英語を子どもに教えるな (中公新書ラクレ)

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著者 : 市川力
  • 中央公論新社 (2004年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121501202

英語を子どもに教えるな (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • 著者は語学塾での指導経験により、日本語も英語も身につかない帰国生の指導経験を持つ。米国と日本とでは教育法方が異なっている。米国では自分を主張できない、良好なコミュニケーションが取れない子どもは、カウンセリングの対象となる。原因にはネガティブなものとポジティブなものがあるようだ。
    日本国内では、バイリンガルを目指すために幼児教育、インターナショナルスクールへの入学をする子達がいるが、これも同様。しかも、お金がかかる。
    英語を話す、というだけではだめなのである。自分を主張でき、国際感覚をはぐくむことが求められる。


    親が留意すべき10のポイント
    1学習の開始時期にこだわるな
    2脳の世界は謎だらけ、教材・教授法に惑わされるな
    3親子の「対話の質」を高めよう
    4「聞く力」「質問する力」を鍛えよう
    5「読み聞かせ」で「聞く力」「読む力」を養おう
    6子どもの「感性」を磨こう
    7子どもの「選択力」を育もう
    8子どもの「リサーチ力」を高めよう
    9外国人との「生きた交流」を体験させよう
    10英語力は一生かけて身につけるものと覚悟する
    米国教育の戦争記述
    sneak attack on Pearl Harbar
    原爆についても本土決戦の回避、戦争終結の早期化の利点とする。

  • 繰り返し大事だとされているのは、まずは論理的な思考能力を高めることで、母語を粗末にしてはいけないということ。

    これには全く同意。
    大抵の人はすでに同じように考えていて、真新しいことではないのでは...。

    この本が面白いのは第一章だけ。
    ここだけは著者が自分の経験に基づいて、自分の言葉で語っている。

    他の章は、何かの引用だらけでつまらなかった。
    この本に期待したことは、本の帯にある在米13年間塾講師として著者が実際に見てきた海外駐在員の子女の英語上達のプロセスや異文化で直面した問題であって行政の施策だのその他の学術書の引用、引用、引用はまったく期待していなかった。

    一生懸命調べたんだろうけど、彼の経験からもっと論を作って一冊の本にまとめたほうが良かったと思った。

  • これは面白かったですね~。自分も子供に対する英語教育慎重派なんですが、かといって全くダメと思っている訳でもなく…みたいな、微妙なニュアンスが、この本の中で言語化されて、自分的にも随分腑に落ちました。なるほど。加えて、英語教育のみならず、子育て全般に敷衍して当て嵌められる内容も多く、反省や励みになることもしばしば。直接的に子育てをうたった本より、よほどためになりました。

  • 簡単にとか楽しんでとかで身につくものではない英語は。とても納得。

  • こ、これは… 子どもに早い時期から英語を学ばせようという親御さん、そして現地で子育てをする駐在員必読です。
    市川さんの説く内容は、理屈じゃなく、ご自身が実際にアメリカで日本人のお子さん向けの塾を開き、1000人以上のお子さんの「実例」を見てきたことがベースにあるだけに説得力があります。

    帯には「早期教育は、英語も母語もダメにする」とありますが、「必ず」ダメにするということではなく、「安易に行うと」ダメにする、という意味です。内容的には。

    では、ダメにしないためにはどういう意識・行動(親の接し方、言語環境の与え方)が必要か?についても説かれており、私自身子どもの英語教育についてはまさに悩みどころなだけに、大いに考えさせられました。

    そういう意味で、書名も正確に言えば、『英語を子どもに「安易に」教えるな』となります。
    ごく一言で言えば、学校任せ、環境任せにすると「必ず」失敗します。親の関わり方がとても大切です、そして、それはとてもシンドいことを親も覚悟しなければなりません、ということになるかと思います。

  • バイリンガルの定義は曖昧であり、かつ、二言語を母語レベルで操れるレベルになるには、相当に険しい道のりを経なければならない。私は、日本人が皆そうなる必要性などないと思うが、著者の言う「遊び場英語」レベルの英語力も付かない現状の学校英語教育を補う意味で、早期英語教育のアプローチの幾つかは有効だと信じたい。

  • 「英語を『教わろう』と思っているうちは、英語が使えるようにはならない。」
    という著者。
    私はかつて英語が苦手で、「教わろう」という気持ちで勉強していた時期が長かったです。その結果、やっぱり英語が苦手なまま。
    その後英語は使ってこそ伸びるものだということを経験し、著者の言うことに深くうなずけます。
    とても気になったタイトルに、自然に手が伸びたこの本でした。

