ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ (中公新書)

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著者 : 稲葉陽二
  • 中央公論新社 (2011年11月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021380

ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • めも 心の外部性は市場に内部化できない

  • ソーシャル・キャピタルって、「つながり」とかいうけどなんだか漠然としているなぁ、よくわかんねぇなぁ…という迷える子羊に。いや結局ソーシャル・キャピタルはこれだ!と定義できるようになるわけではない。(一義的に定義するものではないとわかりました)しかしそれがに何とつながっているか、特に経済学などとの関連が、偉大なる先生方がなぜソーシャル・キャピタル棒を振りかざして走り回っているのか、なるほどこういうことね、くらいは思えるようになった。結論:イイ感じに入門書。

  • ある研修で、ソーシャルキャピタルを知った。
    しかし、研修ではイマイチ理解できなかった。

    なので、本書を手に取った。

    かなり、曖昧な存在かもしれないが確かにそこに存在はしているようだ。

    信頼、絆という脆い存在のようで、構築されると強くなる。
    三本の矢、のように束ねることで強くなるものと言えようか。

    常々、ボランティアを当てにした行政に疑問を思っていた。
    何か、押し付けられている感じがするからだ。

    でも、実際に暮らしてみて人と人の繋がりを実感した時はそんな感情もどこかにいってしまうのかもしれない。

    それは、実際に体験した人でなければ語れないことだと思う。

  • ソーシャルキャピタルについて純朴的に肯定している作品。悪い作品では無いのだが、格差論に対する新自由主義的な解釈への反論が反論になっていない感が否めない。

  • 入門と銘打っているだけあって、現状把握のための調査報告的資料が続き、読み物としての面白味には欠けるけれど、説得力はあり。取り敢えず、ご近所さんとは仲良くしようっと。

  •  「ソーシャル・キャピタルとは何か」。本書のタイトルだが、この問いに対する答えは冒頭にいきなり書いてある。「人々が他人に対して抱く「信頼」」「互酬性の規範」。そして、ソーシャル・キャピタルによって「集団としての協調性や、「ご近所の底力」といった、市場では評価しにく価値が生み出される」という(一頁)。

     では、最初に結論を出してしまった本書が、そのあとで語っているものとは何か。ひとつは、ソーシャル・キャピタルはどうやって計測できるか、である。すなわち、学問的対象として成立するかということである。結論は、「それなりの成果と方法論を確立してきた」(八四頁)という。この率直さに好感を覚えるのだけど、一方で「本当にそれで学問として大丈夫?」という不安も覚えてしまう。ただ、「信頼」や「絆」は確かに世の中に存在すると思うし、それによって導き出される結論は魅力的である。たとえば、パットナムが論じたように「市民共同体としての成熟度が高いほど州政府のパフォーマンスが良好」という例などはその一例である。ゆえに、学問的に深化することを期待したい。

     もうひとつは、ソーシャル・キャピタルが具体的にどんな場面で、どのように表われるか、ということである。本書は、ソーシャル・キャピタルのいいところだけではなく、悪いところにも目を向けていて、その点学問的であろうという誠実さを感じる。

     印象的だったのは、「信頼が協調的な行動を促し、生産性が向上する」と述べているところ。現代社会は、競争によってさまざまな意味での分断が進んでいる。そういう社会では「ソーシャル・キャピタルが大切」という本書の主張も首肯できる。しかし、もし現代が分断社会だとしたら、生産性は過去よりも低下している、ということならないだろうか。あるいは効率化による生産性の向上が、分断による生産性の低下を上回っている、ということなのだろうか。そのあたりは、論理として気になった。

  • ひととおり一気に学ぶにはちょうどいい感じです。

  • 本書を読んだ感想として、本書ではソーシャルキャピタル、いわゆる社会関係資本についての概要や構成要素、私たちに及ぼす外部経済、社会関係資本の崩壊の原因や暗黒面、そして、豊かな社会関係資本を築くための方法について紹介されている。
    私は社会関係資本について本書を読むまでは知らなかったが、言われてみると当たり前のことであると感じた。社会関係資本は私もすでに持っている物であり、その重要性についても「コネ」や「人脈」という言葉で一部であるが知っていた。また、私は教員を目指していることもあり、教育関連の書物においても、児童生徒、同僚、保護者、地域との豊かな人間関係を築くためには「信頼」が大切であるとしばしば書かれている。これも豊かな社会関係資本を築くための方法の一つであると言える。
    このように社会関係資本は私たちにとってあまりに身近なものである。しかし、あまりに身近にありすぎて私はそのことについて意識することはなかった。本書にもあるように「社会関係資本は誰もが空気のように当たり前のものとしてきたものだが、現代では希薄になっているのかもしれない。 」と述べられている。この言葉にあるように社会関係資本について見直し、再認識する取り組みが重要なのではないかと考える。

  • ソーシャルキャピタルと言う言葉を知り、良いなと思い本を読んでみる。

    社会関係資本
    社会・地域における人々の信頼関係や結びつきを表す概念。ソーシャルキャピタルが蓄積された社会では、相互の信頼や協力が得られるため、他人への警戒が少なく、治安・経済・教育・健康・幸福感などに良い影響があり、社会の効率性が高まるとされる。

    まだ、定義が安定していない言葉だからか、内容ももやっとして、とらえずらい。また、読解力不足のせいか、本書を読んでも「ソーシャルキャピタル」をよく捉えられなかったな。

    誰か「ソーシャルキャピタル」の良書を求む!

  • これから取り組む物事が急加速していく前に改めて理解をしておかないとまずいな。と思い手に取った書籍。
    特に、「ソーシャル」という言葉から「SNS」や「ネットワーク性」だけが突出して語られる今に違和感を感じている僕にとっては、非常に大事な気づきが得られる内容でした。

    コミュニケーションを広げる。という点では、今語られる「ソーシャル」は非常に貢献していると思いますが、「情報発信」という点だけを広げるだけではやはり片腕落ちの「ソーシャル」。

    少しまどろっこしく書かれている感じは否めないけど、これからの国づくりを考えるときにも改めて役立つ。僕はそう思い読了しました。

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ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ (中公新書)の作品紹介

東日本大震災のさい、人々は互いに譲り合い、整然と行動した。自分を犠牲にしてでも弱い者を救った。これは、決して見返りを期待しての行動ではなく、絆や他者への信頼、思いやりの表れであった。このような絆や互酬性の規範をソーシャル・キャピタル(社会関係資本)という。ふだんは目に見えない、しかし、教育や健康等に大切な役割を果たしている社会関係資本をどう育み、活かすのか。第一人者が理論と実践を紹介する。

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