入門 医療政策 - 誰が決めるか、何を目指すのか (中公新書)

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著者 : 真野俊樹
  • 中央公論新社 (2012年8月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021779

入門 医療政策 - 誰が決めるか、何を目指すのか (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 医療政策に関する諸問題と提言。
    入門医療経済学の内容を踏まえて読んだため、少し理解が進んだ気がする。

  • 著者は、医師であり、かつ経済学博士の学位を持っている。経済学をはじめ、いくつかの学問をベースに日本の医療政策入門としての整理を行い、日本の医療政策を分析し、提言をまとめている。本書の構成としては、日本の医療の歴史、医療政策を支える学問、諸外国のスタンスを概観した後、日本の医療政策のプレーヤーとそのスタンス、プレーヤーの対立点とその本質について論じ、最後にまとめと提言を行っている。
    公衆衛生モデルと治療モデルの対比、自由主義モデルと社会民主主義モデルの対比、キュアモデル、ケアモデル、産業モデルの対比など、モデルを使った説明を多用しており、医療政策を考えるうえでの羅針盤となりうる内容になっている。ただ、ちょっと冗長なようにも感じた。
    医療を産業とみる産業主義と医療をコストとする財政市場主義が混同されているという指摘にはなるほどと思った。紹介されているイギリスのかかりつけ医制度は参考になると思った。

  •  全体の位置づけと各章の位置づけが不明確との印象を持ちました。文章も論理的につながっていない気がするし、なぜここにこの話が・・・というような箇所もあったように見受けられるように思います。
     しかし、医療制度の国際比較や、わが国の医療政策に係る各プレーヤーの分析など、勉強になったところは多かったです。

  • 医療政策が一筋縄でいかない理由は、医療を受ける側(国民)、医療費を支払う側(保険者、国、地方自治体)、医療を提供する側(病院)の3者が3すくみ状態で対立するからです。
    医療を受ける側は、もちろん安価で質の良い医療を受けたいですね。
    医療を提供する側は、質の良い医療を提供するにはお金がかかると医療費増加を要求します。
    医療費を支払う側は、保険制度を維持するためにもできるだけ医療費の総額を抑えたいと考えます。
    2年に一回改訂される医療報酬を決める審議会、中央社会保険医療協議会(中医協)ではこの3者が入り乱れて医療の価格が決められてゆきます。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11628788134.html

  • 内容は、僕にはちょっと難しい。
    けれど、最後まで気持ちをそらすことなく読めたのは、内容の濃度の高さゆえ、と思います。

  • 本書では、我が国の医療政策や問題について、諸外国の医療制度の紹介も踏まえながら分析し、今後の方向性が提言されている。
    本書を通して理解できたことは、日本の医療分野には多くのプレーヤーが存在し、各々の主張が異なるため、医療政策が混迷を深めているということである。ここで言うプレーヤーとは、医師であり患者であり、保険者である国である。財源を重要視し医療費の削減に踏み込むのか、医療費が増大してでも医療の高度化を進めるのか、あるいは医療をビジネスとして産業化していくのか、プレーヤーによってそのスタンスは異なる。その結果が、例えば混合診療の解禁問題に揺れている現実へ繋がっているのだという印象を受けた。
    医療費の増大を防ぐ手法としてのケアモデル、医療の専門化の弊害を取り除くためのチーム医療、さまざまな学者と学問を集約する医療政策学の確立など、今後の方向性を示している内容もあったが、日本の医療政策はどの方向に向かって舵を切るべきかについて、十分な提言がなされていないような気がした。その点が消化不良である。

  • 難しい本でしたが何とか読了。大まかには掴めた(かもしれない)のは、社会保障の意味、医療を成長産業化する可能性、治療モデルとケアモデルという考え方、といったところでしょうか。いつかまた読んでみよう。

  • 日本の医療の歴史から各国の医療政策と医療の実態から日本の医療政策に於けるステークスホルダーのスタンスや利害関係を克明に説明し今後への提言を行っている。
    国民皆保険へと向かう米国とその関係者の利害、そしてそのTPPへの影響などについてもっと知りたかったのですが。。。

  • まず最初に現在の政策課題を最初に挙げる。それから医療政策に関する学問の概説、諸外国との比較、医療政策に関係するプレイヤーとそのスタンス、それぞれの対立の内容と展開する。そして最後に、冒頭で提言された課題についての筆者の考え方が述べられている。

    新書であるが、構成が非常にしっかりしている。諸外国との比較では、社会保障の背景知識が不足しているため、やや難解な印象を持った。それでも読むことで考えの幅を広げてくれる良著だと思う。

    例えば、筆者の考えによると、後期高齢者医療制度は、分離独立方式であるため、地域では介護保険制度との統合を行いやすく、転職者が多い時代には適しているようだ。私は報道などで持つ”悪い印象”しか持ち合わせていなかった。

    医療政策は難しい。しかし今後は関連する書籍も参考にしていきたいと思う。その意味では、本書は入門書としての役割を十分果たしてくれた。

  • 一般的な公共政策の勉強にもなるかも的な。

  • ざっとさらうには良い。

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