近現代日本史と歴史学 - 書き替えられてきた過去 (中公新書 2150)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021502

感想・レビュー・書評

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  •  本書を読んで、学問的「歴史学」とはこのようなものかとの思いを持った。
     読んでも面白くない!。
     「近現代日本史」という「明治維新」から「戦後社会」までの膨大な歴史的研究を新書1冊に詰め込み、しかも学問的に正確さを配慮するとこうも読んでも興味を惹かないものになるのかと驚いた。まさに「教科書的」本である。
     内容に、興味を引くところもある。「主としてアジア・太平洋戦争を対象とし、現代日本にいかなる試練があり、どのような蹉跌があったのか」とか、「中華世界の韓文脈」や「明治政府の使節団と留守政府の征韓論をめぐる対立」、「韓国併合」の研究などである。
     しかし、本書は知りたい「歴史的考察」の索引とはなるかもしれないが、本書を読んで「歴史的考察」に浸ることはできない。そういう本ではないのだろう。
     本書は、学校で講義に使うには良いのかもしれないが、読んでも知的好奇心をもたらす本ではないと思えた。

著者プロフィール

日本女子大学名誉教授
『近現代日本史との対話』(2 冊、集英社新書、2019 年)、『歴史論集』(3 冊、岩波現代
文庫、2021 年)など。

「2021年 『対抗文化史 冷戦期日本の表現と運動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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