文科省が英語を壊す (中公新書ラクレ)

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著者 : 茂木弘道
  • 中央公論新社 (2004年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121501486

文科省が英語を壊す (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • 私は英語教育がとても狭い空間で右往左往しているように感じてた。
    その理由が少しわかった気がする。

  • 英語は日本人にとってほとんど必要がない。日本語が出来るというだけで大きなアドバンテージがある。英語は日本の場合は趣味程度のものでしかない。それでもなおかつ英語を学校で教えようとするなら、時間に見合った有意義なものにする必要がある。それは中学生からでも十分で、小学生の頃から英語を学校で教える意味はほとんどないばかりか、有害なことの方が大きいだろう。小学、中学のうちはむしろ英語なんかよりも日本語のあるいは言語のリテラシーを育てることに注力すべきだ。

  • 学校は、更に自ら発展させてゆくための、基礎能力を養う場である。学校へ行き通したのに英語がペラペラじゃないと不平を言うのは、美術の授業を一度も欠席しなかったのに芸術家になれないじゃないか、と言うに等しい。

  •  会話重視、小学校英語導入を徹底的に批判し、受験英語の有益性を主張するもの。様々な文献やデータ、著者の行った公演等のアンケートから、主張を裏付ける。
     著者は言語学や言語教育、言語習得の専門家というわけではないようで、臨界期や言語喪失に関する理解が断片的でしかない印象を受ける。例えば、帰国子女が英語に触れていた時間と、小学校で英語の授業を行った場合の時間を比べて、帰国子女も英語を忘れてしまうのだから、小学校でちょっとやそっとやったくらいで英語が覚えられるわけない、という議論(p.51)は、結果はその通りだが、理由付けが無茶だと思う。他にも感情的な記述や、著者自身の成果をたらたらと述べるくだりなどが、気に入らなかった。
     上記のような難点はさておき、主張の内容自体はまったく賛成できるものだった。「英語に対する三つの錯覚」は、概ね理解できる内容だし(経済が云々といった理由付けはよく分からないけど)、受験英語がいかに役立つか、文法がいかに重要か、小学校で英語をやることがいかに無駄か、など、今更言うべくもなく当たり前のことだとおれは思っている。参考文献として鈴木孝夫や斎藤兆史、渡部昇一などの専門家の文献に立脚する部分も多いので、主張そのものはまともだと思う。(10/11/01)

  • [ 内容 ]
    アジアで最下位(TOEFL成績)に転落した原因はゆとり教育にあり。
    小学校での英語教育も、過剰な期待を国民に抱かせるなら、それは国際的な詐欺だ。
    むしろ受験英語を再評価しよう。

    [ 目次 ]
    第1章 英語力低下の実態と英語教育改革
    第2章 英語に対する三つの錯覚
    第3章 求められている英語力
    第4章 使える英語への道
    第5章 受験英語の意味と役立つ証明
    第6章 ポスト受験英語

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    [ 参考となる書評 ]

  • 英語が出来ないのを文科省のせいにしない。日本経済が悪いのも英語力には何の関係もない。

  • 受験英語は役に立たないー小学校から「たのしいえいかいわ」をーみたいな世論に流されず、日本の英語教育の背景と課題を再認識させてくれる本。英語で会話できる人と出会いやすい外国の英語教育と外国人にめったに会わない日本での英語教育は一緒に語れないことが分かりやすく解説されている。会話の機会が少ない日本ではやはり「読み・書き」が大切で会話偏重の教育はどれも中途半端になってしまうことを考えさせられた。

  • これも英語早期教育不要論。山田氏の本もそうだが、小さいうちから、あるいは、なんとなく対象言語に触れていれば第2言語は身につく、という俗論に鉄槌の本である。問題は、役人や政治かもそれを信じていることだ。これらの人たちは、他言語に真剣に取り組んだことがないのか、対象言語に漠然と触れるだけでそれを身につけられる天才であるのかのいずれかだろう。
    ちなみに、ハングル講座の小倉紀蔵氏もNHK講座だけで、韓国語ができるようになるわけない、と週刊誌の対談で言っていた。あたりまえですな。【051008追記】三森ゆりか『外国語を身につけるための日本語レッスン』を読むと、いかに母語による論理的思考の訓練が大切かわかる。非母語(私にとっての中国語や英語など)を話していて、もっとも言葉にしにくいのは、あいまいな内容だ。しかし、よくわかっていること、内容が整理されていることは、非母語でも言語化しやすい。まずは、自分の考えていること、自分の感情などを、母語で言語化することが大切だろう。中島さんの『「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの』も、そういう意味では、非常に役に立つ本だ。ハンバーガー英語を小学生のときにいくらやっても、意味がないのだ。

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