    アメブロにもこの本について、いろいろ書いています。
    http://ameblo.jp/waremoko-tadoku/entry-11115800342.html

  • アメリカで日本人向け塾をしていた人の本(確か)
    海外行けばバイリンガルになれるとか、インターナショナルスクール行けば・・・
    と思っている事に対して、実例込みでそんなに簡単になれるもんじゃ無いと言う事と、して失敗例、成功例を挙げている。
    子どもの教育について考えさせてくれる良い本だったと思う。
    英語聞かせるのは程ほどにして、先に母語での抽象思考を身に着けていただこう。

  • 英語の早期学習が盛んになる昨今に警告!
    大切な子供が将来苦労しないために
    英語を学習させる?
    どんな人間に育ってほしいのか、そのために
    必要なことに時間をかけているのか?
    情報化社会で流されてしまい、気づかないこと
    に気づかされる一冊。
    子供への読み聞かせの大切さ、日本語で論理的に話すことの大切さ
    を知ることができる。

  • [ 内容 ]
    英語も日本語も身に付かない「帰国生」を数多く指導した経験をふまえ、著者は早期教育の現場をルポし、警鐘を鳴らす。
    国際社会を生き抜くために必要な力を問い、それを養う方策を提案。

    [ 目次 ]
    第1章 在米日本人子女と過ごした一三年
    第2章 セミリンガル化する子どもたち―母語喪失の危機
    第3章 バイリンガル幻想を検証する
    第4章 日本で進む早期英語教育の実態
    第5章 外国人との「対決」が育む国際感覚
    終章 親が留意すべき10のポイント

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ラボとは全く関係のない方の声。
    でもラボ的な考えが合ってると、
    また思考を整理できました。

    勝手にラボママ必読にします

  • 英語を「安易に」子どもに教えるな、という主張。



    早期英語教育に対する幻想を打ち壊す一冊。

    語学習得のむずかしさを改めて感じた。


    現代の早期英語教育に警鐘を鳴らすとともに、
    理想的な教育法を提示してくれる☆

    批判するだけじゃなく、細かく提案をしているところがイイ。

  •  この本を読んで,これまでいろいろ誤解していたなあ,と反省しています。
     これまでも安易に子どもに英語を教えるより,日本語をきちんとして,と訴えてきました。とにかく自分の国語を大切にすることだと。英語を話せると確かにかっこいいし,外国人と話をして得をすることもあるでしょう。しかし,それよりも中身が大切だよ,と。

     でも,この本では,それだけではない面を見ました。たぶん多くの人はぼくと同じように誤解をしているのではないでしょうか。


    ● わが子に英語を習わせたいと考える親のほとんどが、自分が英語嫌いになったり、英語力を身につけられなかったりした原因は、自分の受けた学校英語教育にあったと考え、さらに、乳幼児期から英語を教わらなかったために、自然に英語力を獲得する機会を逸したと悔やんでいるのではないだろうか。

    ( はい,ぼくはそのように悔やんでいるところがありましたね。ただ,子どもができなかったから,それで子どもに英語を,とはいかなかったけど,いたらたぶん考えたでしょう )

    ● しかし、ここに「甘い幻想」が生まれる素地があることに気づかなければならない。たとえ母語とともに外国語を学習する能力が子どもに潜在的に備わっているとしても、「動機づけ」「適切な環境」「適切な方法」のすべてがそろっていなければ、バイリンガルとして育たないという認識が抜け落ちている。

    ( はい,抜け落ちていましたね。もっと簡単なものだと思っていました)

    ● 私は、アメリカで育った日本人駐在員の子どもたちとの関わりを通じて、英語環境の中にどっぷりつかることで、ネイティヴ並みの発音で日常会話はできるようになっても、なかなか十分な読み書き能力は身につかない、母語である日本語の力を育てるのが難しい、母語喪失のりスクを負ってまで獲得した英会話の力も日本に帰国して使う機会がなければみるみるうちに失われていく、といった事例に数多く接してきた。この経験から、いくら早い年齢から子どもに英語を教えたとしても、並大抵のことでは、母語・外国語ともに、「話しことば」だけでなく、「書きことば」でも優れた能力を発揮できる、バランスのとれたバイリンガルにはなれないことを痛感した。

