アイルランド紀行 - ジョイスからU2まで (中公新書)

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著者 : 栩木伸明
  • 中央公論新社 (2012年9月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021830

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アイルランド紀行 - ジョイスからU2まで (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • アイルランドの歴史は奥が深い。

  • アイルランド各地を文学作品や歴史、音楽を手がかりに巡っていくエッセイ。駆け足だけど、中身の詰まった散歩に誘われる。

  • アイルランドといえばまず首都ダブリン、東部のゴールウェイ地方、アラン島が思い浮かぶ。司馬遼太郎『愛蘭土紀行』がそうだった。この本は紙数の関係か駆け足になるがほぼ全ての地方と主要な都市を紹介している。英領北アイルランドまであって興味深い。また2012年に書かれているためアイルランドの今がわかる。都市の紹介、歴史、映画、文学、アイルランド神話、アイルランド出身のミュージシャンなどが散りばめられている。イェイツやワイルド、ジョイスなどの作品の一節が訳出されていて、特に『ユリシーズ』の雰囲気を味わえるのもいい。

    北アイルランドといえばIRA(北アイルランド共和国軍)。アイルランド共和国との統合を旗印に北アイルランドやロンドンでテロを行っていた組織だ。イギリスとの連合を主張する〈ユニオニズム〉とアイルランド共和国との統合を望む〈ナショナリズム〉があり、互いに爆弾テロを行っていた。1998年4月10日に結ばれたベルファスト和平合意で終結するかと思いきや、和平合意に反対したRIRA(真のIRA)が無差別爆弾テロを行った。U2はそれを受けて作曲した曲、「地には平和」http://youtu.be/JcDNilZbZg8

    タイタニックが3姉妹だったとは知らなかった。タイタニックは次女。長女はオリンピック。客船として、戦時中は兵員輸送船として活躍し、無事引退したらしい。三女はブリタニックで病院船として使われたが、第一次大戦中、ドイツ軍の機雷に当たって沈没。

  • トレヴァーやカーソンの翻訳者によるアイルランド紀行文。虐げられ孤立したアイルランドの歴史と文化のアウトラインを文学や音楽を絡めてガイドする。もちろん通常のガイド本とは一線を画する。この土地が有する言葉の豊穣は景色に詩情を与え、また鋭い刃としての一語となる。切り口としての魅力は十分過ぎるほどに。更に深くアイルランドを知りたくなる。そしていつか彼の地で極上のギネスビールを飲みたい。

  • 栩木伸明『アイルランド紀行』中公新書、読了。ジョイス、イェイツなど多彩な文学者を生んだ島国・アイルランドとは「世界で言葉が最も濃い地」(帯)。英国からの独立の歴史は、“虐げられてへつらう者たち”を育んだ。本書はアイルランド文学者が、この国の魅力を縦横に語る紀行書。図版も多い好著。

  • ギネス、ブッシュミルズ、そして名前だけ知っているジェイムズ・ジョイス。アイルランドと聞いて筆者が思い浮かべるのはせいぜいその程度だ。予備知識も乏しく、さほど興味もわかない国についての紀行文なのに楽しく読み終えることができた。馴染みの薄い読者に配慮した構成、現地における丹念なフィールドワークと憧憬の思いが結実している。

  • 11/23 読了。
    キアラン・カーソン作品の翻訳者である栩木氏のアイルランド本だと知り手に取った。訳書の解説以外にまとまった文章を読むのは初めてだったが、とても魅力的な文章を書く人で、カーソン作品の訳文の素晴らしさにも納得した。
    「アイルランド紀行」というそっけないタイトルはあまり相応しくない。「はしがき」において「地誌、土地をめぐる知識」を意味するという「ディンシャナハス」ということばが取り上げられている。つまり、ことばによって土地を刻むこと自体を指すことばだ。まさにこの本はアイルランドの地を描いたディンシャナハスをさらにまとめた、ディンシャナハスのアンソロジーとも言うべきものなのである。
    風景や風土を細かく描写して行った気にさせるような本ではない。けれど、ディンシャナハス=ことばにより立ち上がった土地の姿を辿っていくことによって、アイルランドのローカルに根付く歴史やそこに生きる人々の存在が、遠いはずの日本とも繋がるような普遍性を持って心に浮かんでくる。

  • アイルランド紀行

  • アイルランドが輩出した偉大な作家の文学作品の舞台となった街を巡る紀行文。ジョイス、イェイツ、ワイルド、ベケット、ヒーニーからヴァン・モリソン、ボノまで、歴史・時代背景と土地柄をふまえながら、実際にその街や村を散策している気分にさせてくれる。またアイルランドに行きたくなった。ギネス醸造工場の展望台の描写が懐かしい。

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アイルランド紀行 - ジョイスからU2まで (中公新書)の作品紹介

北海道より少しだけ広い島国だが、魅力を表す言葉は果てを知らない。それがアイルランド。ケルト文明の地、スウィフト、ワイルド、イェイツ、ジョイス、ベケット、ヒーニーらによる世界文学の生地、ヴァン・モリソンやU2が歌い上げる音楽の島、「虐げられてへつらう者たち」、英国からの独立闘争の国-。一木一草に至るまで言葉が刻まれているこの土地を、達意のエッセイと美味しい訳文でまるごと味わい尽くす。

アイルランド紀行 - ジョイスからU2まで (中公新書)のKindle版

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