脱常識の家族づくり (中公新書ラクレ)

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著者 : 信田さよ子
  • 中央公論新社 (2001年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121500274

脱常識の家族づくり (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • 「常識」という固定観念から脱却し、
    新たな価値観を見出すきっかけになると思う。
    家族という枠組みに限らず、人間関係全般におきかえて考えられるところも多い。

  • 《家族愛、という名の隠れた支配》
    「愛する」「優しさ」「思いやり」という最強のワードを
    印籠のようにかざしながら、人を支配することがある。
    子供が親のお守りをしていることだって、ある。

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    ▼子供は親を理解しようとしている、親は…?

    『小さい頃からずっと、子どもは大人に食べさせてもらっている。お父さんやお母さんの言うことを聞いて、いい子をやっている。そして時にはお母さんを守ったり、お父さんを守ったりして、成長していく。わがままを言ったり、自分に従わせようとして「子ども」のようにふるまうのは、実は大人のほうなのです。親を守り、親を支える「大人」であるのは、逆に子どものほうじゃないでしょうか。』

    『男の人は、結婚してはじめて、自分の言うことを聞いてくれる人に出会うのです。妻に対して、「子ども」になれる…………夫婦関係が母子みたいになってしまう。小さい頃からずっと親を支えてきて、結婚してようやく「子どもになれる」というのが、日本の男の姿です。女のほうは、「やっかいな亭主だなあ。まるで子どもみたい」と思っている。』

    『じゃあ女の人はいつ「子どもになれる」のか。出産によって、はじめて自分を必要としてくれて、自分の言うことを聞いてくれて、自分のことをわかってくれる存在に会うわけですから。そのときはじめて「子ども」になれるんです。自分の子どもに対して母親のほうが「子ども」になる。つまり自分の産んだ存在に対して、母親は好き放題できる。そういうこと考えてくると、今までの、大人になって、子どもを産んで、子どもを愛して、子どもを育ててというのは、建前はそうだけど、実像はどうだったか。子どもを産んで母親になった人は、はじめて「おかあさんがいないと生きていけないわ」という人ができ、自分のことをわかろうとしてくれ。自分の愚痴も聞いてくれ、という存在を手に入れるわけです。』

    『「親こそがいちばん子どもを理解している」。これとんでもありません。それどころか子どもこそが親を理解しているのです。子どもほど親をわかっている存在はないと思います。だって親を理解していないと、子どもは生きていけないのです。なぜなら親がどんな人かわかっていないと、親の期待にはそえませんから。親の期待にそうことなく子どもは生きていけないこともあるのです。だから子どもはしょっちゅう、「うちの親はどうしてこうなんだろう、どんな人なんだろう」と一生懸命考えています。親は子どものことを、そんなふうに考えません。健康であって早く身長が伸びて、偏差値が上がって、ピアノやサッカーがうまくなればいい、と親は思っているわけです。だけど子どもは「うちのお父さんはなんであんなに怒るんだろう」とか「うちのお母さんはなんでいつも泣いているんだろう」ということをしょっちゅう考えています。生きるためにそうしているのです。まさに子どもは「生存を賭けて」親を理解しようとしているのです。生きていてくれさえすればいいという一見美しい親の願いは、時としてこのように子どもへの理解への怠慢、思い込み、無理解につながっていきます。』

    『(中略)…このように、社会が変貌していく時、いちばん敏感に察知するのは子どもです。(中略)なぜ、子どもが一番最初に気付くのか。そては、子どもは感受性が鋭いし、支配関係の末端にいる存在だからです。それを弱者ということもできます。末端にいる人が一番よくわかります。中心にいる人には見えません。なぜなら、弱者ほど変化への適応を要求されるからです。』(信田さよ子:著 / 脱常識の家族づくり / 〜P15)

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  • 10JUN2009 借りた
    4JUN2009 1番目  T予約
    2JUN2009 1番目/3冊

  • 当たり前と思われていた常識を疑ってみるきっかけにどぞ。

  • 家族の「現場」を見ているひとじゃないと、こういうことは言えないよな。家族の「現場」に立ち会わない無責任な「父親」に限って、「父権の復活」とかほざきやがる。自分の家族にコミットしないくせに復活もくそもあるかいな。

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脱常識の家族づくり (中公新書ラクレ)はこんな本です

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