天下統一 - 信長と秀吉が成し遂げた「革命」 (中公新書)

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著者 : 藤田達生
  • 中央公論新社 (2014年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022653

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天下統一 - 信長と秀吉が成し遂げた「革命」 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • なんとなく流していた政権交代
    信長幕府
    信雄幕府
    秀吉幕府構想
    いい感じで納得です!

  • 帯には「戦国時代の常識をひっくり返す!」とあるが、そのうたい文句通り、普通一般に考えられている織豊政権のとらえ方が大きく覆される。しかし、著者の仮説は非常に説得的であるように思われた。たとえば、信玄上洛戦の目的や、足利義昭が京都を追われてからの二重政権構造、本能寺の変からの秀吉の政治的ポジション、そして小田原攻撃以後の奥羽平定戦争などなど、まさに目から鱗と言えよう。

    「天下統一戦を通じて、秀吉は麾下の大名・領主に対して本領を収公し他所への知行替を強行して鉢植化し、民衆からは武装蜂起すなわち一揆の自由と居留の自由を刀狩令と土地緊縛策によって奪った。秀吉は天下統一によって、中世における領主と民衆の根本的な権利を剥奪したといえよう。(中略)東アジアでも傑出した「軍事大国化」こそ、「秀吉の平和」の正体だったといえる。」(266ページ)

    そして、そこに成立した「官僚制的封建国家」(主従制と官僚制のマッチング)は単純な西洋史観では説明できないとされ、清朝の八旗体制との類似点などが指摘されており、興味深い。

  • 我々は通常、室町幕府→戦国時代→信長の登場→秀吉・家康という分権から集権化を歴史の必然の流れとして見がちだが、実はまったくそんなことがなく、信長の天下統一構想という極めて”非常識な闘争”がなければ、その後の集権化などはまったくあり得なかった、ということを実にマニアックに紐解く、歴史学者が書いた新書。おもろい。

    この信長の非常識路線に対して、当時の常識人(足利義昭、本願寺、武田信玄、毛利輝元等)がどう考え対抗したか、特には義昭が中国地方に打ち立てて"鞆幕府"に注目して解説している点が興味深い。

    また、豊臣秀吉の天下統一のかなり細かい過程と、検地、刀狩、城の棄却、鉢植え大名化等の教科書にも載るような政策の実態をあますところなく触れていて、信長、秀吉、家康の歴史をより実証的に知ってみたい人には本当にオススメの内容となっている。

  • 鞆(室町)幕府と安土(織田)幕府
    の二重政権という視点、
    信長政権末期、秀吉の立場の脆さ危うさ
    など自分にとっては新鮮。

  • ≪目次≫
    序章  天下統一を問い直す
    第1部  織田信長の天下
     第1章  室町幕府の復興
     第2章  二重政権-鞆幕府と安土幕府
     第3章  黎明期の革命
    第2部  豊臣秀吉の仕置
     第4章  天下分け目の戦い-小牧・長久手の戦い
     第5章  西国平定戦と集権国家
     第6章  東国・奥羽平定戦と天下統一
    終章  天下統一がもたらしたもの

    <内容>
    当初はやや批判的な目で読んでいたが、やがて謎解きのように歴史事実が組み合わさっていき、納得の結論に。
    信長とその後継者、秀吉の集権化と実力主義が「革命」という。旧来の大名たちの右往左往。信長はその渦中で明智光秀に討たれたが、秀吉は国内は成し遂げた。しかし、西欧とのバトルを想定した朝鮮、中国戦に失敗し、そこを無視した(書いていないが、西欧の極東への意識が薄くなったのか?)家康は、「パックス=トクガワーナ」を成し遂げた。
    授業でどう組み込んでいこうか考え中!

  • やや穿った視点からの記述や断定が多く、著者の主張を全て受け入れることもできませんが、それはそれとして破綻しているわけでもなく一つの興味深い仮説として楽しめるものでもあります。読んでおいて損はないかと

  • 勉強になりました。

  • 織豊政権ってのが戦国大名たちの分権化の流れと反対で革命的だったこととか、鉢植え大名化して自分の力で土地を切り取り守るって考えから預治思想に移行させたりだとか、指摘されてなるほどと思える歴史の捉え方です。足利家の幕府が鞆の浦に亡命してからも幕府として機能してたことや、信雄の代になっても織田政権が機能していたことなども、今まであんま考えたことがなく、これも自分の歴史観を修正するもんでした。

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天下統一 - 信長と秀吉が成し遂げた「革命」 (中公新書)の作品紹介

織田信長の上洛から二〇年、豊臣秀吉により天下は統一された。集権化や実力主義を推進した信長と秀吉の政策はまさに「革命」であり、他の戦国武将と一線を画していたのである。本書はさらに、足利と織田、そして織田と豊臣の各政権が併存したことを指摘しつつ、軍事革命にともなうスペイン・ポルトガルの東アジア進出といった世界史的視野からも戦国日本を捉え直す。旧来のイメージを大胆に覆し、「革命」の本質に迫る。

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