第一次世界大戦史 - 諷刺画とともに見る指導者たち (中公新書)

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著者 : 飯倉章
  • 中央公論新社 (2016年3月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023681

第一次世界大戦史 - 諷刺画とともに見る指導者たち (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 実は教科書の記述以上のことって知らなかった。
    どの国もこんな戦いになるなんて思ってもいなかったし、やってみたら技術革新とあいまって犠牲者の数も信じられないことに。こんなマヌケな話が事実だってことに驚く。オーストリア皇太子夫妻が認められない結婚だったから、サラエボ旅行が可能だったというのは悲しすぎる逸話だにゃあ。

  • 第二次に比べて学ぶ機会の救えない第一次世界対戦。「人物」に主眼を置き、堅苦しくない文章はドラマ的で読みやすかった。
    センスと毒気がある風刺画が戦況や国民感情を上手く表現していて各国の複雑な背景や駆け引きもイメージしやすい。
    君主制の終結、戦時中に起きたロシア革命など歴史の転換点でもあり、第二次世界対戦や現在まで続く国際問題の始まりにもなった戦争なので教養としても役立つ。

  • 長大な西部戦線、東部戦線。塹壕戦、毒ガス兵器、兵士の大量殺戮が行われた長期消耗戦。第一次世界大戦のイメージがざっくりと掴めた。途中までドイツがかなり優勢だったこと、精強なドイツ軍に対して、他のヨーロッパ諸国の軍隊がかなり弱かったこと、ドイツは完敗したわけではなく余力を残していたこと、敗戦国への不当ともいえる厳しい要求が第二次世界大戦の原因となったこと、君主が実権をもつ国はいずれの国も君主に大なり小なり振り回されたこと、などは興味深かった。

  • 書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。

    http://www.rockfield.net/wordpress/?p=7769

  • サラエボ事件100周年となる2014年以降様々な第一次大戦本が発刊されたが、それらにやや遅れて世に出た本書の特色は何と言ってもその豊富な風刺画の数々。個人的に印象深かったのは大戦の帰結を描く第5章の扉絵。連合国側の勝利を告げる乙女の周囲に描かれる各連合国の紋章の中に、日本の十六八重表菊が見て取れる。日本と縁遠いとの印象を持たれがちだが、この大戦において日本は一応戦勝国なのだ。

    前書きには主に主要人物の人物像と意思決定に焦点を当てたとあるが、新書という制限の多いメディアではそれが成功したとは言い難いと思う。何せ人物そのものの数が多すぎて、個々の内面にまで光が当たる頻度が少ない。文章も硬いため他の類似本との差別化に乏しく、何より人間臭さが伝わりにくい。風刺画と組み合わせるなら、比較的描写されることの多い人物に絞ってそのバイオグラフィーを追う形にした方が、本書の目的をより達せられたと思う。

  • 主に政治外交と軍事の観点から、第一次世界大戦の実像を描く。
    各国の思惑や複雑に絡み合う利害関係、各国の戦術・兵器・戦力、戦線や攻勢の展開など、史実を丁寧に追う。

    タイトルにもあるとおり、皮肉やユーモアに富んだ諷刺画が多く挿入されており、当時の人々の生の感覚を理解する助けになる。

    その後の世界秩序に多大なる影響をもたらし、今もなおくすぶり続ける問題(例えば、パレスチナ問題はその最たるものと言える)さえも残した戦争であり、改めて学ぶ価値は高い。
    記述は分かりやすく、高校世界史を一度学んでいるくらいであれば難なく読めると思われる。

  • 一九一四年に勃発した戦争は、当初の予測を裏切り、四年以上に及ぶ最初の世界大戦となった。その渦中で、皇帝や政治家、軍人などの指導者は、どのような選択と行動をし、それは戦況にいかなる影響をもたらしたのか。本書は重要人物や戦場を描いた一〇〇点近くの諷刺画を織り交ぜ、当時を再現しながら、戦いの軌跡をたどる。複雑な背景を持ち、八五〇万人以上の戦死者が出た大戦を多面的に読み解き、実態を示す。

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第一次世界大戦史 - 諷刺画とともに見る指導者たち (中公新書)の作品紹介

一九一四年に勃発した戦争は、当初の予測を裏切り、四年以上に及ぶ最初の世界大戦となった。その渦中で、皇帝や政治家、軍人などの指導者は、どのような選択と行動をし、それは戦況にいかなる影響をもたらしたのか。本書は重要人物や戦場を描いた一〇〇点近くの諷刺画を織り交ぜ、当時を再現しながら、戦いの軌跡をたどる。複雑な背景を持ち、八五〇万人以上の戦死者が出た大戦を多面的に読み解き、実態を示す。

第一次世界大戦史 - 諷刺画とともに見る指導者たち (中公新書)はこんな本です

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