近現代日本を史料で読む―「大久保利通日記」から「富田メモ」まで (中公新書)
- 中央公論新社 (2011年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121021076
感想・レビュー・書評
-
日本の近現代史、副題どおり明治維新の元勲、大久保利通が、残した「大久保利通日記」から戦後の宮内庁長官として、昭和天皇に仕えた富田朝彦の「富田メモ」まで、描く人の性格を映す鏡である内容は、人それぞれある事を語っている。ちなみにこの本は、編著なので各日記に関して、著者が割り当てられているので、その日記の解説に色々なものが、想像できて、2度おいしい本ともいえる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近現代日本史を研究する人は、持っておいて損はない。
-
まさかまさか、日記も一時資料として一級資料として利用されているとは知りませんでした。
こうやって、日記から近代日本の政治家や軍人を紐解かれるとまた別の視点から見られて非常に面白いものがありました。
つけてみようかな、日記…… -
歴史は史料によって創られる。大久保利通日記から富田メモまで、第一級の史料四十数点を一望に取り上げ、紹介・解説し、その意義を説く入門書。
本書をざっと眺めるだけでも、ため息が出てしまう。史料を紹介するという性質上、概略のみにとどまっており、広く浅くなってしまうのはやむを得ない事であろうか。
これらの史料が活字化され誰でも容易にアクセス出来るようになる事が望ましい。 -
イギリス作家シリーズと、関係ない本との交互が定番になってきた。
この本は、新聞の書評を読んで気になっていたもの。
近現代日本の著名人の日記を覗き見るという、いささか不純な動機で読んでみる気になったんだけど、そんなに日記の中身が赤裸々に書かれている本ではなかった。
といって、面白くなかったわけではない。
こういうものを、こういう読み方をして、研究者は歴史を紐解いているんだという事実がとても興味深かった。
そして、様々な人々が、自分の仕事の中で、色んな思いを抱えながら時代を生きていたんだなぁと、それが感慨深かった。