ホームレス人生講座 (中公新書ラクレ)

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著者 : 風樹茂
  • 中央公論新社 (2002年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121500700

ホームレス人生講座 (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • 筆者が8人?(くらい)のホームレスに取材したルポルタージュ。ホームレスたちの半生が書かれていて、ホームレスになる前はどうだったのか、何を考えたのかなどがよく分かる。

    筆者はホームレスになる人の共通点として「縁」を失ったことを挙げていた。家族との縁、会社との縁、友達との縁……。
    そういう縁があれば、生活がままならなくなったとき助けてもらえるが、家族がいない、頼れる友達がいない、事情があって家に帰りづらいなどあると、救いの手も望めなくなってしまう。

    今まで漠然としか考えたことのなかったホームレスとしての生活というものがよく分かったし、ひとくちに「ホームレス」と言ってもいろいろな人がいることがわかった。

  • 普段あまり考えもしない「縁」の大切さが深く身に染みて伝わってくる。
    ホームレスになる理由は人それぞれにある。ここではそのホームレスとして生活する人たちをいくつか紹介している。中には東大大学院を卒業した人なども。
    多くに共通するのが、孤独であるということ。それはつまり頼るべき人、戻るべき場所が無いということを意味する。それはまた「無縁」という言葉にも置き換えられる。地縁、血縁、宗教縁、婚姻縁など社会との縁が切れ無縁無一文になったとき、多くの人はホームレスになるという。それでも、若いうちや働くうちは会社との関係があるが、その縁すら失えば誰もがホームレスへの道を辿る可能性だってある。
    不況で多くの人が仕事を失う時代、無縁の人々は簡単にホームレスになり、そして将来、その増加が日本列島を覆うことにもなるだろう。
    無縁社会という言葉が広がる今、「縁」の希薄化こそがホームレスへの一歩となる。ホームレスでも自由に楽しく生きている人もいるかもしれない。しかし大半は未来への希望すら失いながら、苦しい現実を生きている。
    幸か不幸か私たちは今、その傍観者に過ぎないが、それは決して他人事の話でもないような気がしている。

  • 「縁(えん)」が希薄になり、「存在」が透明になるに従って、ホームレス曲線は右上がりになる・・・・と要約できそう。
    ホームレスは決して居心地のいいものではない。
    だから抜け出る必要もある。だが地縁、血縁を断たれたものは結局、吹きだまってしまうのかもしれない。

  • おもしろかったです。
    ホームレスにもいろんな人がいて、色んな考えかた暮らしがあるんだなって。
    ホームレスは最初はホームレスではなく、またホームレスを辞めることもできるということも意外だった。

    ある意味人生の参考書になるかも?!

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