新幹線の歴史 - 政治と経営のダイナミズム (中公新書 2308)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 129
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023087

作品紹介・あらすじ

なぜ東海道新幹線の開業後に三島駅が新設されたのか?なぜ九州新幹線は南の端から飛び地的に開業したのか?なぜ北陸新幹線は金沢までの開業なのか?本書は、2800kmにおよぶ日本の新幹線網が、いかに政治と経営の相克のなかで建設され、国鉄・JRや地域社会に与えた影響はどれほどだったのかを解説。さらには、北陸新幹線・北海道新幹線・中央リニアなど、今後の新線が何をもたらすのかまで紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • データは詳細だが、まとまりきっていない印象を受けた。
    調べた事実や数値の羅列ばかりだと、専門家にはともかく素人には読むのが苦痛なので、もう少し新幹線整備政策に対する主観を交えてもいいと思う。
    あと、整備新幹線の話があちこちの地方に飛びすぎて、たいへん分かりづらい。

  • 特に内容が面白いわけではないが、データ集として、手元においておきたい。

  • 整備新幹線の政治的な背景は面白くもあり、やや飽きる。むしろ戦時中から東海道新幹線開通までのストーリーのほうが物語として◎

  •  時は明治時代まで遡る。イギリスから鉄道を導入する際、1067mmの狭軌か1435mmの標準軌にするのか。

     この時の判断が、今も日本の鉄道に色濃く影を落としている。

     明治時代の広軌変更計画から満鉄あじあ号、そして戦後を経て新幹線が始まった。

     日本がなぜ鉄道分野において世界で競争力があるのか。それはモータリゼーション到来が予想される中、イギリスアメリカは鉄道に見切りをつけたのに対し、日本は新幹線を推し進める意思を持った人たちがいたからだ。

     東海道新幹線、山陽新幹線は在来線の輸送密度が限界に達し、輸送の抜本的な増設が必要だったのに対し、東北・上越は需要ではなく政治により造られたという面が大きい。

     赤字体質の国鉄時代でも東海道・山陽は黒字を生み出し続けていた。


     新幹線の過去・現在・未来を記す。

  • 2015年5月新着

  • 新幹線の歴史を包括的かつ財政の観点を交えて記述しています。星5個でもいいのですが、政治に翻弄される話がもう少しあればもっと面白いのにと思い、星4つにしました。
    個人的には、路線と駅の選定のところをもう少し詳しく書いてもらえれば面白かったのにと思います。

    全般的に良書だと思います。

  • 686.21||Sa

  • 勉強になりました。

  • 27421

    東海道新幹線から北陸新幹線、北海道新幹線まで。

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著者プロフィール

1956年、東京都江戸川区生まれ。亜細亜大学講師、一般社団法人交通環境整備ネットワーク相談役、公益事業学会、日本交通学会会員。専攻・交通政策論、日本産業論。「鉄道ジャーナル」に論考を執筆するほか、著書に『鉄道会社の経営』『新幹線の歴史』『通勤電車のはなし』『鉄道と政治』(中公新書)、『JR北海道の危機』『JR九州の光と影』(イースト新書)、『鉄道会社はどう生き残るか』(PHPビジネス新書)などがある。

「2023年 『日本のローカル線 150年全史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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