黒田官兵衛 - 「天下を狙った軍師」の実像 (中公新書)

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著者 : 諏訪勝則
  • 中央公論新社 (2013年11月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022417

黒田官兵衛 - 「天下を狙った軍師」の実像 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 悪辣・厚顔・驕慢な軍師という、黒田のイメージを払拭する一書。すなわち、キリシタンの面、あるいは茶の道に邁進したなどという文化人としての黒田官兵衛も描かれる。特に、黒田自身のキリシタン改宗と、秀吉・家康のキリシタン禁制下での彼の対応がなかなか興味深い。ただ、広く浅くの叙述のため、止むを得ないところもあるが、もう少し、先の点を深めて欲しかった。

  • 黒田官兵衛は多面的な才覚や関心を持ち、信長・秀吉・家康の3つの天下人の時代の戦国武将として生きた人である。まさに参謀と言われた言葉が分かる一冊。

  • 黒田官兵衛の位置づけを見直す作品。
    従来から「軍師」として、そして関ヶ原以後は天下を狙おうとした「戦国大名」としての官兵衛像が中心である。
    しかし、本書では有力大名に従う有能な「幕僚」として位置づけられている。また豪傑な武将ではなく、文化人としての位置づけがなされている。

    一番びっくりなのは、備前国福岡ノ荘→福岡県という由来が一般的だがこれは実証されていないということ。
    そうなると福岡の地名の由来は何なのだろう…?
    追加すると出自もよく分かっていないみたい。

  • 客観的に官兵衛の生涯を追った本。
    軍師というより外交官として優秀だったことが伺える。

  • 史料に基づく叙述で、史料で確認できない事跡はきちんと明記している点は好感が持てた。人によっては歯切れ悪い印象を与えてしまうかも知れない。江戸東京博物館の黒田官兵衛展をみた直後だったので、直接みた史料が紹介されていて興味深く読むことができた。

  • 時代の趨勢を読み、織田陣営についた黒田官兵衛は、瞬く間に頭角を現した。秀吉の右腕として中国経略、九州遠征、小田原合戦など各地を転戦。官兵衛の働きなくして秀吉による全国統一もなかった。「稀代の軍師」とも呼ばれる武将の活躍の実態はいかなるものだったのか。関ヶ原合戦に際して天下を目指したとする説の真偽は――。茶の湯や連歌に優れ、キリスト教信仰を貫くなど、名将の知られざる側面にも光を当てる意欲的評伝。(2013年刊)
    ・はじめに
    ・第一章 黒田氏の系譜
    ・第二章 播磨の麒麟児
    ・第三章 信長時代の激闘
    ・第四章 豊臣政権確立期の活躍
    ・第五章 天下統一から海外遠征へ
    ・第六章 関ヶ原合戦と官兵衛の晩年
    ・終 章 「軍師」の実像
    ・あとがき

    真面目な記述は好感がもてるが、広く浅いきらいがある。本書は世情イメージされる軍師の「官兵衛」ではなく実像に迫ろうとしているが、史料の制約もあり掘り下げ方は不足気味である。
    黒田官兵衛の生涯を俯瞰して見ることが出来たのは良かった。

  • 大河ドラマと中津城で注目している黒田官兵衛の人生を知りたくて読んでみた。
    思慮深い面があり、冷静さを持っているのはドラマで想像がつくけれど、晩年、また茶の湯や和歌にも造詣が深いところもあることを知り得た。
    九州征伐で特に石垣原合戦は、興味深かった。

    軍師と言うと策略にたけているイメージがどうしても優先してしまいがちだけど、戦上手と言うのが合っているように思えた。

  • 概略的で良かった

  • 彼の軌跡を正確に書かれてある。

  • 確かな史料をもとにしつつ、よく知られている逸話も紹介しながら、黒田官兵衛の足跡を辿った評伝。官兵衛の文化人としての側面、キリシタンとしての側面に焦点を当てているところに特色がある。本書では、官兵衛はいわゆる「軍師」という役割にはなかったと結論づけている。
    大河ドラマ「軍師官兵衛」を見るにあたり、背景となる知識を得ることができた。軍師ではないにしても、官兵衛が文武両道の有能な武将であったことは確かだと感じた。秀吉に逆らってまで、キリシタンとしての姿勢を貫いき、また秀吉も官兵衛の功績ゆえ強くは罰しなかったというエピソードが印象的だった。また、本書で紹介されている史料で、豊臣政権の「内々の儀」が千利休が、「公儀の事」は豊臣秀長が取り仕切っていたという史料の存在はこれまで知らなかったので、興味深かった。

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黒田官兵衛 - 「天下を狙った軍師」の実像 (中公新書)の作品紹介

時代の趨勢を読み、織田陣営についた黒田官兵衛は、瞬く間に頭角を現した。秀吉の右腕として中国経略、九州遠征、小田原合戦など各地を転戦。官兵衛の働きなくして秀吉による全国統一もなかった。「稀代の軍師」とも呼ばれる武将の活躍の実態はいかなるものだったのか。関ヶ原合戦に際して天下を目指したとする説の真偽は-。茶の湯や連歌に優れ、キリスト教信仰を貫くなど、名将の知られざる側面にも光を当てる意欲的評伝。

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