定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)

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著者 : 楠木新
  • 中央公論新社 (2017年4月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121024312

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定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • まさに自分の状況にうってつけの時期に出た。新聞広告はたぶんオビと同じ「人生は後半戦が勝負」と大きく出ていた気がする。この4月で一応職業人生は終わり、また同時に子育ても終わっていて、が、なにか働かないでずっと家にいるのになじめない6月に読んだ。

    定年後は、オビのピックアップの言葉、
    ・終わりよければすべてよし に尽きるのだろう。

    そして死ぬまでの時間は実は働いた総時間よりたっぷりあり、
    ・自由にできる8万時間(84歳まで生きるとして睡眠食事等を除いた時間を計算) もあるのだが、

    しかし元気なのは、
    ・75歳までの「黄金の15年」。

    文中では2002年のアメリカ映画「アバウト・シュミット」で定年退職した主人公が自分が生まれた土地や通った大学にも行ってみるが、過去のいい思い出は蘇らず、逆に厳しい現実が次々と主人公を襲う。~過去を振り返ってみてもしょうがないのか。

    多くの定年者のインタビューではありあまる時間を有効に使い、悠々自適に過ごしている人は少なかった。

    作家の森村誠一氏は60歳から70歳が本当は自分の能力が一番発揮され”何をしてもいい自由を選べる「誉生」”の時期といったが、楠木氏は「しなくてもいい自由」の余生も素晴らしく、要は退職後の一日一日を「いい顔」で過ごせるかどうか、だという。

    現役中はもっと自由な時間があれば、もっと本も読めるのに、もっと映画もみられるのに、もっと音楽も聴けるのに、楽器にも挑戦したいのに、パッチワークもできるのに、と「もっと自由な時間があれば」というのがあったが、いざ自由な時間があると、上のどれもしていない。

    最大の理由、それは思いもかけないことだったが、興味の対象が変わっていた。

    本などは仕事がらみでどんどん必要と興味が沸き読んでいたが、仕事がらみのものにはパタっと興味が無くなった。まあ、しかし別な興味は沸いてきて、旅行に行ったイギリスに関する事が目下の興味。

    映画や、音楽も以前ほど興味が沸かない。若い人の恋愛物語はなにか見る気が起こらず、あれほど生活を覆っていたロック、ジャズもほとんど聴いていない。

    時間ができたら、とためておいた布地、これは8月に簡単なブラウスを作りミシンの感覚が戻ってきたので、パッチワークもするかもしれない。

    しかーし、最大の関門は体力の変化である。これはミシンをかけて実感したが、細かい手元がよく見えなくなっている。また8月には同じ日に2回も転び、やはり定年後は「体力」が最大のキーワードであるように思った。

  • 雑多な思索やエピソードの寄せ集め、という印象ではある。ただ筆者自身が身をもって経験したり考えたことが散りばめられているので、読者が自身の「定年後」を考えるには多くのヒントが詰まっているように感じられた。

  • こんにちは、先日は本をありがとう。父さんは将棋や畑仕事を楽しみ、孫等もいますし退職後も有意義に暮らしているかと思っています。この本をくれたということは、私も来年40歳で退職後のことも想像しておいたほうがよいというメッセージでしょうか。本の中の「会社に行けば、人に会える、昼食を一緒にべながらいろいろ情報交換できるし、若い人とも話ができる。出張は小旅行、接待、歓送迎会は遊びまさに天国だ」との意見には面白く思えました。時間があってもやる事が無いと、つまらなくすごしてしまうのでしょうね。最近は大変なことも多い仕事ですが、この言葉を聞いてからまた大変ながらも楽しんで仕事をやろうと思っています。
    まだ漠然とですが、私の定年後は近くの畑を手伝ったり、料理をしたり、日曜大工をして何かしらで少しのお金を稼ぎながらゆっくりすごせればいいなとは考えています。また、いろいろな本を読み自分の「死」についても考えています。万が一のために、私の資産・保険の話を妻としたり、まだ書いていませんが遺書も用意して死後の事に関する私の意向をまわりに伝えておくべきだと考えております。
    以前帰省したときに母さんとはそのような話をしているとの事でしたが、父さんの場合はどうでしょう。何か私に知っておいて欲しいことがあれば、教えてください。この本にあるように、できるだけ長く、心配もなく有意義に過ごしてもらえればと思っています。本中の筆者は、元気で有意義に過ごしている人は同期の中で2割もいないとの事でしたが、父さんがその2割に入っているとよいなと思います。そして私もその2割に入れるように妻と話し合い、より良い老後生活の準備を少しずつ進めて行こうと思います。

