高校卒海外一直線: エリート高校生の頭脳流出 (中公新書ラクレ 69)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121500694

作品紹介・あらすじ

東大・京大に合格する実力を持つトップ層が海外進学を選び始めた。二番手私学や留学ビジネスがこの動きをとらえ、「開成・灘」の序列逆転を目論む。「知の卵」たちとのEメール対話も必読。

感想・レビュー・書評

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  • 東大・京大に進学する能力のある学生の中で、海外の大学進学を目指す層が増大しつつあるという仮定のもと、具体的な進学者あるいは帰国子女からリサーチをした結果や進学元の高校のインタビューをまとめたもの。あまりにも数が少ない例を一般化しすぎるきらいがあり、表題のような頭脳流出とまで言えるかは微妙だが、個々の事例自体は興味深い。ただし、2002年刊行なので、現状との乖離がないのかは疑問がある。

  • [ 内容 ]
    東大・京大に合格する実力を持つトップ層が海外進学を選び始めた。
    二番手私学や留学ビジネスがこの動きをとらえ、「開成・灘」の序列逆転を目論む。
    「知の卵」たちとのEメール対話も必読。

    [ 目次 ]
    第1部 “トップ層”が動き始めた(「この流れは本物だ」 「開成・灘…」の序列が崩壊する時 舵を切った公立校-教育改革とエリート復活論 ほか)
    第2部 「選択する」ということ(ポスト戦後日本の留学現象1945‐2002 「自己選択の時代」の進路・進学意識 あえて海外生活の「厳しさ」に挑む ほか)
    第3部 「Eメールアンケート」私はこうして海外の大学を選びました。(あっけらかんとしたすがすがしさ 私たちも大人を採点しています ここが変だよ!ニッポンの教育 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • まさかの浦和高校が取り上げられている。

  • 自分はこういうの好きです。留学の話です。

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著者プロフィール

1954年東京生まれ。京都大学卒業後、現在国語専門塾鶏鳴学園塾長。国語教育、作文教育の研究を独自に続ける傍ら、90年代から進められている教育改革についての批評活動をした。教育改革についての著作は、『高校卒海外一直線』(2002年中公新書ラクレ)、『徹底検証・大学法人化』(2004年中公新書ラクレ)、『大学入試の戦後史』(2007年中公新書ラクレ)、『被災大学は何をしてきたか』(2014年中公新書ラクレ)。編著に『論争・学力崩壊』(2001年中公新書ラクレ)、共著に『研究不正と国立大学法人化の影』(2012年社会評論社)などがある。国語教育では、『脱マニュアル小論文』(2006年大修館書店)、『「聞き書き」の力-表現指導の理論と実践』(2016年大修館書店)、『日本語論理トレーニング』(2009年講談社現代新書)がある。こうした活動の根底にあるのがヘーゲル哲学の研究である。30歳代の10年間を牧野紀之氏のもとでヘーゲル哲学研究に没頭し、その発展の立場を獲得することをテーマとしてその後も研鑽してきた。その成果として、『ヘーゲル哲学の読み方』(2020年社会評論社)がある。

「2022年 『現代に生きるマルクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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