ガウディ伝 - 「時代の意志」を読む (中公新書 2122)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021229

作品紹介・あらすじ

アントニ・ガウディが活躍した十九世紀のバルセロナとはどんな都市だったのか。奴隷貿易が生んだ「黒い金」を元手にガウディのパトロンとなった新興富裕層、チャンスをもたらした建築ラッシュ、経済力が生んだナショナリズムと独自文化の再評価…これらのどれ一つが欠けてもガウディの建築群は誕生しなかった。知られざる作品も紹介しながら、その異能がどのように誕生し、発揮されていったかを、同時代史の中に位置づける。

感想・レビュー・書評

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  • ガウディ伝というよりはカタルーニャの歴史、か。

  • ガウディの都市バルセロナ
    都市とは市民の選択の結果

  • カタルーニャ研究の第一人者によるこの一冊には、ガウディに関する他の書籍とはひと味違う面白みが詰まっています。

  • ガウディというより、その時代背景の紹介

    ムダルマニズマ:フランスのアールヌーボーに相当

  • ガウディの生きた時代を同時代の人物たちで描いた。ムダニスムはインディアノと呼ばれる新興勢力に支えられていた。

  • 副題に「時代の意志を読む」とあるように、「ガウディ伝」というよりは、彼の建築造型を育んだ、19世紀末から20世紀初頭のバルセロナを中心とした「カタルーニャ」という特殊な地域の独自文化なり時代背景なりを語ることに力点が置かれている。
    その意味では「激動のバルセロナに、ガウディを追う」という帯のコピーは当を得ているのだが‥。

    「ムダルニズマ」-とは単に英語のモダニズムのことだが、その実体はカタルーニャのアール・ヌーボーというべきもの。

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著者プロフィール

1953年生まれ。現在、法政大学国際文化学部助教
授。カタルーニャ語・文化専攻。著書:『カタルー
ニャ50のQ&A』(新潮社)、『カタルーニャ語文
法入門』(大学書林)訳書:『バルセロナ・ストー
リーズ』(水声社)、『バルセロナ』(新潮社)

「1999年 『引き船道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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