日清戦争 (中公新書)

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著者 : 大谷正
  • 中央公論新社 (2014年6月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022707

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日清戦争 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 著者自身も述べているように、最初は日清戦争の社会史が書きたかったが、政治史・外交史を中心とした日清戦争の通史となった本。その部分はその部分で最新の研究成果をうまく取り入れて手堅いまとめになっているように思う。しかし、本書で一番面白かったのは第5章の社会史叙述の部分。メディアが日清戦争をどう扱ったのか、あるいは地方においてどのように日清戦争がとらえられたのか、コンパクトながらも事例も多く紹介されていて面白く読んだ。

  • 話が固い。
    面白い史実ではあるが。
    やはりこの手の話は読み易さと言う一面に於いて半藤さんに敵わないな~。

  • 明治27-28年(1894-95)の日清戦争は日本の近現代史で極めて重要な出来事、であるはず。その割には、日清・日露戦争とひとくくりにされたり、日露戦争に注目が集まったりで、日清戦争についてはあっさり記述されることが多い。

    本書はそんな日清戦争について、戦況の推移、国内世論の変化、外国の反応など時系列で淡々と述べている。参加将兵が戊辰戦争を経験しており実戦経験で優れていたこと、日本軍が兵站に関して驚くほど無知だったこと、明治政府が極度に国際世論を警戒していたこと、いわゆる世論が形成され始めたこと、など、あまり人口に膾炙していない情報が多く面白い。

    日清戦争自体が議論の対象になるなることがすくないので、余計な先入観なしに読める。

  • 日清戦争は1894年に、日本と清の間で朝鮮に対する支配権をめぐる争いを原因として始まったのであるが、日本の朝鮮の内政改革と保護国化は挫折した。朝鮮から清勢力を追い出すことに成功したものの、結局は朝鮮に対する支配権を強めることに失敗し、ロシアの影響力が強まるという最悪の結果となったのである。

  • 新書ながら日清戦争の内容がよくまとまっており、
    分かりやすい。
    戦争そのものの軍事的、外交政治的な推移だけでなく、
    各地の日本国民の意識や関わり方や
    マスメディアについても触れており内容は広範囲にわたる。
    開戦に至る経緯については特に細かく検討しており、
    勉強になった。オススメ。

  • 個人的にはこういった時系列に沿った概説に対して年々関心が薄れつつあるなぁ。
    何か想いが伝わってこない気がする、仕事しつつの読者たる当方にとっては、誤解を怖れずに言えば多少時間の無駄のような感さえ受けるんですな、最近はとみに。
    それはともかく日本の歴史に対する態度の最大の問題は、教育・ジャーナリズム・文学・研究など多様な見解の融合がほとんどなされていないことでは?非常に奇妙なんだけど昔から克服されていない重い命題のような気がします。

  • 難しくて、三回も挫折しかけましたが、なんとか読み切りました。

    日清戦争については、中高の日本史の授業で習った程度にしか知らなかったので、勉強になりました。

  • 日清戦争の概説。過去の類書としては、古典的存在の藤村道生『日清戦争』(岩波書店、1973年)や最近では原田敬一『日清戦争』(吉川弘文館、2008年)などの好著があるが、本書は近年の政治史・社会史・民衆運動史・軍事史の研究成果を広範に取り入れ、現時点での日清戦争研究の集大成的な内容となっている(ただし経済史的視点は落ちている)。外交・軍事の叙述が基本だが、従来の類書に比べて朝鮮の東学農民戦争の弾圧過程や旅順虐殺事件の分析に紙幅を割いていること、従軍記者・従軍画家らの戦争報道や戦記の日本社会への影響、兵事事務、義勇兵運動、戦没者追悼などを通した戦争と地域社会の関係に言及していること、特に著者が研究を開拓した軍夫の視点を重視していることなどが特徴的ある。当面は日清戦争を学ぶにあたっての入門書として最適であろう。

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日清戦争 (中公新書)の作品紹介

1894年の夏、日清両国が朝鮮の「支配」をめぐり開戦に至った日清戦争。朝鮮から満州を舞台に戦われた近代日本初の国家間戦争である。清の講和受諾によっていったん終わりをみるが、割譲された台湾では、なお泥沼の戦闘が続いた。本書は、開戦の経緯など通説に変更を迫りながら、平壌や旅順の戦いなど、各戦闘を詳述。兵士とほぼ同数の軍夫を動員、虐殺が散見され、前近代戦の様相を見せたこの戦争の全貌を描く。

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