知の分類史―常識としての博物学 (中公新書ラクレ 236)

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著者 : 久我勝利
  • 中央公論新社 (2007年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121502360

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知の分類史―常識としての博物学 (中公新書ラクレ 236)の感想・レビュー・書評

  • 2011 11/22パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    ちょいと必要があって分類の歴史について調べていたときに、書架で見かけて「これだ!」と思い手に取った本。
    博物誌、西洋/東洋の百科事典、図書館分類、と複数の視点から知識の分類の歴史を扱った本。
    「分類」の歴史を実例を中心にざくっと紹介しているだけといえばだけ、の本なのだけど、意外にそういう本がないのでありがたかった。

  • 久我勝利(1955-) 松岡正剛の弟子らしい。
    本文DTP:市川真樹子
     「かけあし」というか、解説が薄い。もっと深く掘らないとおもしろくない。



    【目次】
    はじめに  [003-004]
    目次 [005-011]

    序章 分類の歴史は人類の「知」の歴史である 015
    “ただの雑学”から“体系化”へ 017
    先史時代 019
    古代 020
    中世 022
    近世 023
    現代 024

    第一章 博物学の豊穰 025
    博物学のはじまり 027
    雑学書のようなもの 029
    プリニウスの博物誌 031
    アリストテレスの動物分類 037
    理解しがたい分類法 041
    テオフラストスの大ざっぱな分け方 045
    ディオスコリデスの『薬物誌』 047
    「分類学の父」リンネ 049
    世紀の大博物誌 054
    ラマルクの『動物哲学』 061
    キュビエの『動物界』 066
    明の時代の総結集、『本草綱目』 070
    『庶物類纂』 073
    フンボルト『コスモス』 076

    第二章 西洋の百科事典の歴史をひもとく 081
    博物誌と交差しながらたどった別の道 083
    アリストテレスの著作と当時の知 084
    自由七科と六芸 088
    イシドルスの『語源誌』 091
    イスラム圏の知 095
    フーゴーの学問体系 097
    バルトロマエウスの『事物の属性について』 102
    ヴァンサン『大鏡』 106
    トマス・アクィナスの「神の知」 111
    ベーコンの「大革新」 116
    『百科全書』 120
    天工開物 129
    『系統的百科事典』 131
    ヘーゲル『エンチュクロペディー』 133

    第三章 東洋の百科事典 137
    類書の果たした啓蒙の役割 139
    『呂氏春秋』 141
    『准南子』 144
    『爾雅』 147
    『類書』 149
    『太平御覧』 153
    『類聚国史』 156
    『和名類聚抄』 158
    『塵袋』 161
    『下学集』 163
    『和漢三才図会』 165
    和製類書 168
    『嬉遊笑覧』 169
    『古事類苑』 172
    『廣文庫』 174


    第四章 図書分類――あまりに広い「知」の森のなかで 177
    本の分類史最大の発明 179
    アレクサンドリア図書館の「ピケナス」 180
    『七略』 183
    四庫全書の分類 185
    ヴェーダ 189
    大蔵経 191
    修道院の蔵書 194
    ゲスナー 198
    ライプニッツの図書分類の特色 200
    十進分類法 202
    分類基準は各図書館ごと 207
    コロン分類法 210

    第五章 分類の可能性について 213
    自分だけの宇宙をつくるために 215
    勉強法としての分類術 217
    思考訓練としての分類術 219

    あとがき(二〇〇六年一〇月 久我勝利) [221-222]
    参考文献 [223-225]

  • この世にあるもの・ことをどのように分類するか。
    そこに知の在り方が現れる、ということは重々承知。
    私はこの本にその地の営みの歴史が跡付けられているのだろう、と思ったけれど…そこまで学問的な本ではなかった。
    つまり、それぞれの本の歴史的な意義が整理されていくというわけではないのだ。
    取り上げられているものも、どういう基準なのか、配列もどういうルールなのかも、さっぱり見えない。
    もっと店頭でしっかり見極めて買えばよかった。

