日本のニート・世界のフリーター―欧米の経験に学ぶ (中公新書ラクレ)

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著者 : 白川一郎
  • 中央公論新社 (2005年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121501974

日本のニート・世界のフリーター―欧米の経験に学ぶ (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

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  • 若年者の雇用問題は難しい。結局、経済成長期やバブル期の雇用の良かった時代をスタンダードに考えて、ないものねだりになりがちな議論だからである。

     理想形がないと始まらないが、時代にミスマッチでも意味がない。認識の隔たりのマッチングが肝要であると思う。


     政府の手厚い保護をしても、それに甘える体質がついてしまうし、そもそも官主導の教育とか身にならなさそう。

     かといって、民間に負担させても到底解決しそうにない。流動的な就職形態になって、経験のある転職組のほうが雇用するインセンティヴが働く。グローバル化に伴って、やる気と低賃金で働いてくれる外人労働者のほうが雇用のインセンティヴが働く。

     オランダの若年者雇用をおすすめしてる。
    ●パートタイム労働者の均等雇用
     パートタイムと正規雇用の違いは、労働時間がパ<正という違いだけで、時間給の均等、福利厚生の均等が徹底される。この結果、女性の労働進出や労働の分配が高まった。
     これはすごいけど、労働インセンティヴが落ちるな。よっぽど国が経済的にヤバくなったらできる政策かな。まだ日本には早い。

  • 世界の若者労働者に対する色々な状況・背景が少し理解できた

  • [ 内容 ]
    欧米先進国は二十年以上、若年雇用問題に取り組んできた。
    本書は英国のニューディール、ドイツのデュアルシステム、オランダのパート対策等の成功例・失敗例を検証し、教訓を導き出す。

    [ 目次 ]
    第1章 苦闘する世界の若者(苦境に立つ先進諸国の若者たち 若年雇用悪化の背景 高失業率と共存する欧米諸国 先進諸国における若年雇用政策の特徴)
    第2章 先進諸国における若年雇用政策(英国 フランス ドイツ)
    第3章 日本の若年雇用の何が問題なのか(若年雇用の実態 若年層における構造的失業率の上昇 非正規雇用への「ヒステレシス効果」とは?)
    第4章 変革を迫られる日本の教育・訓練システム(若年雇用政策不在の日本 構造的失業率の上昇への対応 パートタイム労働者に対する均等条件の確保 教育・訓練制度の問題点 遅れている供給側の対応 セーフティネットの必要性)

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • この本は、エコノミストによる政策的な観点から
    日本のニート問題に向き合った本です。
    世界では若年労働問題に関してどのような対策を打っているのか?
    日本のどのような部分が問題なのか?
    感情論になることなく、とても客観的に多様なデータを用いて論理を展開しています。

    『高校卒業して就職も進学もしない人は全体の一割

    大学卒業して就職も進学もしない人は全体の二割』

    これだけの人数が明確な意思を持って無所属・・・

    すると、新卒以外は劣悪な採用状況を考えると
    年間約10万人くらいニートやパラサイトやらフリーターが
    増え続けるってことですね,恐ろしい。

  • 図書館で借りた。

    日本以外の先進国でも若年者の雇用が悪化している、その原因や各国の対策は何か、をまとめてある。それを受けて日本への提言もしている。

    大学へ行くことは労働しない若年者となること、という見方があることを知り新鮮に感じた。
    言われてみればその通りだが、気づかなかった。

    労働時間が短い、という違いしかないパートタイムが何故日本には存在しないのかが分からない。時給そのものや福利厚生にも差がつくのはフェアではないと思ってしまう。

  • この本を読んでわかったことが1つありました。それは同じ先進国であるイギリス、ドイツ、オランダと比べて日本は労働や雇用にたいしてはとても遅れをとっていることを知りました。日本と同じで遅れているイタリア、フランスこの先進国でありながらもなぜこう違いが出るのかを疑問に持ちました。
    それは各国々政策や景気などいろいろなことが関係しているのがわかりました。
    雇用対策に成功してる国はやはりイギリスのニューディール政策があります。この政策は中学、高校でも勉強するぐらいの有名です。このように成功した国は理由がちゃんとあると思いました。日本は世界で有名な雇用対策などはなかったと思います。日本も世界で有名になるくらいの政策を見出すことができれば日本の雇用問題とかも心配がなくなるんではないかと思うし、そのためにイギリスや成功した先進国から学ぶことも多いんだと知りました。

  • 世界の先進諸国の若者に対する教育・雇用の事情・政策を端的にまとめたもの。表題のフリーターなる存在が先進諸国にあふれている現状をうれいているわけではなく、淡々と各国事情をまとめている。

  • フリーターやニートとは果たして日本だけの問題なのか?世界のフリーターの実態調査と、各国の対策について書かれています。興味深く読めました。世界では実際にどのようなフリーター推移があって、どのような若年雇用対策が行われているのか、そして、それはどのような問題点があって、どのような結果が出ているか、かなり端的にしかししっかりした分析の基書かれています。日本がすべき若年雇用対策の参考になるのではないでしょうか。

  • ゼミのパワポ作りで参考文献として読みました。先進諸国の若年雇用対策を引き合いにだして、日本のそれの問題点と今後の展望を指南する書。先進諸国の教育、雇用政策についての知識を得るには最適だと思います。ただ、日本の政策提言としては物足りない印象を受けました。

  • 世界の若者の雇用政策についてわかりやすくまとめて比較してあり、非常に理解が深まった。タイトルが「日本のニート・世界のフリーター」だが、ニートやフリーターの実態について書かれたものではなく、特に「世界のフリーター」については何も書かれておらず、本文中には"日本社会特有の現象であるフリーター"との表現があり、タイトルは必ずしも内容を表していない。最近のこの手の本でよくあることであるが。

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日本のニート・世界のフリーター―欧米の経験に学ぶ (中公新書ラクレ)の作品紹介

欧米先進国は二十年以上、若年雇用問題に取り組んできた。本書は英国のニューディール、ドイツのデュアルシステム、オランダのパート対策等の成功例・失敗例を検証し、教訓を導き出す。

日本のニート・世界のフリーター―欧米の経験に学ぶ (中公新書ラクレ)はこんな本です

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