真珠の世界史 - 富と野望の五千年 (中公新書)

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著者 : 山田篤美
  • 中央公論新社 (2013年8月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022295

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真珠の世界史 - 富と野望の五千年 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 中国では水中に産するたまを「珠」といい山に産するたまを「玉」と言ったらしい。
    宝石を表す「珠玉」の中で「玉」とは違う輝きを放つ真珠に人々は魅せられてきた。
    そんな真珠とそれを求める人々の歴史を新書とは思えないほどガッツリ読むことが出来ました。

    クレオパトラの真珠を酢に溶かして飲み、ローマの将軍アントニウスを驚かせたエピソードは有名だが、かつて真珠の養殖技術が確立する以前、ダイヤより価値があるとされた時代があった。
    大航海時代の真珠の収奪、モードの変遷による益々の真珠ブーム。
    ローゼンタールが世界の天然真珠市場を掌握した時、日本で御木本幸吉が半円真珠の養殖に成功。
    見瀬辰平が世界初の球形真珠を作り出し、藤田昌代がその実用化に成功する。
    養殖真珠を排斥しようとする海外の真珠シンジケートと御木本の訴訟合戦。
    天然真珠の市場の大暴落。
    モードの変遷による真珠ブーム。
    第2次大戦による日本の真珠生産の中断。
    戦後、真珠は主要な輸出品となり日本は世界に冠たる真珠王国となるが、モードは真珠ブームを起こしもするがブームを終わらせる事もする。
    まさかミニスカの流行でそこまで真珠業界がダメージを受けていたとは・・・。
    輸出中心から国内消費に重点を置くようになった日本。
    高度成長期とバブルに踊っている内に、オーストラリアやタヒチ、インドネシア等の養殖真珠業の確立によって日本の真珠は存在感を無くしていた。
    さらに養殖による環境汚染で赤潮や感染症で真珠を生み出す貝の数が現象するなどの問題に悩まされている。

  • 真珠についての本は、真珠が大好きな私はとにかくてに取る。これは図書館で借りたもの。
    新書とはいえ、すごく深いところまで書いてあり読み応えがあった。写真も豊富で、昔を知らない人にも具体的にイメージしやすい。一番は、現代のあこやの衰退にまで及んでいることかな。

  • 山田篤美『真珠の世界史 富と野望の五千年』中公新書、読了。真珠獲得はそのまま人類の歴史。養殖真珠の御木本はラグジュアリーとは無縁のうどん屋が出自。クレオパトラや仏舎利に収められた真珠など初めて知ることが多い。本書はは歴史のほか、生成されるしくみについても詳しく優れた真珠入門。

  • 勉強になりました。

  • 今では当たり前のように目にする真珠ですが、よく考えてみれば、
    自然現象として貝の中に起生したものを取り出すしかなかった宝石なので、
    宝石としての希少価値は凄かったんだな、と実感させられました。
    雑学的な読み物として面白かったです。

  • 大航海時代、天然真珠を求めて侵略・略奪・殺戮・強制労働などが行われていた。また、日本の養殖真珠が世界を席巻した時代もあった。しかし後進国の追い上げや新種の病気の流行によりそれは既に過去の栄光となっている。

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真珠の世界史 - 富と野望の五千年 (中公新書)の作品紹介

古来、真珠は高価な宝石で、貴重な交易品だった。『魏志倭人伝』は邪馬台国の大量の真珠について記し、マルコ・ポーロやコロンブスは日本の真珠に憧れた。新大陸で新たな産地が発見されると、一大ブームが巻き起こる。そして二十世紀初め、価格を吊り上げていたカルティエやティファニーに衝撃を与えたのが、日本の養殖真珠だった。こうして真珠王国日本が誕生する。本書は誰も書かなかった交易品としての真珠史である。

真珠の世界史 - 富と野望の五千年 (中公新書)はこんな本です

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