知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合 (中公新書)

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著者 : 黒木登志夫
  • 中央公論新社 (2011年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021090

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知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 唐突に「理系・文系の区別は日本にしか無い」という話から始まる本書。
    この話は、「知的文書の重要性は文理を問わない」ということを伝える切り口となる。このように著者なりの機転やユーモアを交えて、わかりやすい文章とは何か、著者は説く。

    本書の特徴を2つ挙げよう。

    1つは、様々な参考書籍や論文を引用しながら、知的文書の書き方を分析的に解説している点である。この引用が絶妙で、本書の記載を手堅いものにしている。例えば、他人に理解させるためには、すでに述べたことを前提に論理を展開していく文章構造をとるべきだが、これは "Legget の樹" と呼ばれる構造で的確に示される。

    もう1つは、医学系研究者である著者の知識である。例えば日本語の欠点として著者は以下のように述べている。
    -------------------------
    (「第2章 日本語は非論理的か」より抜粋)
    医師としての私の診立てによると,日本語は次の三つの症状あるいは病気にかかっている.
    (1)主語欠乏症
    (2)文法不定愁訴
    (3)あいまい症候群
    この三大症状を把握し,対処療法を施せば,日本語で論理的に表現し,知的な作業を行うことができるはずである.
    -------------------------
    文法が人によりころころと変わる日本語文法の不定性を、医学用語を援用して「不定愁訴」と表現できるのは、著者くらいだろう。

    後半は「英語の重要性」「パソコンの登場」というトピックに対する著者の散文に近いものになっているが、機知に富んだ表現で最後まで面白く読むことができると思う。

  • 購入。

    簡潔・明瞭・論理的を軸にして文章を書く際のこと、プレゼンテーションを行う際のこと等のポイントを示している。英語やコンピュータとの付き合い方にも触れている。

    事細かな指南本というよりは、この辺りがポイントであると指摘する本という印象だった。
    第5章の審査する・評価する・推薦する は特にポイントだけが書かれていてどうしたらいいかよく分からない箇所だった。
    他の箇所はその方法論にも触れられていて有用な箇所はある。この本だけでタイトルのような技能を身につけるのではなく他の本と併用した方が力がつくと思う。

  • 理系と文系の違い:理系は解決策が必ずどこかにあると信じている。
    ☆簡潔、明快、論理的
    ・文章は、それまでに登場した文章で完全に理解されなければならない。レゲットの樹
    起承転結というより起承展結
    法律家の文章はだめ。どこからもつつかれないように「等」などで逃げるのは、わかりにくくて仕方ない。

  • 【配架場所】 図・3F文庫・新書 
    【請求記号】 080||CH||2109
    中公新書 No.2109

    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=137124

  • これは,少なくとも僕にはバイブルである.木下是雄先生の“理科系の作文技術”と並んで,我々研究者には必須の参考書.さらに,論文,PPT,査読などなどの精度を上げよう.

  • わたしには難しかったです!
    字が小さいし難しいこといっぱい書いてあるので
    読む体力がないです
    大学生が論文出す時にこれでいいのか?と思ってる人には
    オススメ?

  • 卒業論文から学会発表まで、説得力ある文書や惹きつけるプレゼンを作るのは本当にたいへん。本書を読めば,その極意である知的三原則(=簡潔・明解・論理的)がすっきりわかる。大学1年生から院生まで必読。

    大分大学 経済学部 (分野 経済地理学)
    教員 宮町 良広

  • 面白かったし、参考になった。
    簡潔でわかりやすい文章を書く、わかりやすい説明をするということは、自分にとって到達すべき目標となっている。そのために何を心掛ければ良いかについて、本書で書かれている。
    アカデミックな世界にいる研究者、大学生や院生向けに書かれていると思われるが、一般の企業や官公庁に勤めている人にもオススメ。

  • 英日翻訳に際して文章の組み立て方を学びなおそうと読み始めた。
    読み返すべき箇所が多々あるので購入決定。

    著者の専門は医学者だからだろうか。
    エビデンス主義な書き方や切り口が現代風。
    これからのクラシックになるかも。
    文章の素となる思考を整理するためにも、大学の初年度生や高校生の討論用テキストに採用されていけばとよいと思う。

  • 誰にでもわかりやすい文章を書く注意点から、理系文系の問題、英語の必要性、パソコンの必要性にも言及している。

  • まさかこのタイトルの本に、谷崎や三島の名前を見ることになろうとは、思っても見なかった。

    著者の黒木先生はがん研究者であり、それがこの本の購入動機にもなった。

    「知的文章」に関しては、先の日本の文豪等からも引用し、その教養の広さに驚かされた。

    「プレゼンテーション」に関しては、正直、あまり学ぶところがなかった。
    というよりも、先生とは考え方が合わないようである。先生は、あまり派手なプレゼンを好まないようであるから。

