南方熊楠 - 日本人の可能性の極限 (中公新書)

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著者 : 唐澤太輔
  • 中央公論新社 (2015年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023155

南方熊楠 - 日本人の可能性の極限 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 三葛館新書 289.1||KA

    南方熊楠とはどのような人物だったのか。熊楠の生涯を大きく6つに区分し、神童と呼ばれた幼少期からアメリカ、ロンドンを経て帰国後の田辺市での日々までを振り返ります。著者は各時代のエピソードを通じて虚実とりまぜて語られる熊楠の実像に近づき、多才な業績の裏にある熊楠の実像に迫ります。
                                  (ゆず)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=87626

  • 「南方熊楠 日本人の可能性の極限」唐澤太輔

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    百科事典を丸ごと暗記、二十以上の言語を解した、キューバ独立戦争参戦といった虚実さまざまな伝説に彩られ、民俗学、生物学などに幅広く業績を残した南方熊楠。「てんぎゃん(天狗さん)」とあだ名された少年時代、大英博物館に通いつめた海外放浪期。神社合祀反対運動にかかわり、在野の粘菌研究者として昭和天皇に進講した晩年まで。「日本人の可能性の極限」を歩んだ生涯をたどり、その思想を解き明かす。
    「BOOK」データベースより
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    会社の部長から「南方熊楠は面白い!」と教えてもらいまして、概要を聞いたら確かにかなり面白そうな人だったので買ってみました。

    とりあえず南方熊楠の本を検索し、お手頃価格でわかりやすそうなやつを適当に買ってみたんだけど、作者を確認したら、1978年生まれですって(・Д・)
    まさかの同じ学年。。。
    こういう本を書く人って、自分よりご年配の方々と勝手に思ってしまっていたので、同年代かーーと思うとなんかこう、ビミョーな気持ちだわ。。。


    さてさて、話を戻して「南方熊楠」です。
    確かに熊楠、めちゃくちゃ面白いです!
    この本の作者は、熊楠のことを「極端人」と表現してます。
    また、熊楠と一時期、親交があった柳田国男は、彼のことを「日本人の可能性の極限」と表現していたそうです。
    この人をトータルで表そうとすると、だいたいそんな感じになるみたいです。

    なんだろ、学術的にも超すごいんだけど、人間的にハジけてて、エピソードがちょいちょい笑えます。

    いくつか、振り切ったエピソードを抜粋。
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    さらには 、夢についても同様のことが言えるのである 。熊楠は 、睡眠中の夢の世界と覚醒時の現実の世界との区別がつかず 、夢見心地のまま 、家族に何か言う (怒鳴る )ことがしばしばあった 。また嫌な夢のせいで 、終日怒りが収まらないこともよくあった 。さらに恐ろしいことに 、熊楠は夢見心地のまま友人を刀で斬りつけようとしたこともあった
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    なんでしょう_:(´ཀ`」 ∠):
    基本、精神は不安定傾向だったっぽいです。狂人にならないよういろんな研究に没頭したけど、没頭しすぎちゃって、今度は、精神と現実の区別が曖昧になっちゃうみたいな。


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    ところで 、熊楠が 「てんぎゃん 」以外に 、後の和歌山中学校時代に付けられたあだ名がもう一つある 。それは 「反芻 」である 。熊楠には 、食べたものをいつでも自由に吐き出せるという 「奇癖 」 (武器 ? )があった 。
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    ついたあだ名「反芻」ってwwww
    しかもその理由wwww
    実際、ムカついた時に反吐を吐くということをちょいちょいやってたみたいで(笑)

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    和歌山県主催の夏季講習会に参加していた 、神社合祀推進派の県吏に直接会うために 、熊楠は会場へ乱入 、大声を出して 、持参していた菌類標本入りの信玄袋を投げつけるなどの暴行におよんだのである 。このとき熊楠は 、酒を飲み酔っ払っていた 。しかし捕まっても 、ただでは終わらないのが熊楠という人間である 。彼は入牢中 、獄内でステモニチス ・フスカという粘菌の原形体を発見している 。
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    酒の失敗、数え切れず(笑)


    この他にも、
    アメリカの大学行ったけど喧嘩して辞めちゃったり(しかも2回も!)、
    そのまま戦争中のキューバ行っちゃったり、
    イギリス行ったら大英博物館で喧嘩して出禁になったり、
    とりあえずもうめちゃくちゃ破天荒で面白いです。


    で、振り切った感じが面白いというのももちろんなんですが、熊楠は学者としても超すごい人でして、とりわけ粘菌については世界レベルで認められてるくらいすごい人でした。


    粘菌といえば!
    ナウシカ(漫画版)ですよ。
    映画版ナウシカでは王蟲や巨神兵だけですが、漫画版にはすごい勢いで増殖する粘菌という不気味なヤツもでてきます。
    私も漫画を読んだときはかなりの衝撃を受けました。

