カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 都心の謎篇 (中公新書 2170)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021700

作品紹介・あらすじ

戦前の地図では、皇居はほとんど空白地として描かれてきた。戦後の地図にも、不可解な地形が表示されている。わずかに残された地図と空中写真を手がかりに、皇居の建物・地形の変遷を追う。さらに、二三区内にたくさんあった飛行場、開通しなかった新幹線の痕跡、東京駅の場所にかつて存在した刑務所、テニスコートや学校に生まれ変わった射撃場など、東京に残る近代化の名残を新旧の地図とカラー写真で訪ねる、好評第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 2章の「八つあった御台場」と3章の「海のなかを走る鉄道」がとても面白かった。何年か前に第三台場に行ったとき、海の中にこんな大きなものを作るなんて!と驚いたのを思い出す。そんなのがまだ他にもあったなんて!と改めて驚く。

  • 2021年1月期の展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00494989

  • 東京都心の戦前と戦後の変遷を、航空写真と古地図を駆使して訪ね歩く旅の本です。戦前に “宮城” と呼ばれていた皇居の空白地図の謎、黒船来航に対処するため品川沖の大砲の台場 “御台場”、幻の成田新幹線計画、火付盗賊改長谷川平蔵が開いた石川島人足寄場の後継 “石川島懲役署”、戦犯収容の “巣鴨プリズン” → “東京拘置所” → “サンシャイン60” など、土地に纏わる歴史散歩を愉しめます。

  • 2013/1/26地図を手掛かりに過去の建物の変遷を追うという興味深い内容、写真も豊富で良かった。★4

  • 江戸城・皇居の絵図は不思議な空白だ。敵は違えど将軍・天皇を守るという意味で肯けるが、その全容を我々一般市民が見ることはできない。まさに地図+空中写真で愉しむしかないものだ。8章のうち3章が鉄道にまつわる話で良かった。価格が上がることを厭わずにカラー版とした出版姿勢に敬意を表したい。

  • 2012年刊。シリーズ第2弾。自分が知らなかった事実を2つ知った。どちらも新宿駅にまつわる内容だ。◆(1)当初、東北新幹線は東京駅へ、上越新幹線は新宿駅へ乗り入れる予定だった。だからJR新宿駅の真下の地下は今も利用されないまま現在にいたっているのだそうだ。◆(2)東京駅の京葉線ホームが成田新幹線の用地を再利用したものであることは有名な話だが、そのホームの位置が新宿までの延伸を考慮したものだとは初めて聞いた。確かに京葉線ホームから西に道路(内堀通りと新宿通り)の下を掘り進めば、新宿駅にたどり着く位置にある。

  • 第一弾好評につきの第二作、第一作同様に地図が豊富で変遷を辿りやすくなっていて楽しめます。

  • 東京歴史散歩の第2弾。相変わらず散歩感に乏しいのは残念。最初のものよりテーマ的に濃くマニアックになって、そこのところはいい。
    読んで気づいたのだけど、おそらくこの著者、あまり地形には興味がないんじゃないだろうか。空から見下ろした2次元平面での変化に関しては多く言及しているのだけど、土地の高低といった視点は比較的希薄。これが散歩感の乏しさの原因になっている気がする。散歩というのは、前後左右の水平移動は当然として、それと同時に土地の高低も大きく影響するものだから、それがないのはやはり散歩っぽくない。
    第3弾は地形篇だそうだが、そのあたりがどのように描かれるのだろうか。

  • 前作同様たのしめた。

    東京が軍都であったのは、言われてみれば当たり前だが、こんなに戦争遺跡があるのには驚いた。

    飛行場跡の章と鉄道関係の話題が面白かったかな。

  • 140503 中央図書館
    羽田モノレールの開業当時の風景写真が、あまりにも今と違うのでおどろいた。あれからすでに50年か。東京オリンピックの頃、あのあたりはまだまだ戦後だったのか。

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著者プロフィール

1963年愛知県生まれ。文筆家、歴史探訪家。
地図や鉄道、近現代史をライフワークに取材・執筆を行う。
著書に『妙な線路大研究 東京篇』(実業之日本社)、『鉄道歴史散歩』(宝島社)、『ふしぎな鉄道路線』(NHK出版)、『地図と愉しむ東京歴史散歩』シリーズ(中央公論新社)など多数。

「2021年 『妙な線路大研究 首都圏篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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