ヒト―異端のサルの1億年 (中公新書 2390)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023902

感想・レビュー・書評

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  • ・いつのまにか「日本スゴイ」という結論に向かって暴走してしまう本。

  • ヒトは霊長類のなかでどのように異端なのか。
    進化の歴史と共に考察されている。

  • 請求記号 469.2/Sh 35

  • 類人猿の起源はユーラシア大陸南東部で、ホモ・サピエンスの起源はアフリカであることを覚えておこう。それと、人類の生存にはイヌの存在は忘れてはならないのです。ネアンデルタール人は完全な寒冷地適応ができなくて絶滅したのですが、ホモ・サピエンスとは交配しています。日本列島は、世界でもまれに見る自然豊かな地であるようです。脳の発達の欠くことのできない必須脂肪酸やミネラルを多く含む魚介類を主食とすることとイヌの家畜化に成功したことで、ホモ・サピエンスは生き残ってきたようです。

  • 面白い。
    ヒトはどこから来たのか、日本人は?の答えを簡潔に説いてくれている。本書では扱いが小さかったが、イヌとの関わりに関しては興味がわいた。より詳細を今後調べていきたい。

  • ゴリラに会いに行きたくなる本

  • 面白い!
    サル学、環境考古学、人類学を網羅するスケールは実に雄大でよく新書一冊におさめたものだ。
    裸の皮膚の出現時期や犬と人間の関係など、とんがった主張もあるが説得力はある。これだからサル学はやめられないと思わせてくれる書である。

  • 1億年前、インドとマダガスカルからなるレムリア大陸で霊長類は産声を上げた。2000万年前には東南アジアの失われた大陸スンダランドで類人猿が進化し、アフリカに到達したその仲間からヒトが生まれる。華奢な骨格と裸の皮膚、巨大脳をもつ、異端なサル=現代人は、いつ、どこで生まれたのか。そして日本人の祖先はどこからやってきて、どこに行こうとしているのか。サルから日本人へのはるかな足跡を追う。

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著者プロフィール

1946年下関市彦島生まれ。東京大学理学部卒。理学博士(京都大学)、マダガスカル国五等勲位シュヴァリエ、雑誌『孫の力』監修。1978年(財)日本野生生物研究センターを創設、主任研究員を経て、国際協力事業団(JICA)派遣専門家として2001年までマダガスカルに6年3か月滞在。アイアイなどを上野動物園に送り、2002年より日本アイアイ・ファンド代表としてマダガスカル北西部アンジアマンギラーナ監視森林の保護管理を行って、現在にいたる。2012年、ルワンダ共和国でマウンテンゴリラの名付け親となる(日本人初)。ANAグループ機内誌『翼の王国』にて阿部雄介氏とともに『日本水族館紀行』(2007~2012年)、『どうぶつ島国紀行』(2012年~)を連載。『はだかの起原』(木楽舎)、『親指はなぜ太いのか』、『戦う動物園』(編)、『孫の力』(3冊とも中央公論新社)ほか、著書、論文・報告書多数。

「2004年 『はだかの起原 不適者は生き延びる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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