  • 著者のような素晴らしい人生を歩みたいですね!会社以外の人生も今から準備します。

  • ・夫婦二人の老後の最低日常生活費は22万円

    ・定年後の目標
     「良い顔」で過ごすこと

  • けっこう売れているようでびっくりしました。

    定年後のサラリーマンがどこでどんなことをしているか、そのレポートが興味深い。
    こういう具体的な姿をまとめたものは、いままであまりなかった。

    55歳になったら、ときおりパラパラめくってみるとよい本。
    60歳でも遅すぎることはない。

    p70の図、会社以外の友人や知人と時間を過ごすことがない人の割合が、日本の男性場合は異常に高いという事実が、定年後の悲劇のすべてを物語っている。

  • 今まさに考えさせられる年代になりました。

  • 著者自身の経験と定年を迎えた人へのインタビューをふまえ、定年に向けての準備を促し、また定年後の生き方を考えるよう促している。
    著者は現役時代から、本業の会社員とは別に執筆、講演等もこなしていたとの事なので、定年後は再雇用を選択せず、執筆、講演活動に専念することに。
    日本がなぜ定年制を採用しているのか、会社が実は優れたシステムであるのか、の説明は非常に納得。
    人生90~100年台と言われる現代において、全ての50代の勤め人必読の書だと思う。

  • 定年後の人生について、豊富な実例の取材、統計的数値をもとにリアルな姿が紹介されている。定年後の時間は、想像以上に長い。会社とのつながりが絶たれ、孤独に陥るケースが、特に大企業の管理職だった人に多いそうで、自分の将来が少し不安になった。。
    50歳くらいから、会社以外のつながりを作ることや、仕事以外の活動にもかかわること、子供時代からの自分の人生で関わったモノや人を思い出すことも、定年後の人生の準備に向けたヒントになるという。対処法はさまざまなところで語られる内容と大差はないが、単に著者の人生論としてではなく、リアルなケースをもとに提案されるので説得力がある。
    さすが評判になっている1冊だけあって、とても面白く示唆に富んでいました。

  •  定年後を3つの期間に分ける。65歳から74歳まで、75歳以降、そして最後を迎える準備期間。この本での、「定年後」という場合は身体は健康でいろんなことに挑戦できる74歳までを指す。人生の本当の黄金の期間は60歳から74歳までの15年間なのだという。60歳にもなれば生きる上での知恵は蓄積されている。その上、身体も元気だ。悠々自適は75歳を超えてから考えればいいという。

     準備が重要なのだという。それを引き算で考える必要がある。60歳で仕事を辞めて、次の日から何かをすぐに始められるわけではない。そのためには、準備が必要である。10年前から準備するのか。5年前から準備を始めるのか・・・・そもそも、何をするのか、それが問題である。

  • 定年というと多くはお金の話で、あとは健康について。でもこの本はそうではなく、定年後をいかに生きていくかということについて、いろいろな事例を取り上げています。自分も遠くはない将来そうなる歳、それなりに趣味はあるものの、もう一度これからのことについて今どうしていくかについて考えさせられる内容でした。

  • 今まで読んできたセカンドキャリア関連本の中では参考になった1冊です。特に目新しいことはなかったけれど。
    自分は遅きに失した感がありますが、若い人に読んでほしい1冊。

