進化しすぎた日本人 (中公新書ラクレ)

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著者 : 杉山幸丸
  • 中央公論新社 (2005年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121501912

進化しすぎた日本人 (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

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  • 本のタイトルと内容に齟齬がある。猿の例では人間はわからないとしても、以下の点、考えされられる。
    ◯人類誕生500万年、世代で言えば17万世代(一世代30年として)、最近100年以外、ほとんどが採取・狩猟生活で人間は飢え、食えなかったということ。
    ◯65キロの人間の脳は1300グラム(2%)、摂取カロリー1400キロの20%を脳が使っている。
    ◯コミュニケーションとは相手の反応を確かめながら、受信発信する行為。一方的な発信の積み重ねであるSNSはコミュニケーションとは言えない。

  • やっと日本の人口爆発が終了しそう。
    各学年で100万人は適切な人口構成。

  • 本を読まない人たちにも訴えたい、そんな思いがあってちょっと思い切ったタイトルにした、と著者はあとがきで書かれています。内容についても、理論的な細かいところはとりあえずわきにおき、なるべく読みやすい文章を心がけたとのこと。たしかにそのとおり。ちょっと荒削りな議論が多いかなあとは思いましたが、非常に読みやすく、内容も具体的でわかりやすいものでした。著者はサルの研究者です。長年サルを研究しながら、人間について感じてきたこと、特に最近私立大学で教鞭をとるようになって感じてきたことをもとに書かれています。本書の中に、家族あるいは子育てが隔離されているという議論が出てきます。核家族化・少子化のため多年齢の子どもたちが入り乱れて遊ぶ光景が見られなくなったというものです。しかし私の認識は違います。うちの近所はぜんぜん違います。新しく建った25軒の家の中に住んでいますが、そのうち小学生前後の子どもがいる家庭が15軒。まだ赤ちゃんだけというところが5軒。さらに3人兄弟が8軒もあります。子どもたちは日々入り乱れて追いかけっこをしています。時には大人も紛れ込んで。祖父母と同居という家庭こそありませんが、それはもう毎日にぎやかなものです。そんな中で子どもたちは強くなっていくのだろうと思います。地域による差が大きいのでしょう。終わりのほうに出てくる、便利なことは本当に良いことなのか。少しは我慢することもおぼえる必要があるのでは・・・という議論には大賛成です。

  •  著者は「チンパンジー」の有名な研究者で、著作も数多く、それらの「チンパンジー」の研究と考察は、黎明期のヒト社会の社会構造を考察するうえでも多くの発見と示唆に満ちていると思っていたが、本書にはあまり感心しなかった。
     本書は「サル」と「ヒト」とを比較しながら、多面的な考察をしているのだが、その扱っている考察には、あまり一貫性も計画性も感じられない。
     「絶滅に向かう日本人」では、少子化の問題を大きな課題として取り上げているが、その内容は社会学的考察のレベルに達しているとは思えない。
     その中で、「サル」の「子離れ」と「就巣性」を取り上げているが、「サル」の研究結果に面白さはあるものの、それを現在の人間の抱える問題と直接結びつけるにはちょっと飛躍がありすぎるようにも思えた。
     「サルの中の人間性」も、「サル」の研究としては興味深いものではあるが、その結果と人間とを比較し、すぐに結論に結びつけることは、座談としては面白いが、学問の研究としては安易すぎはしないだろうか。
     やはり、著者は偉大な「サル」の研究者なのだと思う。「サル」の社会研究を、無理に人間社会と結びつけた社会学には手を出さない方が良いのではないかと思う。
     本書は残念な本であると思う。

  • [ 内容 ]
    若者の「ポイ捨て」はなぜ?
    親が子離れできなくなったワケは?
    現代人の奇異な振る舞いの数々も、生物学の観点から見れば必然だった。
    サル学の第一人者が説く「人間らしさ」回復術。

    [ 目次 ]
    第1部 絶滅に向かう日本人(生物進化が示す競争の実態―子孫を残すことこそ生物の使命である;暴走する少産多保護―小さな「きょうだいサイズ」は自立不全を招く ほか)
    第2部 サルの中の人間性(集団生活で社会性を学ぶ―群れて知る生き方のテクニック;資源争奪の中でもリーダー論―自然に養われるリーダーシップとフォロワーシップ ほか)
    第3部 清潔病と自己ペット化(貧乏時代を忘れた末の生活習慣病と清潔病―私たちの体には人類五〇〇万年の歴史が刻み込まれている;ポイ捨て文化の必然―高密度の人口が作った新しい難題 ほか)
    第4部 われわれの心は人間らしさを取り戻せるか(一夫一妻社会の成立―対等になったのなら同等の責任を負わなければならない;知能の発達は社会生活から始まる―人間形成は物作りより社会性が大事 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 生物学の知見からの日本人論。サルやその他の動物に関する一つ一つの研究成果や知見は非常に興味深く面白いのだが、そこから導かれる日本人や日本社会に対する考察が自分には薄っぺらく感じた。論理的な説得力や鋭い洞察も感じられなかった。ただ、最初にも書いたが動物の社会性や繁殖、遺伝子に関する話は面白いのでそこに着目するなら楽しめると思います。

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進化しすぎた日本人 (中公新書ラクレ)の作品紹介

若者の「ポイ捨て」はなぜ?親が子離れできなくなったワケは?現代人の奇異な振る舞いの数々も、生物学の観点から見れば必然だった。サル学の第一人者が説く「人間らしさ」回復術。

進化しすぎた日本人 (中公新書ラクレ)はこんな本です

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