    ( バイリンガルって大変なことなんだなあ,とつくづく思います。 英語だけでなく母語の日本語も難しい )

    ● 日常会話レベルを超えて英語を使いこなすようになるためには、ある時期にー定期間英語漬けになって相当の訓練をしなければならない。と同時に、言語の違いに関係なく、論理的に物事をとらえる力、相手にわかるようにきちんと説明する能力、そして説明に値する内容のすべてを備えていなければ、高度な語学力は身につかない。英語を使って読み、書き、聞き、話せるようになるためには、単に子どもの時から始めれば済むわけではなく、英語自体の訓練以上に、思考力を高めることと伝えたい内容を持つことが大切であることを、私はアメリカで英語を身につけた日本駐在員の子どもたちに教えられた。

    ( 「思考力を高めることと伝えたい内容を持つことが大切であること」については,そう思っていました。しかし,こんなにきびしいとは思わなかった )

    ● 「僕のことを帰国生だとわかると、僕の人格なんてまったく消えちゃうんですよ。帰国生だから英語がしゃべれるんだね。帰国生だとアメリカ人の友だちもいっぱいいるでしょう。帰国生は入試で優遇されるからラッキーだよね。自分の意見をはっきり言うなんてさすが帰国生だよね。すべてがこんな感じです。帰国生という環境に偶然生まれたことで、僕の人生が決まったとみんな思いたいんでしょうね」


    ( ぼくもそのような傾向がありますね。帰国生に知り合いはいないけど,外国に住んでいた人は数人知っています。... 続きを読む

  • グローバル社会の到来によって、子を持つ親は自分の子どもをバイリンガルに育てたいと考えるようになった。しかし、現実にはバイリンガルではなくセミリンガルのレベルの言語しか身につけていない子どもに育つという悲しい現実が待っていた。どうすればバイリンガルの子どもが育つのか?バイリンガルに育った子ども自身の苦労と親の固い決意を綴った本。
    大切なのは中身である!改めて私に英語を勉強する気を無くさせた。日本語だったらいくらでも語ってやる☆☆

  • 母国語の日本語自体が怪しくなっている昨今、子供の時代に母国語を徹底的に叩き込むほうが先。語学産業が喜ぶだけで、子供には何の役にも立たないどころか、弊害だけが残る。本書の通りです。
    バイリンガルにするならともかく、ツールとしての英語なら中学以降で充分だと私も思います。

  • 自分がリードをとって☆英語でもこそだて☆として進めていくには、ある意味危険な部分も常に忘れずにいたい。手元において読んでます。

  • 海外に住むだけで、国際感覚は身につくわけではないということがよくわかった。これは、自分が子供を育てるときにまた読んでみたい本。特に、最後のわが子の英語力育成計画というものは参考になりそう。ちなみに今の時期、18〜22歳頃はいちばん英語学習にお金をかけるべき時期らしく、個人レッスンや留学体験をしてみるのがいいようだ。また、英語で発信する中身として、専門知識を身につけるのも大事らしい。

  • 英語は小さいときから学んだ方がいいと思っていた私はガツーんときました。
    誤解しないで欲しい。英語がだめだと言う本じゃありません。英語を教える前に読んで欲しい1冊です。その中に本の読み聞かせはいいと書いてあります。関心のある方は是非読んでください。

  • 今井先生おすすめ。
    面白かったけど、深みに欠ける。

  • 早期英語教育が流行っていますが、
    かくいう私も教材ほしい病にかかったひとり。
    でもこの本を読んで、何が大切かを
    再認識させられました。
    すべての英語育児ママに。

  • 早期英語教育がはやっているけれど、ホンモノのバイリンガルを育てるのはそんなに簡単なことじゃないんだというのがよくわかりました。私個人も、昔から英語に親しむように教育され、結果がたいしたことないのでわかってはいましたが・・・。自分の英語に悩む人、子育てしてる人が読むといい本です。

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  • タイトルに興味を持ち読んでみました。内容は英語育児を完全否定しているものではありません。終章には英語育児をしている親に向けての前向きなアドバイスもあります。母国語の大切さ、改めて考えさせられました。加熱する英語育児を違う角度から見て書かれているので、考えさせられる事が多々ありました。

  • 海外にこれから行くという家族に1冊プレゼントしたい本です。バイリンガルにしたいと安易に英語に触れさせる人が増えているようですが、その危険性を帰国子女を通して訴える1冊。私の言いたかったことをすべて言葉にしてくれたといえるような本。

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