  • サラリーマンを経験した著者が、定年後に待ち受ける現実を明らかにし、真に豊かに生きるためのヒントを提示している本。実情を具体的に調査しており、幸せとは言いにくいケースが8割以上で、サラリーマン時代の生き方が反映されている。未来にも過去にもつながらず、現在だけを生きているという指摘は厳しい。しかし、定年後は、すべてを自らの裁量を発揮できる時期で、その時に向かって準備が必要であると主張はうなずける。

  • 定年後事業になるかどうかはさておき、趣味や楽しいことを手放さずに行きたい。たくさんの事例が入っていて、こんな定年後もあるのかと心に迫った。

  • 通勤電車のつり革広告で見つけた本です、サブタイトルにあった「50歳からの生き方、終わり方」という文言に惹かれました。いつまで働くか(定年をいつにするか)という問題は大きなものですが、この本では、定年後の最大の問題は、巷でよく言われている、健康やお金だけではなく「孤独」である、と説いています。

    幸せに過ごすには、健康もお金も大切なのは否めないものですが、仕事を離れて一緒に時間を過ごせる相手を持つことはとても大切だとこの本を読んで感じました。身近なところでは、配偶者、子供たちは巣立っていくものですから、その次は、近所付き合いになるのでしょうか。そして、近所ではないにしても、何か共通の目的をもって時間を楽しく過ごせる相手。。

    これらは会社での地位、給料には関係があまりなさそうですね。30年ほどまえに会社に入ったときに、もうすぐ定年を迎える方が、定年後には「どういう人達と何をして過ごすか」をイキイキと話しているのを見て、私もそうなりたいなと思ったのを覚えています。

    あれから30年、自分なりに工夫してきたつもりですが、この本からもさらに素晴らしいアドバイスをもらったと思います。あと10年程度に迫ってきた私の「定年」を前にして、色々と考えさせられた本でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・会社員時代の役職や評価は、その人の定年後の状況とは関係ない、人生の後半戦が勝負である(まえがきp8、p99)

    ・2013年の、高年齢者雇用安定法の改正で、65歳までの雇用責任が事業主に義務付けられた、それに伴い企業は、1)定年引上げ、2)継続雇用制度の導入、3)定年の定めの廃止、のどれかを選択しなければならなくなった、多くの企業は2)を選択(p10、15)

    ・厚生年金は、加入期間や平均年収によっても異なるが、月額平均で22万円程度、これに退職金や企業年金が加わることになる(p21)

    ・女の人は定年後も大丈夫だなと思えるのは、女性は現役時代から仕事だけでなく、家事・子育て・食べ歩き・ショッピングなど、好きなことも手放さないで調整しながら仕事もやってきているから(p27)

    ・定年後は、一つのことをずっと考え込んでしまうが、会社では電話や上司の指示でいつも考え事が遮られるのが、精神衛生上良かった(p38)

    ・決まった時刻に起きることは、その日の生活リズムをつけるという意味で有意義な機能を果たしている(p40)

    ・同じ通勤電車、同じ仕事、同じ同僚、変わらないランチ、それらをあと5年間続けるのは嫌だと思って、定年退職をした後に、その時否定していたものが懐かしくなる(p45)

    ・定年後の人かどうかの区分は、靴が一番見分けやすい、手提げかばんを持っていないのも特徴、帽子をかぶっている人も少なくない。(p52)

    ・元気な人の共通項を探ると、教育関係に取り組んでいて、若い人に何か役立つことを持っている。若いころの自分をもう一度呼び戻していることが挙げられる(p61)

    ・定年前後のギャップを埋めるには、定年前の会社中心の働き方を修正するか、定年後の生活を変えていくかの対応になるだろう(p72)

    ・在職中は、仕事に注力する自分、仕事以外に関心のあることに取り組む自分、家族や昔の友人を大切にする自分などを、自らの中に同時に抱え込んでおくことが大切である、特に中高年になってからは、両者を区分するのではなく、相互の好循環をどのようにして生み出すかがポイント(p96)

