようにルール設定することが必要であるとの著。





