日本写真史 上 - 幕末維新から高度成長期まで (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022479

作品紹介・あらすじ

19世紀半ば、日本へ輸入された写真。日露戦争を経て新聞・出版メディアが拡大するなか報道写真が成長。第二次世界大戦時にはプロパガンダに利用され、また敗戦直後には「マッカーサーと天皇」の写真のように、社会に大きな影響力を持つようになった。戦後は戦禍や公害問題を追及するリアリズム写真が隆盛を誇ったが、経済成長とともに私的テーマ、広告へと多彩化する。本書は1974年まで120年に及ぶ歴史を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 日本における写真の歴史がとてもよくわかる。
    本書は幕末から戦後復興、高度成長期まで(1974年までの120年間)のながれについて記されており、時代が下がるにつれ、見知った写真家や雑誌の名前が登場してくる。

    下巻が楽しみだ。

  • 写真を学ぶ・志す人にとって必携の本。
    広告写真など、これまでの写真史ではあまり触れられなかった分野も取り上げていて面白い。
    上・下巻。

  • 勉強になる。教科書的。

  • 1948〜1974年まで日本写真史。時代を彩った写真家や写真集を詳細に解説。新聞・出版における報道写真からプロパガンダ利用、"マッカーサーと天皇"写真の影響力、リアリズムから広告へ展開する写真の変遷と役割。

  • 2014/2/25読了。
    幕末以降の日本の「写真家」に焦点を当てた、写真の歴史。文学であれば「文学史」や「文壇史」と呼ぶべきまとめ方の本である。
    写真というものが時代に連れて報道や美術の表現手段として成熟していく様子がよく分かって勉強になる。
    これから写真で何かを表現しようとする人(中でもそれによって世に出ようとか人に評価されようと思っている人)にとっては必須の知識と思われる。自分がやろうとしていることが、すでに昔の人によって試みられて成功したり失敗したり手垢がついたりしていることかもしれない、と疑うのは必要なことだろう。本書はその調査の手掛かりになりそうだ。
    下巻にも期待。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:740.21//To67//1

  • ものすごいまとまってて読みやすかった
    中でも木村伊兵衛・土門拳の写真をあらためて観たいと思った

  • 写真好きだが、体系だって写真の歴史は知らなかったので大変興味深かった。吉田ルイ子さんの本も同時に読んだので、シンクロ!ユージン・スミスがキーマンだったり、先日展覧会に行った植田正治が土門拳の現実主義に苦悩し家族写真という形で芸術的な作品を撮っていたとか、新たな発見がたくさんあった。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784121022479

  • 勉強になりました。

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著者プロフィール

鳥原 学(とりはら・まなぶ) 1965年大阪府生まれ。近畿大学商学部卒。93年から写真弘社で写真ギャラリー「アート・グラフ」運営担当。2000年からフリーに。現在、写真評論家。日本写真芸術専門学校、東京ビジュアルアーツ、東京造形大学で講師をつとめる。2017年日本写真協会賞学芸賞受賞。著書に『日本写真史 上・下』(中公新書 2013)、『写真のなかの「わたし」』(ちくまプリマー新書 2016)、『時代を写した写真家100人の肖像 上・下』(玄光社 2018)ほか。

「2021年 『教養としての写真全史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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