印象派の誕生―マネとモネ (中公新書)

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著者 : 吉川節子
  • 中央公論新社 (2010年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121020529

印象派の誕生―マネとモネ (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 印象派の誕生の歴史を解説。
    マネ、モネ、セザンヌ、ルノアール、ベルト・モリゾなどのいわゆる印象派とされる画家たちが、どのようにして絵を描いてきたのか、絵に込めた秘密、「印象派」という名称のお話など、日本で大人気の印象派をざくっと知ることができました。ちなみに、最近、「画家モリゾ、マネの描いた美女」という映画がありましたけど、この映画を観て本書を読もうと思いました。映画もなかなかよかったですよ!

  • マネとモネを中心に、印象派の絵画の美術史上の意義について解説している本です。

    第1章では、印象派の画家たちの描いた絵画の中に、「西洋の伝統」と「日本の影響」を統合した「新しい芸術」を示す静物トリロジーが見られることを説明しています。

    第2章では、マネの『草上の昼食』がなぜスキャンダルになったのかという問題について考察をおこない、さらに第3章では、マネがボードレールに通じるような近代への疑義を絵画によって表現していたことが明らかにされます。

    第4章と第5章では、モネが取り上げられ、とくにその「印象」という概念がマネとどのような点で一致し、どのような点で異なっていたのかということが説明されています。

  • タイトルのとおり、印象派がどのように生まれたのかを探る一冊。いろいろと知識を得てから見ると、絵画の奥深さが感じられてもちろんよいとおもうけど、何の知識もなく見たとしても、やっぱり感動するときには感動するのだ。だから名画は名画なんだよね。本としては、多少は印象派の知識とか絵の鑑賞歴がある人じゃないと、わかりにくいかも。

  • マネやモネといった印象派の絵画に対する見方が変わる一冊。
    ただ、ある程度の知識が無いと読みにくいかもしれません。

  • 昨日、印象派の絵画を見たんですが、
    「そう言えば、全然わかってないな」
    と思ったんで、図書館から借りました。

    勉強になりました。

  • モネの話に比重が置かれている印象を受ける。どのような作品から影響を受けたのか、どのような作家に影響を与えたのかがわかり面白い。<草上の朝食>の手の秘密は驚いた。

  • [ 内容 ]
    華も艶もある色彩、柔らかなフォルム、具体的で親しみやすい画題。
    目にも心にも優しい印象派の作品だが、創作の根底にある「印象」とは何なのだろうか。
    ルネサンス以来の伝統に支配されてきた西洋の美意識は、マネやモネの登場によって、決定的な変化の時を迎える。
    本書では、印象派誕生に焦点をあて、その革新性に迫っていく。
    多彩な人物たちが交錯した一九世紀中葉パリの濃密な空気がここによみがえる。
    図像資料多数。

    [ 目次 ]
    第1章 印象派の成り立ちを見てみよう(“バティニョル街のアトリエ”;残りの三人 ほか)
    第2章 スキャンダルの真相(落選展の“草上の昼食”;なぜ、大スキャンダルになったのか ほか)
    第3章 マネのリアリズム(魅力の源泉;“鉄道” ほか)
    第4章 光の画家モネ(制作するモネ;クールベの“画家のアトリエ”と比べてみよう ほか)
    第5章 マネの「印象」とモネの“印象”(「印象派」の名付け親;第一回展のキーワード ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • マネとモネに焦点を当てて書かれています。

  • モネの睡蓮を地中美術館で観て、とても感動しました。
    近代絵画を見て、感動したのは初めてで、自分でもびっくりしたけど、
    モネが「光の画家」と呼ばれ、自然光の下で創作活動をしていたからなんだな…と。

    日本の浮世絵が影響を与えたって。
    近代芸術へのきっかけ作っちゃったのは、アジアだったのか。おもしろい。

  • 素直に「おもしろかった」というべき本だ。
    印象派なんてと思いながら読み始めたら、文字通り目から鱗状態だった。途中までそんな深読みをしてもと思っていたが、絵を見ているようで、視れていなかった。マネのひねりとモネの時間の取り込みは興味深かった。

  • 幅広い文献を渉猟し、印象派誕生に関わった魅力的な人々を丁寧に描いています。
    全体に著者は頭で絵を観る人のようで、絵の中の人物や調度についてそれぞれの背景も含め詳述されていますが、絵の見方は人によって違うだけに読者と「本との相性」がぴったり来る場合とそうでない場合がありそうです。
    特に「草上の昼食」や「ブヴィエの壺」の記述はやや理屈っぽく断定的に感じました。
    ただ全体にはなるほどという部分が多く、本に納められた図版は130余りに及び、その中身も名作揃いで、できればカラーの大判の本で改めて読んでみたい気がしました。

  • 1章では、「印象派」と呼ばれるグループが、自分たちが属する文化の伝統に対してどんな立場を取ろうとしたのか、彼らの濃密な人間関係から立ち上がるドラマを通して描く。2章、3章では、グループの代表的な画家エドゥアール・マネの作品を読み解きながら、彼が「印象」という言葉に託した革新的な意味を明らかにする。そして、4章、5章では、印象派を代表するもうひとりの画家クロード・モネの「印象」が、マネの「印象」と対比されるかたちで描かれる。聖書や神話のなかの天上的な理想ではなく、地上的な現実を「印象」によって捉えようとする姿勢は、「神の死」を叫んだニーチェを思わせる一方、現実の社会を客観的に捉える社会科学や、視覚を光の刺激に結びつける心理学とも同時代性が感じられる。

  • ブヴィエの壺
    西洋の伝統 日本の影響 新しい芸術
    静物トリロジー

  • 『印象派の誕生―マネとモネ』(吉川節子、2010年、新潮新書)

    本書は、「印象派」と呼ばれる画家たちの交流から作品を分析し、またマネの作品に隠された「謎」から私たちに指し占めしていることを解説している。

    ぼくは印象派はもちろんのこと美術に関しては知識が浅いのだが、だからこその新しい発見があった。たとえば、対象から受けた印象をカンバスに描くからこそ表現できるものがある、ということ。これはマネの作品からよくわかった。(詳細は本書を参照のこと。)これは写実主義のリアリズムでは表現できない(とぼくは思った)。

    (2010年5月26日 大学院生)
    (2011年7月24日)

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印象派の誕生―マネとモネ (中公新書)の作品紹介

華も艶もある色彩、柔らかなフォルム、具体的で親しみやすい画題。目にも心にも優しい印象派の作品だが、創作の根底にある「印象」とは何なのだろうか。ルネサンス以来の伝統に支配されてきた西洋の美意識は、マネやモネの登場によって、決定的な変化の時を迎える。本書では、印象派誕生に焦点をあて、その革新性に迫っていく。多彩な人物たちが交錯した一九世紀中葉パリの濃密な空気がここによみがえる。図像資料多数。

印象派の誕生―マネとモネ (中公新書)はこんな本です

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