つながり進化論: ネット世代はなぜリア充を求めるのか (中公新書 2100)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 265
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021007

感想・レビュー・書評

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  • 前半はネットワークの構築について、インフラ目線で書かれており、無知だった自分でも理解できるくらいにわかりやすかった。
    後半はSNSでつながった若者の心情について、ネットで人々が繋がることで生まれるメリットとデメリットに分けて書かれている。
    全体を通して説明が丁寧でわかりやすいので、前半はありがたかったが、後半はくどく感じてしまった。ネットメディアについてさらっと知識を得るにはいいかも。

  • 前半は今のネット環境が整ってくるまでの軌跡が技術的な視点でわかりやすくく書かれていて、いい意味で期待を裏切られました。これほど当たり前に思っている技術もないので、ざっと勉強しておくのはいいですね。。
    後半は、今のネットをつかった若者の繋がり方をわかりやすく解説しました、って感じで、そういうつもりで読むぶんにはわかりやすいです。こういうことに関しては若者自身のブログ読んだほうが濃ゆくて面白いですねやっぱり。

  • しばらくITから離れた生活していたのですが、この度晴れて現代文明社会に回帰することになりました。んで、どっぷり浸かっちゃう前に一度客観的に通信メディアを捉えておきたいな、と思って、この本を読みました。
    専門用語乱発で煙に巻くような本だったらやだなーと思っていたのですが、開けてみればその逆で、各時代に台頭してきた通信の機構と原理の説明は極めて簡潔でわかりやすかったです。というか、むしろ作者はその進化を促した、コミニケーションに対する人々の心境の変化を主題として扱っていて、それがなかなか新鮮。
    でも考えてみれば当たり前ですよね。必要は発明の母というし、人々の需要、つまりこころが文明を象っているという考え方は、すごく人間的で好感がもてます。
    この本ではあまり突っ込んだ考察はされていませんが、あまり扱われないテーマのようだし、仕方ないでしょう。
    自分でもっと調べてみようかなとも思いました。
    とにかく、楽しませてもらいました。

  • 第4週 2/1(水)~2/7/(火)
    テーマ メディアとコミュニケーション

    ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00171936

  • 電話からデータ通信、インターネットに至る技術、サービスの変遷の紹介、SFCの学生の実態を紹介しながら若者のネットとの関わりの紹介、そして今後の社会とネットのかかわりについての考察という3部構成で、コミュニケーションとネットについて語られる一冊。
    サービス、技術の変遷はともかく、実際の学生たちのTwitterなどの活用の実態の紹介は興味深い。
    最後に、これからはネットでのコミュニケーションがリアルを包含していくという考察の上で、それでもやはりリアルなコミュニケーションへの渇望があり、それをネットが補完していくことでこれまでにない新たな社会が実現される可能性があるという論調は、目新しさはないかもしれないが、納得感あり。

  • 当たり前の考察ばかりのような・・・。賞味期限も短いと思います。

    ただ一点、キャプテンシステムが失敗した点を記述した部分が面白かった。

    いわく、技術や性能が稚拙だったから、失敗したのではなく、モバイルではなかったから、普及しなかった。

  • タイトルから物心ついた頃からネットや携帯があった世代についての社会学的な内容かと思いきや、半分以上通信技術の歴史を振り返るような内容、最後の方でそのような若者の事が書かれてあったがもう少し、その現象のことへの考察があれば良かったと思う。

  • つながりを実現するソーシャルメディアが、縮んで行くリアル世界に対して何ができるのかというのは面白いテーマ。SFCというかなり特殊なセグメントとは言え、結構面白いデータもあり。

  • 前半は、技術から見たつながりの進化。技術者の視点で、詳細に書かれていた。個人を繋げるサービスとしては、固定電話から携帯電話へと進化したつながる技術、ケータイとパソコンにおけるメールの仕組みの相違など。複数を繋げるサービスとしては、パソコン通信からインターネットへの発展、インターネット上での2ちゃんねる・ブログ・ツィッターのサービスなど。それぞれのサービスの特徴や違いが細かく説明されていた。また、アナログとデジタルの違いや、ウェブの仕組みも触れられている。「失敗してしまったネットのサービス」からは何か得られそう。なぜ受け入れられなかったのか?

    後半は、心情から見た人と人のつながりの変化。プラス>マイナスな印象。どちらにせよ、誰もがすでに分かっている、日常的に感じていることを、あらためて文章にまとめた、という感じ。

    これからのネットに求められるものとして、人とモノと街をつなげるということが語られている。ネットはリアルを包含するらしい。地域復興やシニアのネット活用など、案としては、非常に現実的な細々としたものを紹介。しかし、先に述べたマイナス面に対する改善策は挙げられていない。手放しに、「こんなサービスあったらいいな」と列挙して終わり。

    個人的には、SFCの学生と私の周りの学生では、ネットの利用が少々異なるように感じた。

  • 前半がインフラとかネットワークの進化の歴史で後半はSNSのコミュニケーション論。

    あまりSNSとか使わなくあまりインターネットなどに触れない方にはいいかもしれませんがネットワークを日常的に使っている人やSNSを頻繁に利用してる人にとっては対した事は書かれていません、「SNSのつながりとか理解出来ない、どういう考えなのだろう」とか思ってる方にはおすすめです。
    それ以外であればもっと詳しい物はいくらでもあります。

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著者プロフィール

1954年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授。著書に『デジタルな生活』(NTT出版)、『つながり進化論』(中央公論新社)など。

「2012年 『恋愛のアーキテクチャ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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