カラー版 古代飛鳥を歩く (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
3.29
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本棚登録 : 124
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023711

作品紹介・あらすじ

六〜七世紀の飛鳥時代は危機と動乱の時代であった。仏教伝来、蘇我氏の台頭と聖徳太子の理想、斉明女帝の大公共工事、大化改新、壬申の乱、そして平城京遷都…。飛鳥を散策すれば、当時の人々の息吹を感じとることができる。現代に生きる私たちとの「近さ」に驚くことだろう。蘇我氏や息長氏などの豪族の足跡、道教や神まつりの痕跡、都城、寺院や古墳などを訪ね、76の章で日本の原風景である古代飛鳥へ読者をいざなう。

感想・レビュー・書評

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  • 奈良、飛鳥を歩きながら古代の人々に想いを馳せる。
    全てカラー写真かつ元は新聞連載だったということで1節1節が2〜3ページのため非常に読みやすい。
    内容は入門というよりある程度歴史の流れや登場人物を知ってる方が楽しめそう。というより、元々好きな人物や時代があって、遠方だから見に行けない代わりに本書で実際の土地を見たい!という私のような人間向けな気がする。

    現在の土地の状況と古代に起こったことを織り交ぜながら進んでいくため想像がしやすいし、語り口も固くないので読みやすい。
    「天皇」という言葉は元々中国伝来のもので北極星を神格化したものだとか、「道」は神が通るものだとか、雑学ちっくな話も面白い。
    そして万葉集や日本書紀など歴史的史料に基づいた記述も多いため勉強にもなる。
    大津皇子がなくなり姉の大伯皇女が二上山を見て和歌を読んだところや、元明天皇が藤原京を後にしながらよんだ和歌に寂しさを感じ、とても心惹かれる。久しぶりに万葉集を読みたくなった。

  • 「飛鳥・藤原まるごと博物館」検定 受験のための勉強を兼ねて。

    Ⅰ.飛鳥とは
    Ⅱ.素顔の蘇我氏
    Ⅲ.聖徳太子と推古天皇
    Ⅳ.舒明天皇と息長氏
    Ⅴ.大化の政変
    Ⅵ.斉明天皇と水の祭祀
    Ⅶ.壬申の乱
    Ⅷ.持統天皇と藤原京
    Ⅸ.古寺をめぐる
    Ⅹ.墳墓と遺跡

    飛鳥藤原の地図と天皇の系図を頭に入れる。

  • ふむ

  • 古代飛鳥の地理と歴史の関係がよくわかった

  • 読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願っています。

    2018.1.1作成

    途中までですが、以下が気になったポイントです。

    ・飛鳥を深く知るには歩くことが良い、最寄り駅は、近鉄吉野線の飛鳥駅である(p5)

    ・仏教を積極的に受け入れようとする蘇我稲目に対して、天皇は天神地祇を春夏秋冬まつることをつとめとする、と、物部尾興と中臣鎌子は反論した。(p13)

    ・古来、わが国の政治は、聖と俗の二面性によってなされていた、聖は権威であり、俗は権力である。(p25)

    ・17条憲法では、仏教が、君ー臣の政治的秩序より重視している、仏教至上主義である(p41)

    2018年1月1日作成

  • カラー写真があって、コンパクト

  • 本書は飛鳥時代の有名なエピソードとその舞台の現在の写真入りで解説する新書(オールカラー)。飛鳥時代の遺跡を巡ってみたくなります。航空写真に遺跡の位置を記したマップをつけているのもありがたい。

  • 20161001位?〜 1101写真がたくさんあって嬉しい。

  • 2016年6月新着

  • 2016/5/29

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著者プロフィール

1942年奈良県生まれ。
京都大学大学院文学研究科博士課程修了。追手門学院大学文学部助教授、奈良女子
大学文学部教授を経て、1995年4月、国際日本文化研究センター教授(2008年定年
退任)。現在、国際日本文化研究センター名誉教授・奈良県立図書情報館館長。
博士(文学・京都大学)。
受賞=濱田青陵賞、日本地理学会優秀賞、奈良新聞文化賞、古事記出版大賞。
著書=『地名の巨人 吉田東伍―大日本地名辞書の誕生―』(角川書店)、『古代
の風景へ』『古事記の奈良大和路』『古代天皇誌』(東方出版)、『平城京遷都』
『古事記の宇宙(コスモス)』『古代飛鳥を歩く』(中央公論新社)、『古代日本の
王権空間』『聖徳太子と斑鳩三寺』(吉川弘文館)、『こまやかな文明・日本』(N
TT出版)、『京都まちかど遺産めぐり』(ナカニシヤ出版)、『まほろばの国か
らⅠ』(豊住書店)、近著に『飛鳥の覇者』(文英堂)、など。

「2017年 『奈良・大和を愛したあなたへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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