定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)

  • 452人登録
  • 3.58評価
    • (11)
    • (49)
    • (47)
    • (4)
    • (1)
  • 44レビュー
著者 : 楠木新
  • 中央公論新社 (2017年4月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121024312

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
ジャレド・ダイア...
村田 沙耶香
北野 武
塩田 武士
有効な右矢印 無効な右矢印

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 家庭と仕事の両立は難しいし大変だ。毎日のように会社を辞めたい、明日にもでも辞めてやる、と思っている。しかし、辞めた後、どんな生活が待っているのか?
    メリットとして家庭と仕事のバランスをうまくとることができるようになって自分の自由な時間も得ることができる。もっと趣味や子どもの教育に時間をたくさん割くことができる。一方でデメリットとしては、①刺激がなくなる、情報が得られなくなる、②孤独に陥る、これまで全ての人間関係は受身で構築してきたため、自ら人間関係を築くことができない。
    仮に個人事業主になって、組織に縛られず、家庭に割ける時間が増えたとして、刺激は極端に少なくなるだろう。社会の大きな動き、雰囲気のようなものに肌で触れることはできなくなるかもしれない。誰かの役に立てた、とりあえず一つ仕事ができた、みたいなちょっとした達成感や生きがい、のようなものも失うことになるかもしれない。さらに、これまで職場の人間関係には、長年悩まされ続けてきたが、会社から勝手に決められたチームでもそれでも一緒にランチを食べたり、仕事にまつわる会話をしたりすることで、孤独とは無縁でいられた。
    趣味や共通の興味を軸とした新たな人間関係作り、「お友達を作ること」そのスキルがポイントかもしれない。

  • まさに自分の状況にうってつけの時期に出た。新聞広告はたぶんオビと同じ「人生は後半戦が勝負」と大きく出ていた気がする。この4月で一応職業人生は終わり、また同時に子育ても終わっていて、が、なにか働かないでずっと家にいるのになじめない6月に読んだ。

    定年後は、オビのピックアップの言葉、
    ・終わりよければすべてよし に尽きるのだろう。

    そして死ぬまでの時間は実は働いた総時間よりたっぷりあり、
    ・自由にできる8万時間(84歳まで生きるとして睡眠食事等を除いた時間を計算) もあるのだが、

    しかし元気なのは、
    ・75歳までの「黄金の15年」。

    文中では2002年のアメリカ映画「アバウト・シュミット」で定年退職した主人公が自分が生まれた土地や通った大学にも行ってみるが、過去のいい思い出は蘇らず、逆に厳しい現実が次々と主人公を襲う。~過去を振り返ってみてもしょうがないのか。

    多くの定年者のインタビューではありあまる時間を有効に使い、悠々自適に過ごしている人は少なかった。

    作家の森村誠一氏は60歳から70歳が本当は自分の能力が一番発揮され”何をしてもいい自由を選べる「誉生」”の時期といったが、楠木氏は「しなくてもいい自由」の余生も素晴らしく、要は退職後の一日一日を「いい顔」で過ごせるかどうか、だという。

    現役中はもっと自由な時間があれば、もっと本も読めるのに、もっと映画もみられるのに、もっと音楽も聴けるのに、楽器にも挑戦したいのに、パッチワークもできるのに、と「もっと自由な時間があれば」というのがあったが、いざ自由な時間があると、上のどれもしていない。

    最大の理由、それは思いもかけないことだったが、興味の対象が変わっていた。

    本などは仕事がらみでどんどん必要と興味が沸き読んでいたが、仕事がらみのものにはパタっと興味が無くなった。まあ、しかし別な興味は沸いてきて、旅行に行ったイギリスに関する事が目下の興味。

    映画や、音楽も以前ほど興味が沸かない。若い人の恋愛物語はなにか見る気が起こらず、あれほど生活を覆っていたロック、ジャズもほとんど聴いていない。

    時間ができたら、とためておいた布地、これは8月に簡単なブラウスを作りミシンの感覚が戻ってきたので、パッチワークもするかもしれない。

    しかーし、最大の関門は体力の変化である。これはミシンをかけて実感したが、細かい手元がよく見えなくなっている。また8月には同じ日に2回も転び、やはり定年後は「体力」が最大のキーワードであるように思った。

  • 健康で文化的、意欲的に生きる

  • 定年まで後4年ちょっと。めっちゃリアル。うぅぅぅ…。
    ちょっと真剣に考えなアカンなぁ。

  • 大変参考になった。死からの逆算で現在の自分の人生での位置を自覚する。すると何をすべきかわかりやすい。定年になって、やることが見つからずボーとする事がないよう早いうちから準備が必要かと思った。2017.10.11

  • 死から逆算して、出来ること、すべきこと、したいことを整理して、自ら主体的に生き始めるいい機会が定年。ということが書かれていた。
    今読んでよかったと思う。

    故郷なるものへの回帰願望についても少し書かれているが、自分にはそれがほとんどない。
    幸せな小中高生生活を送れなかったからだろうか。
    なんだか羨ましい気がした。
    ま、しかし、当書でも、過去の幸せを味わって、今を生きることは困難と指摘されているし、それはそれとしておこうと思う。

  • 定年後の事がよく調べられている1冊。現代の日本人の定年後の生き方を調査し、その内容からどのような生き方が各々にとって幸せかを示している。ある程度の事は予想できたが、このようにリアルな文章で綴られると真剣に考えさせられる。人の生き方はそれぞれだが、自分は会社に依存しないコミュニティを形成できる生き方を今のうちから心がけたい。

  • 日本のサラリーマンのほとんどは60歳で定年を迎える。それは通勤して、仕事をして、社内外の人間との交流をするという規則正しい生活から切り離されるということだ。60歳になって、全く新しい生活がはじまる。しかも、余命を考えると約20年は続く。

    そんな「チェンジ」に多くの人は対応できるのか。保険会社の社員として定年を迎えた著者は、自らの体験と他の定年者への取材をもとに「定年後」の生活を輝かせるためのノウハウを探す。

    定年後に変わるのは生活スタイルだけじゃない。名刺のない自分、24時間接することとなった家族の対応など、様々な違和感を乗り越えなければならない。大事なことは本書の副題通り、準備を50歳からはじめることだ。定年を迎えてから余生のことを考えるのでは遅すぎる。もはや定年は、のんびりとした隠居ではなく、新たな人生のはじまりなのだ。

  • テーマについて多面的かつ論理的に展開されていてためになる(日々、漠然と感じていることが肉付けされていく感じ)。
    インタビューや実例、文献の参照等が豊富で説得力あり!

  • 雑多な思索やエピソードの寄せ集め、という印象ではある。ただ筆者自身が身をもって経験したり考えたことが散りばめられているので、読者が自身の「定年後」を考えるには多くのヒントが詰まっているように感じられた。

全44件中 1 - 10件を表示

楠木新の作品一覧

楠木新の作品ランキング・新刊情報

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)の作品紹介

自営業などを除けば誰もがいつか迎える定年。社会と密接に関わってきた人も、組織を離れてしまうと、仕事や仲間を失って孤立しかねない。お金や健康、時間のゆとりだけでは問題は解決しない。家族や地域社会との良好な関係も重要だ。第二の人生をどう充実させたらよいか。シニア社員、定年退職者、地域で活動する人たちへの取材を通じ、定年後に待ち受ける「現実」を明らかにし、真に豊かに生きるためのヒントを提示する。

ツイートする