文明の誕生 - メソポタミア、ローマ、そして日本へ (中公新書 2323)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 147
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023230

作品紹介・あらすじ

道路、都市などの建造物、カレンダーや貨幣、法律にはじまる制度、そして宗教や文学のような精神世界まで、わたしたちの快適な毎日は、数多くの文明的な要素によって成り立っている。では、この文明はいつ、どこで誕生し、どのように受けつがれてきたのか。本書は、5000年前のメソポタミアに文明の起源をたずね、ギリシア、ローマや古代中国を経て、現代の日本にいたるまでを巨細に辿る壮大な「旅」である。

感想・レビュー・書評

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  • 各章の繋がりは薄く独立していて、読みやすい古代メソポタミア雑学本のよう。後、とにかく著者の競馬愛は伝わった。

  • 古代から現代までの文明の流れがよくわかった

  • 視点、切り口がはっきりしない。私の読解力が足りないのかなぁ。

  • 2015-7-3

  • 文明というのは、文字が生まれた時からのことをいう。
    約5000年前のシュメール文明がそれにあたり、主に紀元前の文明の歴史を学べる。

  • 新書文庫

  • 面白かったです。

  • 2015年8月新着

  • 古代オリエント史に起源を訊ねる、トリビア的な社会史。

    「都市」「職業」「時(暦)」「交通網」「金属」「法」「為政者の身代わり」「女性」「まじない」「馬」・・・
    といった、その後の現代も含むその後の文明にとって必須となった様々な文明の利器の起源を、古代オリエントに辿っていく本。
    一章一テーマで完結していて、トリビア的に読み進められる。

    著者は古代オリエント史について著作の多い専門家だが、本書の面白いところは、上記のような文物が古代オリエントでどのように登場し人々に扱われていたかを解説するだけでなく、それがその後、古代ギリシアやローマ、中国や日本では、いつ頃どのように受容されていったかについても折々に触れている点である。
    オリエント史が専門とは思うものの、実に博識でその視野の広さに驚かされる。
    この人の文章は淡々としていて、眠くもなる時もあるものの、時々「おっ」と思わせる面白い発見がある。

    ただ、元々「シュメル――古代都市国家の成立と展開」と題打った講義を元にして書かれた本だということであるので、本書の帯に謳われている「われわれはどこから来て、どこへ行くのか」という深遠な問いについては本文内では殆ど触れられていないのが残念。
    売るために無理に設定したテーマという観が否めない。

    よって、個々のエピソードには興味深いものがあるものの、一貫して何かテーマ性をもって論が展開されているわけではない、トリビア的な書物というのが印象だった。

  • 道路、都市などの建造物、カレンダーや貨幣、法律にはじまる制度、そして宗教や文学のような精神世界まで、わたしたちの快適な毎日は、数多くの文明的な要素によって成り立っている。では、この文明はいつ、どこで誕生し、どのように受けつがれてきたのか。本書は、5000年前のメソポタミアに文明の起源をたずね、ギリシア、ローマや古代中国を経て、現代の日本にいたるまでを巨細に辿る壮大な「旅」である。

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著者プロフィール

小林登志子
1949年、千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業、同大学大学院修士課程修了。古代オリエント博物館非常勤研究員、立正大学文学部講師等をへて、現在、中近東文化センター評議員。日本オリエント学会奨励賞受賞。専攻・シュメル学。
主著『シュメル―人類最古の文明』(中公新書、2005)、『シュメル神話の世界』(共著、中公新書、2008)、『文明の誕生』(中公新書、2015)、『人物世界史4 東洋編』(共著、山川出版社、1995)、『古代メソポタミアの神々』(共著、集英社、2000)、『5000年前の日常―シュメル人たちの物語』(新潮選書、2007)、『楔形文字がむすぶ古代オリエント都市の旅』(日本放送出版協会、2009)ほか

「2022年 『古代オリエント全史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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