    「日本語と英語」に関する考察も非常に興味深い。
    "Globish"や"Glopanese"という造語は、これから私にとっては、キーワードになりそうでもある。

  • 大変失礼だろうけれど、このお年でこの内容の書籍を書けるというのは凄いことだと思いました。本書でもの足りなければ参考文献が巻末に羅列されているのでさらに学習が深まりそうです。

  • 請求記号 : 816.5||K
    資料ID : 91110884
    配架場所 : 工大ニューメディア

  • ㈰主語欠乏症
    主語の無い文 34%。
     内 一人称が主語となるものが70%
       前の文を受ける場合(関係代名詞的用法) 20%
    ㈪文法不定愁訴
    ・まもるべきもの
     述語は語尾におく
     名詞の修飾語は名詞の前に
    ・語順に関して
      S+O+V 57言語 (44%) 日本語、朝鮮語
      S+V+O 51言語 (39%) 英語、中国語
    ・関係代名詞的用法
     ㈰ 形容詞節・句を名刺の前に置くとき
     長い修飾語を先におく、
     節、句、の間に読点を入れる
     ㈪就職する句が長いとき、文を二つに分ける
    ・読点の入れ方
     読み下すとき、調子の上からそこで一息入れてもらいたいとき(谷崎潤一郎)
    ㈫あいまい症候群
    ・「〜であろう」の表現 相手への配慮表現だが、西洋人は違う。
     (レゲット)

    話し方
    ㈰ 適度の緊張感を持って
    ㈪ あまり早口でなく
    ㈫ 落ち着いて
    ㈬ 大きな声で
    ㈭ 丁寧な言葉で
    ㈮ メイハリの聞いた話し方で
    ㈯ 「あの、エーと」などの言葉を発しない

    プレゼンの三つの秘訣
     アリストテレスの人の説得
    ㈰ 聞き手の注意を引くストーリーはメッセージ
    ㈪ 解決・回答が必要な問題・疑問の提出
    ㈫ 上記の回答
    ㈬ 回答におけるメリット
    ㈭ 行動を呼びかける

    一般的な講演におけるSHARP
    Story(物語性、筋書き)
    Humor(ユーモア)聴衆を空きさせない
    Analogue(たとえ)巧みなたとえ
    Reference(資料)に裏付けられた信頼性のある内容
    Picture(図解、写真)

    パワーポイント
    ・1分当たり0.8枚から1.2枚
    ・ひとつのメッセージ
    ・タイトル(色違い)
    ・箇条書き 1行に収める。7行まで。
    ・本文は10行以内
    ・見出し36ポイント、本文20−28ポイント
    ・Tahoma

    普通に使っているときのNativeの語数
    3500語
    グロービッシュ1500語

  • 読者がえらく限定されているように思った。
    科研費をとりたい若手研究者向けであろうか。
    後半の英語に関するあたりはそこそこ面白かった。

  • 日本語は曖昧な言語ではなく、曖昧さを許容できる言語。

  • 理系と文系を区別するのは日本くらい。アメリカではリベラルアーツ重視。
    研究をしたら書く。アメリカの大学ではPubish or perish。書かない人は大学には残れない。Publishして情報発信することは重要。

  • コンピューターに使い慣れている世代としては、最終章は不要だった様に感じられるが、その他の情報はとても参考になった。
    文章の書き方、組み立て方がわかり易く紹介されており、特に日本語と英語両方を駆使していかねばならない若者の世代には役に立つ一冊であると思う。

  • 理系も文系も言語を用いて他人に主張を伝えるという点では変わらないというのが主なメッセージ。自らのプレゼンテーションやレポートを考えなおすきっかけになった。

  • 資料ID:C0032278
    配架場所:本館2F文庫・新書書架

  • 論文、申請書、説明書とケース別に「どのような文章を書くべきか」を記載。とくに申請書の部分は今後の参考にしたいと思う。
    印象に残ったのは村上春樹の引用部分。「読者の心を本当に惹きつけるのは、文章のうまさではなく、筋の面白さでもなく、そのようなたたずまい(文章に滲み出る作者の姿勢の良さ)なのだ。」

  • 大学生協で見かけて購入。文章技術そのものももちろん解説しているけど、研究者にまつわるエピソードが豊富で面白い。申請書審査のときのチェックポイントにまで話題が及ぶから、いまいち読者ターゲットが不明だが、わたしには有用でした。

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知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合 (中公新書)の作品紹介

40年にわたって論文執筆と審査に携わってきたがん研究者が、卒業論文から学会発表まで、説得力あるドキュメントと惹きつけるプレゼンテーションの極意を指南する。文系、理系を問わず、知的三原則"簡潔・明解・論理的"がその秘訣。三原則にしたがって論文、申請書をどう書くかを具体的に説明する。グローバル化が進む21世紀、英語とのつきあい方、学び方についても実践的に説く。待望の知的表現力講座開講。

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