植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)

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著者 : 田中修
  • 中央公論新社 (2012年7月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021748

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植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 光合成。トゲや毒による保身の術。少々食べられても平気。
    種は自力で飛ばすか、動物を利用するかして、勢力拡大。
    紫外線をものともしない抗酸化力。殺菌力。樹木は超長生き。
    などなど、人間にはできないワザの数々。
    太古の昔に海から上陸を果たして以降、植物たちは黙々と努力を重ね、
    それらの能力を身につけてきた。・・というくだりで、胸があつくなりました。
    ドリトル先生物語に描かれた、意思をもって月世界の一員たる月の植物の姿は
    絵空事でなく、ごく身近にあったのです。
    一読して以来、食卓での合掌の意識が深まりました。

  • 最高に楽しかった。植物はすごい!まさにそんな感じだった。著者の田中修さんが書かれる文章も読みやすく、面白い。同著者の本を他にも読んでみたい。

  • 生物分野では、やはり動物や昆虫や爬虫類なんかが人気で、植物はちょっと地味というかあんまり面白くないんじゃないかと思っていた。科学博物館に行っても植物系の展示は人気がないし。
    でもそれは間違いだった。植物は面白い。我々動物とは生きる基本戦略が全く違う。そこがすごい。発想が斬新。
    畏れ入りました。
    田中先生の語り口は柔らかくやさしい。こういう本は一般人向けだからあまり難しくならないよう気を配って書いたのだとは思うが、ところどころいい加減なところは気になった。が、植物そのものの本質的なすごさは充分伝わった。中学生くらいでも読める平易な文章も良かった。
    『昆虫はすごい』より面白かった。

  • 食べられないために、病気にならないために、強すぎる太陽から実を守るために、次の世代へ命をつなぐために、からだの仕組みを作り、栄養素を作りだす植物たち。それを食べて生きる私たちは感謝を忘れてはいけません。
    動かずもの言わずしたたかに生きる植物たちへの筆者のやさしいまなざしが感じられる文章もいいです。
    とても面白く読みました。

  • なぜ辛いのか。なぜ硬いのか。植物にまつわる形態や特徴のほとんどは生き残るために進化した結果である。身近な植物のギモンにも思わなかったようなことが生物学的に説明されていて、理系心がくすぐられる。専門用語が多いので、体系的な理解は難しかったが、子どもが図鑑を眺めるくらいの軽い好奇心で手に取るとちょうど良い。

  • 「すごい」力を知るとともに、何気なくみていた道端の植物に対する目の向け方が変わる。
    「もし植物たちが、逃げ回ることができ、動物に食べられることを完全に拒否できるとしたら・・・」
    動かなくてもこんなにすごい力をもつのだから、動けて意思まであったら地球最強の生物になりえるかも・・・。

  • 本当にすごい。いつも生徒たちには「植物が光合成をしてくれているおかげで我々は生きていけるのだ、植物に感謝、感謝。そして、その光合成をするには日光が必要、太陽さまさま」と言っているのですが、その太陽光のなかの紫外線が強すぎると、植物はいたんでしまう。だからポリフェノールを作る。それで果実の色も濃くなるし、花も色づく。なるほど、日に当たって色付いておいしそうに見えるのは、実は自分の身を守るためだったのだ。そして、また我々も、そのポリフェノールをいただくことで、紫外線などから身を守っている。やっぱり、植物さまさまなのだ。雑草なんて言ってむやみに抜かないでください。しかし、抜いても抜いても生えてくる。植物は本当にたくましい。食べられる野草があるということを何かで読んで、以前はよく生徒を連れて春を探しに出歩いて、ノビルを見つけると抜いてはその球根を食べていました。けれど、それに似たスイセンの球根には毒があるというのを読んで冷や汗ものでした。アジサイも危険なのだそうで気を付けよう。マンゴーはかぶりつかないように。ウルシのなかまで、ウルシオールに似たマンゴールという成分で、口の周りがひどくただれるのだそうです。ヒガンバナがあちこちで咲き乱れるこのごろ。一度球根を味わってみたいものですが、どこまで毒抜きをすればいいのやら。植物とは上手に付き合っていきたいものです。

  • 本当にすごい!前に進むことばかりが良しとされ、結果どんどん発生する矛盾や問題に直面しては毎日毎日ソリューション発明を強いられている我々は、じっくり長い時間かけて開発された彼らの仕組みや工夫に学ぶべきところが山ほどあると思う。

  • 丸山先生の『昆虫はすごい』に引き続き、夏休み子ども科学電話相談つながりで田中先生のこちらの一冊を読む。

    丸山先生の本を読むのは、昆虫を見に世界中の森やあちらやこちらへ連れて行かれるような読書体験だったのに比較して、田中先生のこの本では、ですます調で書かれていることもあり、黒板を背にした先生が優しく静かに語りかけてくれるような感じがした。
    行間から「言うてみて」が聞こえてくる。

    田中先生は実に植物の代弁者である。
    植物たちが、私たちヒトと同じような悩みを抱え、その悩みを解くために懸命に努力して生きている姿を知ることができた。
    植物と語り合う域にはまだまだ遠いが…。

  • 【471.3】※理学部シラバス(2017後期)
    税込 907円(本体価格 840円)
    2017
    http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB09738424
    http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB09738424

  • 内容がゆるい…。
    へーそうなんだー!という内容ではなくて、ふーん…くらいなんです。
    眠い。。
    せめてもっとそれぞれの仕組みを掘り下げれば興味持てたのかな。
    植物初心者向けのようだけど、その割りにあまりキャッチーな話題がない。

