日本人の価値観 - 世界ランキングを読み解く (中公選書 7)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121100078

感想・レビュー・書評

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  • この本は内容そのものの面白さと言うより、重要な見方に気付かせてくれる本だと思います。

    日本人としての価値観を色々な分野で世界ランキングの順位から類推していくという内容ですが、確かにそこで述べられていることは日本人なら「まあ、そういう国民性だよね」と納得できることばかりです。
    しかし、筆者が言いたいのはそこではなく、日本が世界の中でどんな位置にいるかをランキングから読み解くことで考え方や行動の幅を広げるべきではないかということだと思います。実際筆者は大学ゼミでもっと多くのランキングについてWeb上で公開していますし、そこから何を読み解きどう活かしていくかは読者がそれぞれやらなければなりません。大事なのはその見方に気付くことだ、ということがこの本の重要な部分だと思います。

    個人的に興味深かったのは、進化論を信じている日本人は90%ですが、これは調査対象の国の中ではトップだということです。つまり、「進化論?常識だよね」はただの日本人的感覚なのです。しかもこういう、進化か創造かという共存しない考え方についてはなおさら、常識というものの概念を一度疑う必要があると思います。その意味で、この本は非常に価値ある考え方を提唱していると思いました。

  • ISSP(国際社会調査プログラム)とWVS(世界価値観調査)の結果を元に、日本人の世論を他の国と比べる。
    驚きの内容は少ない。

  • データは正しいのかはよくわからんが

    進化論をアメリカ人の半分は信じていないとか
    2000年に原発の事故を想定していた人が30%とか

    びっくりする。

    テレビを信じすぎている国民なのがなさけない。

著者プロフィール

1968年東京都生まれ。明治大学国際日本学部教授・学部長、北ヨーロッパ学会理事、一般財団法人スウェーデン社会研究所代表理事・所長。東京大学法学部卒業、イギリス・ウォーリック大学国際研究学部博士課程修了。専門分野は公法学、北欧諸国を中心とした社会心理学。著書に『日本の若者はなぜ希望が持てないのか』『みんなの教育 スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』(共著)など

「2020年 『北欧諸国はなぜ幸福なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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