日本ミステリー小説史 - 黒岩涙香から松本清張へ (中公新書)

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著者 : 堀啓子
  • 中央公論新社 (2014年9月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022851

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日本ミステリー小説史 - 黒岩涙香から松本清張へ (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 書店やテレビドラマ、映画など日常生活でミステリーに触れる機会は多い。欧米で誕生したミステリー小説がいかなる工夫の基に日本に流入し、日本固有の文化と結びつきながら発展してきたのかが読みやすくまとめられている。
    (材料系材料コース M1)

  • ミステリー好きには非常に面白く読める1冊。
    著者の専門からして、明治から大正あたりが中心かな。
    戦後に関してはわずかしか触れられていないのが残念。
    (もっとも存命の方もいらっしゃると思うので、なかなか書けなかったのかもしれませんが…)

  • 細かな知識に埋もれず大きな流れもわかりやすい。ミステリ好きな人ならもっと興奮して読めるだろう。個人的にはこの本に書かれた時代よりも後が読みたかった。積まれた新書を消化するキャンペーン⑦。

  • もとは近代文学が専門という1970年生まれの著者による、明治から昭和中期にかけての日本のミステリ史。それなりのミステリ好きを自称しつつ、日本のもので読んでいるのは、まさに本書で取り上げられている横溝・清張・仁木悦子「以後」という私のような読者にとっては、特に揺籃期の、翻訳(というより翻案)からスタートした日々はすこぶる興味深かった。
    ミステリマニアとしての著者の経歴は寡聞にして知らないが、どこそこ大学の推理小説研究会出身、などと麗々しく書かれてはいない。それかあらぬかマニア臭さとは適切な距離を置きつつ、きちんとフェアな筆致には好感が持てる(巻末近くに至って、ややゆるみが見られるが)。資料の散逸も多いだろう大衆小説のジャンルにあって、よくぞ調べたものだと思う。
    作風が多岐に渡ろうとも、とりもなおさず「ミステリ作家」と看板を掲げる人が大ベストセラーを連発する現在にあって、このジャンルのルーツは意外なほど世に知られていない。そのことを、改めて浮き彫りにした良書と言える。

    2015/3/9〜3/12読了

  • タイトルどおり我が国における推理小説の変遷と文学史に埋もれた逸話を紹介する。海外のミステリ賞候補にさえなる佳作を生み、英語圏以外の翻訳作品を手軽に愉しむことができる今があるのもここに紹介された先達の功績によるところが大きいのだろう。海外ミステリの翻訳にまつわる歴史と当時の作家たちの奮闘に多くのページが割かれている。

  • シェイクスピアからの推理小説の起源から日本の松本清張辺りまでの歴史を辿る本。
    大岡越前のような裁判モノが江戸時代は主流とか黒岩涙香氏が翻訳家、著作家として探偵小説の父に相応しいのが分かった。

  • 『日本ミステリー小説史』
    堀 啓子

     倒叙型などの特殊例をのぞき、時間軸には一定の共通性があることが多い。それはミステリーの大前提が、まず「時間を遡って考える」という行為にあることである。
    (p3)

    ミステリーの起こりから、現代のミステリーまで作家、作品を取り上げている。レフア本として利用できるだろう。

  • 江戸時代の裁判ものから松本清張までの日本ミステリー通史。気軽に読めて楽しかったし、ミステリー小説という観点からのメディア史、社会史の本としても読める。明治26年という日清戦争前夜が初期のミステリー小説人気のピークという指摘と戦争との関係など、もう少し時代背景とリンクさせて論じられても面白かったように思うが……。

  • この本に書かれた時代以降がむしろ読みたかった...

  • 【新着図書ピックアップ!】泉鏡花、尾崎紅葉、徳富蘆花、谷崎潤一郎、江戸川乱歩、横溝正史、松本清張といった錚々たるメンバーの名前が出てきてミステリーマニアにはたまらない一冊。ちょいちょい挟まれる小話もおもしろい。例えば「登場人物の名前を決めるのが大変」というのは「ミステリー作家あるある」らしい。名前のストック切れから電話帳片手にランダムにつけたとか、真犯人の名前が友だちの名前と似てしまって気まずかったとか、ミステリー作家も大変だなぁと思わせられる。みんなが気になる「なぜミステリードラマのラストは断崖絶壁での真犯人の告白が多いのか」という謎の答えにも言及。気になる人はぜひ!

    【New Book!】If you are interested in Japanese mystery, you'll love the book! It reveals many unknown episodes of mystery novelists and must change your way of thinking about Japanese mystery:)

  • 「日本ミステリー小説史」堀啓子:著
    親しみやすい入門書 評者=権田萬治:文芸評論家 Chunichi/Tokyo Bookweb
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2014102602000172.html

    中央公論新社のPR
    http://www.chuko.co.jp/shinsho/2014/09/102285.html

  • 面白かったです。

  • 明治から大正あたりの様子が本領って感じですね。戦後についてはサラリとした感じ。本当の黄金期だと思う昭和50年頃がないので、歴史的には前期のみというところではないでしょうか。そこらを期待してると残念な印象になると思います。あと、時々、読みにくい文章が入るのが気になった。

  • 副題にあるとおり、本当に松本清張・仁木悦子・中井英夫までで終わってます。その先は一切ありません。
    いったいいつの時代の著作やねん(怒)。
    そんなんでようこんなタイトル、堂々とつけられたな、というぐらい内容が偏っています。まったく通史になっていない。
    あまつさえ、ある作品のネタバレまでやってくれるし。
    化学基礎研究補助金を受けた研究成果の一部がこんなお粗末なものでいいのでしょうか。ぷんすかぷん。

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日本ミステリー小説史 - 黒岩涙香から松本清張へ (中公新書)の作品紹介

江戸後期、大岡越前の裁判小説が人気だったように、日本人は元来、謎解きが大好きだった。だが、ポーの「モルグ街の殺人」にはじまるミステリーが受容され、国産の推理小説が定着するためには長い茨の道が必要だった。黒岩涙香による本邦初のミステリー、探偵小説でデビューした泉鏡花、『新青年』と横溝正史、社会派という新ジャンルを切り開いた松本清張や「日本のクリスティー」仁木悦子まで、オールスターで描く通史。

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