    もちろん、古今東西の博物学の本や百科事典の分類がどのようなものか、項目だけでも眺められたのは貴重な経験だった。

    もっと深く知るモチベーションを作ってくれる本、という意義は認められそうだ。

  • 購入日:20111023
    筑波大学の講義『知識資源の分析』に関連していて,おもしろそうと思い購入。

    まだ読んでいない。

  • 人類の知の集積と歴史を、一風変わった角度から総ざらいした本。簡単に云うと、史上著名な博物誌や百科事典の目次ーーーすなわち、知識の分類を紹介している。たかが目次とはいえ、(古代・中世・近世)×(洋の東西)で、それぞれ個性が見られて面白いものだ。特に、人類の知性の発展のうえで、アリストテレスの功績は凄さをあらためて実感し、中世の西洋での宗教が過剰に前面に出てくるあたりは興味深い。知識を分類し体系化することは、世界観を創成する事に等しいと著者はいう。分類ではなく、タグ付けと全文検索で情報にたどり着ける昨今だが、GoogleとWikipedia に頼り過ぎている我々も、自分の知識分類方法=世界観を探すのもよいだろう。

  • 西洋・東洋の博物学・百科事典・図書分類などについて、その成立や構成を書いた本だ。プリニウス『博物誌』、リンネの性分類、ビュフォンの『一般と個別の博物子誌』、フンボルトの『コスモス』、『大戴礼記』などの構成の話が面白かった。フーコーが『言葉と物』で言及した「中国の百科事典」の話もいい。翻訳書の情報も紹介しているのは役に立つ。

  • いろんな時代に編まれた博物学の著作のガイドブックです。

  • [ 内容 ]
    「知る」とは分類すること。
    分けられれば、それ即ち知ったことになる。
    古今東西の分類術を紹介し簡単かつ画期的な知的生活術を伝授!

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 古今東西の百科事典の目次と特徴をさらっと書いた本。
    何だかやっつけ仕事感が否めない。

  • 分類マニアの著者による、
    昔から人類が知識をどのように分類してきたかを綿々と語った一冊。
    ひたすら紹介されていたので、ざっくりとしか読んでません。

    企画としては魅力的だと思ったので手にとってみたのですが
    ・・・・とにかくひたすら紹介なので、これを面白いというのはかなり難しい気がしました。
    ワタクシの興味がないだけかなぁ?
    ・・・・そうですね、興味のある人にとっては垂涎の一冊かも。コンパクトにまとまってるし。

  • タイトルを見た瞬間に“胸キュン”の一冊。森羅万象を分類し記録・保存するという、人間の叡智とそれに費やされたであろう膨大な時間と体力の結晶=博物学を一冊の新書で簡単に紹介しているとは、著者の着眼点にただ脱帽。知的好奇心をくすぐりまくる刺激的な一冊。この本を読んでいて改めて感じさせられたのは、「編集者の客観性問題」ともいえるものだ。百科全書というと一つ一つの事物を列記し、それに“客観的な”説明を加えてあるものというのがおよそイメージされるところだが、知をすべて記述しようとする試み以前にも、洋の東西を問わず物語や日記のような私的(主観的)な記述の中にも、世にも珍しいとされる動植物や鉱物などが記述されており、それらの集積もまた当時の人々(当然読み手は限られていたが)にとって百科事典的な意味合いをもっていたことである。また逆に、“客観性”を保った百科全書であっても、その構成を見ると、編者の生きた当時の、世界の分類のあり方(世界観)の反映が見て取れ、編集権を持つ個人の私的判断結果の(それは時に挑戦的な)記録でもあるということだ。それらをもって客観性が担保されていない、完成度が低いと切り捨てられるのは、あまりにも「もったいない」。テクストというものの有難みがわかる好著だ。

  • 博物学者や図書を扱う人間が、過去の歴史の中で万物をいかに整理して体系化したか、について語っている驚異の本。プリニウスや百科全書、あるいは東洋の天工開物など、誰がどの時代に書いたのか、などというのは高校の世界史では普通に習うわけですが、ではその本の中身はどうなっているか、とか、アリストテレスの本にはどのようなことが書かれているか、とかなんて普通はみんな知らないわけですね。天・地・人に分ける中国の世界観や、ダランベールが人間の知の進化は記憶→理性→想像(歴史→哲学→芸術)だ、としているのはとても面白いことなのでした。しかしまぁ、膨大すぎて日本語に翻訳できていない英知というのは山のようにあるものです。

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