- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121022219
感想・レビュー・書評
-
落ち着いた筆致でとても読みやすい。もっと踏み込めばもっと本気を出せばもっといいバチカン史が書けるのでは、というのが読後感。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バチカンの外交関係が中心。
-
クラコフでのヨハネ・パウロ2世の追悼式が懐かしい。
-
ありそうであまり見ない、国際政治の文脈から見たバチカン史です。
ごりごりの反動、時代遅れだったバチカンが、時代の波に洗われて平和と人権を武器に国際社会で存在感を示すようになる過程がよく分かります。うーん、やっぱピウス12世は好きになれんな(笑)。
一点だけ文句。「マリア崇拝」は勘弁してください。あくまで「マリア崇敬」ですから。 -
2013年97冊目
-
何でも世界一に興味ある子どもなら、バチカン市国が世界最小の国家であることは知っているだろう。でも、大して信心深くもない私にとって、世界各国の群衆がサンピエトロ広場に集結するニュース映像には違和感があり、なぜバチカンが世界に多大な影響を及ぼしているのか、理解できなかった。本書では、バチカン(ローマ教皇庁)がたどってきた歴史や国際政治における活動・影響力について、フランス革命のころから説き起こしている。特に、共産圏に対するバチカン外交について詳述しており、興味深い。ただ、世界史をあまり勉強してこなかったので、前史としてローマ教皇の権威がどのように盛衰していったのか、なぜイタリアの地に諸国家が分立していたのか、もう少し詳しい説明があればもっとよかった。
-
バチカンという視点から書かれた近現代史で、とても新鮮だった。1848年の革命以降から第二次大戦の間はもう少し詳細に知りたい。労作。