海賊の世界史 - 古代ギリシアから大航海時代、現代ソマリアまで (中公新書 2442)
- 中央公論新社 (2017年7月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121024428
作品紹介・あらすじ
古代ギリシアのヘロドトスは海賊たちを英雄とみなし、ローマのキケロは「人類の敵」と罵倒した。スペインとオスマン帝国が激突したレパントの海戦の主役は海賊であり、大英帝国を裏面から支えたのもカリブ海に跋扈するバッカニア海賊だった。19世紀、欧米の覇権主義で海賊は滅びたが、現代のソマリア海賊として甦る。キリスト教とイスラームの対立、力と正義の相克など、多様な視座で読み解く、もう一つの世界史。
感想・レビュー・書評
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どの章もとても面白かった。
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大学の授業の課題がきっかけで読んだが、海賊という側面からみる世界史は非常に興味深かった。
この一冊で海賊についての外観をまるっと理解できる良冊。
特に海賊黄金期の大航海時代がワクワクさせる。
丁度パイレーツオブカリビアンをも観ていたため、海賊の面白さにハマってしまった。
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歴史上では海賊=悪だけではなく、様々な形で海賊というものは存在した。
海賊という切り口で地中海周辺の世界史全体を振り返ることができる本。
古代が好き。 -
MJ4a
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世界史を概観しながらその中で海賊がどういう風に位置付けられるか、どのように歴史の流れに影響を与えたかといった分析。
古代ギリシャの力があることは聖なることだという英雄視から古代ローマのキケロの人類の敵論という認識の違いがある。強国か生まれて海洋秩序が整うと海賊は衰え、強国の衰亡と海洋秩序の乱れから海賊が跋扈するという歴史の繰り返し。イスラームやノルマン人、オスマントルコ、英国など、海賊行為と国家の結びつきも。西洋と北アフリカ諸領の関係と海賊の終焉は知らなかった。 -
自由で気ままな荒くれ者か、それとも「人類共通の敵」か? ヴァイキング、カリブの海賊、バルバリア海賊など、二千年にわたる通史
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海賊と聞くとならず者たちというイメージがあるけど、
パイレーツオブカリビアンやワンピースなどによって
愉快で楽しいイメージも付いてきた。
そんな海賊たちは実際にはどんなものだったのだろうと
思って読んでみたら、世界の歴史と深く関わっていて
侮れない連中だとわかった。
黒ひげエドワードティーチ、ハイルディン、ドレーク、
スレイマン、ウルージ、ボニーなど、
ワンピースのキャラクターの元ネタの名前が出てくると
ワクワクしてどんどん読めた。
世界史の勉強にもオススメ。 -
海賊の歴史について書かれてある。
ワンピースでお馴染みの名前がたくさん出てくるが、教科書的にサラっと記載されてるので頭になかなか入ってこない。。
アウトラインを知るには良いですが、もっと具体的に知りたい場合は他の本も読んでみるべきでしょう。 -
海賊の力が強まるのは政府の力が弱まったとき。政府が強いとき海賊は弱い。
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ワンピースにも出てくる名前があちこちに。
と、それはさておき、古代から現代までの海賊史。
やはり大航海時代が面白い。
以前に岩波文庫の海賊日誌みたいなのを読んだけど、マゼラン始め、海賊による日誌、もう少し読んでみたい。 -
東2法経図・開架 B1/5/2442/K