    ・会社員が超えるべき通過儀礼から見ると2段階から成る、1)入社してから組織での仕事を通じて成長・自立、2)組織での仕事に一定のめどがついてからの自分の今後の在り方を考える時期、後者では、老いること・死ぬことも意識して、組織との距離感をど... 続きを読む

  • あと数年後に定年が迫ってきたので、これぞとばかりに飛びついたのが本書。ぼくのような仕事では70まで働けるし、むしろその後にどれだけ元気が残っているかが心配だが、一般の人では50を過ぎたくらいから定年後について真剣に考えておく必要があると筆者は強調する。都市部と農村部を比べると、都市部の人は定年後居場所が見つけられず困るが、農村部の人ほど地域の活動に参加し、「生き甲斐」を見つけたりするそうだ。本書は中公新書にしては書いてある中味が週刊誌などとあまり変わりがない。もちろん、筆者はあちこちでインタビューをして調査もしているが、今一面白くないのである。夫が定年後家にいることで妻のストレスがたまり、うつや他の病気になるというのは深刻な問題であるが、これもどこかに書いてあるような話である。なにかもう少し定年後に対する深い話がほしかったという気がする。

  • 理論も思想もないが、事例が多く、サラリーマンには役立つかもしない。教師の定年後や大学教員の定年後を誰か書かないだろうか?

  • 退職後から2年程度は、特に収支の予想をしておくことが肝心です。国民健康保険と住民税は想像以上に多額の納付通知が来ます。前年の所得で計算するため

  • 著者は60台半ばの現在「定年後」真っ只中の人。統計中心の分析を期待したが、取材を中心に自身のことも述べられたエッセイとでもいうべき内容だった。取材は定年をテーマにした本、映画からや友人知人を含めた該当層へのインタビュー、タウンウォッチなどの足で稼いだものが多かった。定年後は元気な人も多いが、健康を害しやすく元気が無くなりがちの様だ。50歳くらいから60歳以後に何がしたいか、仕事かそれに代わるものを探すことを勧めていた。会社や社会をコントロールする立場の人には考えさせられそうな部分もあったが、私はどちらかといえば今ここを大事に生きれば良いんではないかと思っている。

  • 今の自分にちょうど最適な本でした。
    今のバイブルかも。
    昨年、会社の研修で定年・延長雇用などなど
    の今後待っている現実の話を聞いてから
    おぼろげに考えていることがあって
    そのことがやっぱり必要というか、大事だと
    思うことができました。
    第2の人生に向けて方向性が整理できた気がします。
    また、思わぬことにも出会えた本です。

  • 50歳ってタイミングなので気になっていた。先月から無職状態でいわば定年後生活シミュレーションみたいな感じでいるのでここで言われていることが身にしみて分かる。そこそこ趣味はあるとはいえ典型的なサラリーマン生活をしていたんだなぁと。金というよりも居場所、繋がりをどのように確保するのか、いつから準備するのかを考えさせられる。
    自分でもなにか始めようと思っていたところだったのでそれのアシストになるような本でした。

  • 定年後、生き生きとした人は同期でも2割未満。社会とのつながり。居場所が大事。死から逆算してみる。自分にとって本当に大事なものや、自分が果たすべき役割に気づいた人は、優しい眼差しを持った穏やかな表情になる。定年後の目標は「いい顔」で過ごすことだろう。自分の内面的な価値観にあった行動をしていると「いい顔」になる。

  • 男性向け。特に目新しい内容はなかった。

  • まあ、想像の範囲内の話し。でも途中までは、確認出来て面白かった。あとは個人感想になってるからね。人それぞれ。和。わんはーーを

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自営業などを除けば誰もがいつか迎える定年。社会と密接に関わってきた人も、組織を離れてしまうと、仕事や仲間を失って孤立しかねない。お金や健康、時間のゆとりだけでは問題は解決しない。家族や地域社会との良好な関係も重要だ。第二の人生をどう充実させたらよいか。シニア社員、定年退職者、地域で活動する人たちへの取材を通じ、定年後に待ち受ける「現実」を明らかにし、真に豊かに生きるためのヒントを提示する。

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