親を惑わす専門家の言葉 (中公新書ラクレ 333)

  • 中央公論新社
3.92
  • (5)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 45
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503336

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 親のあり方や特定な噂にとらわれないように教育する方法が書かれています。教育に良い・悪いをはっきりし、改善方法を細かく述べています。子供の教育に不安を感じる方や初めてママになる方におすすめです。

  • テレビ・ゲーム・早期教育など、よく言われるような話について
    もともとの解釈があって、それがどう拡大されていったか。
    てな感じなことが書いてあります。

    結局は科学的研究の根本的な原則を理解していない
    または、理解したうえで誤解を招く表現をするマスコミと、
    結果ばかり求める視聴者に問題があるということ。

    乱暴なシーンな影響とか、ゲーム脳とか
    影響があるといっても、そのごく限られた対象に対して、
    限られた時間で行った有識差であって、それが現実に
    そのまま適応されるかは別の話。

    凶悪事件を起こした子どもがゲームをやっていた。
    ゲーム自体じゃなくて、ゲームやって引き篭もるような
    成長過程や生活環境のほうに問題があるわけで。

    テレビも適度に、むしろ観た方が、
    普段の生活では出てこない言葉や文化に触れることが出来る。
    そのかわり、なるべく一緒に見て、一緒に話す。

    でもそういった根拠のない、というか、勝手な理由付けの中に
    「ひとりっこ」というのもあるんだが、これはちょっと反省。
    つい価値観の違い、特に子育てに関しては、
    3人兄弟の末っ子と一人っ子の違いか・・・などと考えたり、
    言ったりしてしまいがちで。でもそもそも育った環境が違うのは当然。

    確かに、よく「兄弟がいると食べ物の取り合いになる」
    なんて言うが、実際は人数分用意するよね。
    まぁ種類が違うと、おいしいやつの取り合いにはなるかも。

    あと夫婦喧嘩もよい喧嘩なら子どもの前でもOKだそうです。
    但し、暴力はもちろん、無視するなんていうのも、
    絶対やってはいけません。
    最終的には仲直りするところを見せることです。

    考えなくても、そりゃそうだろって話が多いですけど、
    親というものは物事が見えなくなりがちなので。
    冷静に思い留めておくのもいいですね。

著者プロフィール

筑波大学医学医療系教授。教育学博士、臨床心理士。専門は、心のバリアフリー(障害理解)、点字ブロック研究、発達障害のある幼児の育児・保育・教育。全国で発達相談、保育相談をおこなっている。心のバリアフリー、気になる子の育児・保育に関する著書や論文が多数ある。

「2023年 『建物・公共施設のくふう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

徳田克己の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×