ロラン・バルト -言語を愛し恐れつづけた批評家 (中公新書)

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著者 : 石川美子
  • 中央公論新社 (2015年9月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023391

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ロラン・バルト -言語を愛し恐れつづけた批評家 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 大学時代、バルトはフランスの作家で1番好きな存在だった。あれから20年たってもなお強烈な輝きを保っていることに素直に驚く。バルトの優しさ、人間味が現代性を帯びて何十年も愛され続ける、という近未来を、学生時代には全く想像さえしていなかった。本棚に眠る明るい部屋と、彼自身によるバルトからまずは久しぶりに読んでみようと思う。

  • バルトの生涯を、作品とともに詳説する。ただ重きを置いているのは作品の内容よりも、バルトが何に触れ、バルトの身に何が起こり、そしてバルトが何を感じたかという方に置かれている。最愛の母が亡くなった後のバルトの描写は、悲壮感もあった。

  • 権威が嫌い。また、日本との出会いがいかに重要であったか。繊細な人物である印象を受けた。

    ・バルトは作品への向き合い方には三つの方法があると語る。読書と文学の科学と批評である。読書は作品を愛し、作品を欲することであり、作品以外の言葉で作品を語るのを拒むこと。文学の科学とは、作品のひとつの意味ではなく、意味の複数性自体を対象とする。批評はひとつの意味を生み出し、その責任を引き受ける。批評をするとは作品ではなく自分自身の言語を欲すること。

    ・「話し言葉は威嚇である」

    ・威圧的なただひとつの意味に抵抗するための新しい方法。意味の複数性とは異なるもう一つの可能性、すなわち(俳句にあるような)意味の中断であった。

  • ロラン・バルトの考えを理解するために読んだが、論文を書く背景はわかったが中身そのものはわからなかった。

  • バルトの著作の内容についてではなくバルトそのものの生涯について書かれてた。
    『批評と真実』を読んだときさっぱり分からなかった部分が何故そういう風になっていたのかが分かってスッキリした。
    それぞれの内容よりは文脈が紹介されていて、他の人間の分もこういうやつを読んでおきたい。

  •  結局、ロラン・バルト生誕100年の催しとは、100年前に生まれて35年前に亡くなった過去の理論家バルとを再発見することではなかった。現在もなお影響をあたえて、新たな作品を生み出す力でありつづけている作家バルトの、「未来への遺産」を確認することなのである。

  • 書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。

    http://www.rockfield.net/wordpress/?p=6207

  • 母子家庭で育ったバルトは、威圧的なものを嫌った。作者の解釈こそ正当であるという威圧的、一義的な解釈方法を嫌い、言葉が持つ権力を憎み、言葉が持つ生きる希望を愛していた。少数者にスポットを当て、世の中の歪みを見極める。そのような一つの理念のもとに生きていた。日本の俳句に対する論考は日本人が読んでもハッと気づかされるもの。

  • 『恋愛のディスクール・断章』『記号の国』で知られる批評家ロラン・バルト(一九一五―八〇)。「テクスト」「エクリチュール」など彼が新たに定義し生み出した概念は、二十世紀の文学・思想シーンを次々と塗り替えた。デビュー以来、文学言語のみならず、モードから写真、日本論に至るまで華麗な批評活動を展開。晩年には「小説の準備」へと向かった、この多彩な思考の全体像を端正な文体によって浮き彫りにする。

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ロラン・バルト -言語を愛し恐れつづけた批評家 (中公新書)の作品紹介

『恋愛のディスクール・断章』『記号の国』で知られる批評家ロラン・バルト(一九一五‐八〇)。「テクスト」「エクリチュール」など彼が新たに定義し生み出した概念は、二十世紀の文学・思想シーンを次々と塗り替えた。デビュー以来、文学言語のみならず、モードから写真、日本論に至るまで華麗な批評活動を展開。晩年には「小説の準備」へと向かった、この多彩な思考の全体像を端正な文体によって浮き彫りにする。

ロラン・バルト -言語を愛し恐れつづけた批評家 (中公新書)はこんな本です

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