カジノの文化誌 (中公選書 5)

著者 :
制作 : 佐伯 英隆 
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 33
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121100054

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  • カジノゲームのルール、遊び方、マナーから、カジノに関する歴史、文化、経済、さらにはカジノ経営側の視点まで、幅広くカバーし、これ一冊さればカジノのすべてがわかるという書籍にすることを目指して執筆されている。日本におけるカジノ導入議論が本格化する前に出版されたこともあり、あまり日本への導入に関するメリット、デメリットのような話は出てこないが、カジノとは何かという根本を知るという点では、日本におけるカジノ導入を考えるうえで必読の書であると思われる。まさに「教養としてのカジノ」を知ることができる一冊である。
    人類社会では古来賭け事を悪事としながら、なぜ多くの人々が賭け事を好んできたのかについて、著者は、「賭けるという行為は、ヒトという種の知能の発達に伴う必然的な特性であり、それなくしては、ヒトの発達はあり得なかったから」と指摘しているが、至言であると思う。
    また、カジノには、「ラスベガス型」と「欧州型」があるとし、仮に日本にカジノを導入する場合には、「欧州型」のほうが適しているのではないかという指摘は、検討する価値のあるものだと感じた。

  • 3章・5章あたりが興味深かったです

著者プロフィール

1950年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、1974年通商産業省(現経済産業省)入省。シカゴ大学MBA。1990年カバメント・アフェアーズ及びM&Aの専門会社リンクアソシエイツ社を設立、代表取締役に就任し現在に至る。著書に『カジノの文化誌』(共著、中央公論新社)など。

「2015年 『ザ・カジノ・シティ ラスベガスを作り変えた知られざるホテル王の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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