    私に熊楠を教えてくれた部長も言ってましたが、
    宮崎駿は南方熊楠の影響受けてあの漫画を描いてるな、、、
    と思っちゃいましたわ。
    ナウシカの世界観、熊楠の世界観とかぶるところが多々あります。
    宮崎駿だけじゃなく、庵野秀明も思想的に南方熊楠の影響受けてるよね?!っていう箇所がチラホラ。
    そんななので読んでて興奮しました。


    熊楠、思考と視野の幅が変幻自在という感じがして、それがすごいなーと私は思いました。
    粘菌の世界という超小さい世界を見ながら世界の根源的な部分を考えたり、
    ある出来事があったときに、その出来事の渦中にいても、ものすごいたかーい位置から俯瞰して出来事を捉えられる感覚があってそれが本当にすごい。


    クドカンあたりに脚本書いてもらってNHKでドラマ作って欲しいなぁ。
    南方熊楠の時代が確かにこれから来そうな気がする。。。
    時代はまだ熊楠に追いついていないですわ。。



    ワタクシ的名文
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    世界各国にとって最も重要なことは 、その国々の独自性 (特色 )を伸ばし 、それらを認め合いつつ競合 (あるいは協合 )することなのである 。決して各国の特色 (長所 )を踏みつぶしてはならないのである 。
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    思うわ〜。めっちゃ思うわ。
    個人レベルでも国家レベルでも、価値観押しつけるの、マジで勘弁してほしい。
    正義とか正論な体で、考え方押しつけるのとか超タチ悪い。
    なんだろ。人も国も、尊敬と感謝と信頼で繋がることはできないもんなのかなぁ。。


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    老いなり病なり (苦 )によって 、人間が死ぬという事柄は 、つまり 「人心 」が身体 (物体 )という目に見える 「物 」とともになくなるということでもある 。しかし 、その心は集積し (集 ) 、その基たる 「精神 」 (熊楠は 、それを 「神あるいは鬼などと言い換えてもよい 」という )となり 、さらに 「心 」の集積である 「精神 」は 、それらを消して 「霊魂 」へ移行することが可能である (滅 ) 。この 「霊魂 」は 、再び 「精神 」となることもあるし 、解脱への 「道 」を通り 、 「大日 」という根源へ復することもあるのだ (道 ) 。
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    熊楠が考えてた、南方的生命の樹。
    いやー、これを読んだときに私はビビビッときましたよ。
    あ、エヴァじゃん?!って。
    エヴァを見てたから割とすんなり理解できました。
    これあれだよ、人類補完計画でみんな生命のスープになって、綾波に帰る的なヤツですわ、多分。(←もうただただオタクの独り言www)


    熊楠、オススメ!

  • 枠にはまらない人であった。南方曼荼羅についてはまだわからないことが多い。またネイチャー誌が当時どのようなものであったかが窺い知れるのが面白い。

  • まさしく<何も足さず、何も減らさず>といえる評伝。
    等身大の熊楠がよく描かれているように思われる。

  • 勉強になりました。

  • 南方熊楠ってこんなひとだったのね、とざっくり知るにはうってつけ。

  • 2015年6月新着

  • 一般社会の評価枠に収まらない人は、いるところにはいるのだろう。
    条件が揃ったからこそ、名前を残されたが、こうはならない可能性もあったのではと思う。

  • まさに「ぶっ飛んだキャラクタ」である.常人とは脳の構造が違っていたようだ.観察力と思考力の両方に並外れたものを感じる.
    本書では,多数の文献をもとに少年期にはじまり各時代の「南方熊楠」を示してくれる.

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    百科事典を丸ごと暗記、二十以上の言語を解した、キューバ独立戦争参戦といった虚実さまざまな伝説に彩られ、民俗学、生物学などに幅広く業績を残した南方熊楠。「てんぎゃん(天狗さん)」とあだ名された少年時代、大英博物館に通いつめた海外放浪期。神社合祀反対運動にかかわり、在野の粘菌研究者として昭和天皇に進講した晩年まで。「日本人の可能性の極限」を歩んだ生涯をたどり、その思想を解き明かす。

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南方熊楠 - 日本人の可能性の極限 (中公新書)の作品紹介

百科事典を丸ごと暗記、二十以上の言語を解した、キューバ独立戦争参戦といった虚実さまざまな伝説に彩られ、民俗学、生物学などに幅広く業績を残した南方熊楠。「てんぎゃん(天狗さん)」とあだ名された少年時代、大英博物館に通いつめた海外放浪期。神社合祀反対運動にかかわり、在野の粘菌研究者として昭和天皇に進講した晩年まで。「日本人の可能性の極限」を歩んだ生涯をたどり、その思想を解き明かす。

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