- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121023995
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
生命の誕生と進化、それらに影響を与えた地球環境の変化が書かれていた。
地球が着々と生命の誕生と進化のための環境を整えているように見えるのが不思議なぐらいでこの本を読むと人類誕生までに気が遠くなる長い年月が掛かっており、奇跡的なことなのだと言うことを改めて実感した。
一方で地球が長い年月をかけて生み出した資源を人類が極めて短い期間で消費していることが心配になるが自分が生きている間では解決できないだろうと思ってします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図表豊富、それだけで価値、有難味あり
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地球の歴史の中間では、生命が誕生して繁栄し、一方で何度も大量絶滅を繰り返すという凄まじい歴史が語られる。全球凍結したり、ホットプルームが吹きあがって巨大な火山爆発があったりしたが、生命はしぶとく生き残った、偉い!
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中巻は、生命の誕生と進化が中心で、先カンブリア紀から古生代までが扱われる。その中では、地磁気の発生によって、生命にとって有害な太陽風などの高エネルギー粒子の地表への到達が防がれるようになったといった地学的な要素も絡めて記述されるので、目先が変わったり、地球と生命の共進化という新鮮な考え方が示され、飽きることがない。スノーボールアースと呼ばれる全地球凍結の時代や様々な要因による大量絶滅があっても生命がしぶとく生き延びたことなども記述される。地球環境は、ネガティブフィードバックが働いて恒常性が保たれる場合と、ポジティブフィードバックにより変化が亢進する場合があり、一見強固なようで、実は脆弱なものという印象を受けた。