  • 植物も生存のために色々と戦略を立てていることが判る一冊。
    以下は個人的になるほど、と感心した点。

    ■ワサビの学名は「ワサビア・ヤポニカ」という。
    ■ゴーヤーは熟すとタネのまわりが甘くなり食べられる。
    ■イチジク、パイナップル、パパイヤにはタンパク質を分解する物質が含まれる。
    ■アジサイの葉っぱには生産系の物質が含まれているらしい。
    ■植物に含まれるビタミンCやビタミンE、アントシアニン、カロテンなどの抗酸化物質は、太陽の強力な紫外線によって作られる活性酸素から植物自身を守るために生成されている。

  • 2015年12月24日に開催された第1回ビブリオバトル市内中学生大会A会場で発表された本です。

  • 植物って、確かにすごい。そして面白い。

    特に後半の、植物が紫外線や熱、寒さから身を守る戦略については興味がそそられた。
    日中の気孔からの水分の蒸発を防ぐために、夜二酸化炭素を取り込む仕組みを作り出したサボテンなどのCAM植物。

    それから、次世代を作り出す仕組みの話も。
    温州ミカンが日本原産ということ自体知らなかったけれど、この種のないミカンも、花粉が種を作る力がないだけで、雌しべがほかの品種の花粉を受粉すればきちんと種ができるそうだ。びっくり。

    無花粉スギの話も面白い。
    無花粉なので、種はできない。
    花粉ができる杉の花粉で受粉させることで種を作るそうだ。
    しかしそれだと、花粉ができる杉かもしれない可能性もある。
    確かめるには花を咲かせる十数年後!となるところだが、植物の背丈を伸ばすジベレリンという物質をかけることで、なんと2年で見極めることができるとか。

    ところでヒノキの香をのもととなる物質は、ヒノキオールというらしい。
    本書を読むと、結構いろいろと日本語の植物名がそのまま使われているものが散見されて面白い。
    日本にしかない種が多いということでもあるんだろうなあ。

  • 『昆虫はすごい』丸山宗利著,が流行って以来すごいモノがわさっと出た……かどうかはわかりませんが,この『直物はすごい』もすごい良著です。気にも掛けないけどそういわれたらそうだよな的な謎になるほどと答えてくれる。

  • 命を感じる植物のすごさ。興味深い。

  • 2016最初に読んだ本がこの本でよかった、と思えるくらい面白かった。正確には、興味深い内容が書かれていた。普段我々が何の気なしに接している植物の色、香り、味などが植物の生存本能、つまりタネを守って残すための植物の工夫によったものであることが、多くの例を用いて、分かりやすく説明されている。植物を見るときにこの本の内容を思い出し、その植物の工夫に感心することであろう。暖かくなったら植物園に行ってみようかしら。

  • いい本ですね~、著者のやさしさが伝わってきます。久しぶりにいい本にめぐりあえました。

  • 毎年NHKラジオで行われる人気放送、「夏休み子ども科学電話相談」で植物を担当している、田中修先生が手がけた本です。
    「いっぺんいうてみよか?」の名フレーズは、今年の夏に、Twitterでもちょっとした人気でした。

    一応大人向けとなってはいて、高校生物程度の専門用語も出てきます。とはいえ全体に文章は平易です。
    時折、漫画のように笑ってしまうような、コミカルなエピソードも挟まれています。
    なので実際は小学校の高学年児童や中学生でも楽しめると思います。

    因みに、巻末で謝辞を述べられている高橋亘先生も、今年の夏に電話相談の植物担当を行っていた先生です。

  • 期待していたのとはちょっとちゃうかったけど、面白かった。都会人を自称する私としましては、土いじりは好むところではないんで、草木には関心も過大な愛情も無いんやけど、実は、初めてカミングアウトすんねけど、草や木には『意思』があんのちゃうかと思ってるんです。進化は意思によってもたらされる(意思進化論というとります)と私は思いたいわけで、植物も進化の過程で何らかの意思があったのとちゃうかと思って読んでみたんやけど、チョット期待はずれ。

  • 植物の光合成が、すべての生物(動物も)のエネルギー源だということなど基本がよく分かり興味深かった。そうした基本のほかに、種なしのフルーツがなぜ子孫を残せるなどかなどの疑問も解決できた。様々な植物の話題に及んでいるので、個人的に関心がないものに対してはやや退屈。ただしそれを飛ばし読んでも買った価値がある本だと思う。

  • 植物の勉強です。

    植物が思っている(と、ヒトは思っている)。

    (2015年10月03日)

  • 暖かくなってくると生えてくる面倒な雑草の事を知ろうと思って読んでみました。
    植物って動けない分、いろんな手段を使って生きているんだという事がわかりました。
    人の浅知恵なんかでどうこうできる事じゃないんだな〜っと…
    考えたら植物がなかったら今の自分たちもいなかったかもしれないし…
    感謝しないとと思いました。

    でも草刈りは面倒かな…

  • 植物のあまり考えなかった生きる仕組みがわかりやすく解説されている。すごいが続くので、ややマンネリ感を抱いてしまうが、雑学として持っておいて損はないと思う。畑作りや庭づくりの参考にもなった。

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身近な植物にも不思議がいっぱい。アジサイやキョウチクトウ、アサガオなど毒をもつ意外な植物たち、長い年月をかけて巨木を枯らすシメコロシノキ、かさぶたをつくって身を守るバナナ、根も葉もないネナシカズラなど、植物のもつさまざまなパワーを紹介。動物たちには真似できない植物のすごさを、「渋みと辛みでからだを守る」「食べられる植物も毒をもつ」「なぜ、花々は美しく装うのか」などのテーマで、やさしく解説。

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