イノベーション戦略の論理 - 確率の経営とは何か (中公新書 2260)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022608

感想・レビュー・書評

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  • イノベーション、MOTについて、確率といった観点でどう経営するのかといった内容の本。わかりやすい。

    イノベーションの確率、それを高める=探索頻度を高める(新薬開発で行くと、案件の数を増やす)、探索精度を高める。

    イノベーションとして成功するのは、多数決で決めていてはダメ。
    過半数が反対するような案件だからこそ革新。

    コア技術
    競争優位大でかつ技術優位大な部分がコア技術。
    競争優位大だが技術優位小は周辺技術。
    競争優位小で技術優位大が補完技術。
    どちらも小が未利用技術。
    と分類し、各技術要素のマッピングとダイナミズムの設計、ターゲットの決定でイノベーションドメインを決定。
    技術動向の予測 (IBMのグローバルテクノロジーアウトルック)

    拡散型協調3Mのテクノロジープラットホーム
    深堀型協調ホンダのわいがや
    競争入札(仕入先の貢献をメモリー)

    乗法分解 弱みの克服(ボトルネックの対策)
    加法分解 強みの追求
    分解の仕方で攻め方が変わり開発の焦点も変わってくる。







    目利きの育成
    できる人材は3つに分類できる。できて語れない人、できないけれど語れる人、できて語れる人。偉大な創業者のようになんでもできて語れる人がいいが、大企業のようなところではそういった人を育てるのは不可能。ある領域で深くさせて、その部分ではできて語れる人にさせて、その応用で、全てはできずとも、そのことについて語れる人を作る。まさに井の中の蛙を作る。天の蒼さがわかる蛙を。
    井の中の蛙、大海を知らず、されど天の蒼さを知る

  • 336.1||Ha

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著者プロフィール

原田 勉(ハラダ ツトム)
神戸大学大学院経営学研究科教授
神戸大学大学院経営学研究科教授。1967年京都府生まれ。リクルート組織活性化研究所を経て、スタンフォード大学Ph.D.(経済学博士号)、神戸大学博士(経営学)。神戸大学経営学部助教授、科学技術庁科学技術政策研究所客員研究官、INSEAD客員研究員、ハーバード大学フルブライト研究員を経て、2005年より現職。専攻は、経営戦略、イノベーション経済学、イノベーション・マネジメントなど。大学での研究・教育に加え、企業の研修プログラムの企画なども精力的に行っている。主な著書・訳書に、『OODA Management(ウーダ・マネジメント)』(東洋経済新報社)、『イノベーション戦略の論理』(中央公論新社)、『OODA LOOP(ウーダループ)』(訳・解説、東洋経済新報社)、Economics of an Innovation System(Routledge)などがある。

「2023年 『「価値」こそがすべて!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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