シベリア出兵 - 近代日本の忘れられた七年戦争 (中公新書 2393)
- 中央公論新社 (2016年9月16日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121023933
感想・レビュー・書評
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第一次対戦末期の激動の時代。世界の力関係も刻々と変わり、昨日の敵が今日の友、政治による駆け引きと、武力による力関係で、不条理なこともたくさんあっただろうと思う。
原敬が総理大臣の頃は、総理大臣は今よりも、全然権限がないこと、などあまり知らなかった。
また、レーニンの革命直後の不安定な状況、山県有朋と原敬の関係など、臨場感のある筆致だった。
軍が内閣と別に権力を持ってること、様々な人の思惑の相違からシベリアからの撤退が遅れるなど、誰かが、強力な意思を持ち、早く判断し、ぐいぐい引っ張れるといいのにと思ったか、それが、ファッショに繋がる考え方なのかも知れない。